2018年からは「サントリーホール サマーフェスティバル」で委嘱作品演奏会
サントリーホールが毎年ひとりの作曲家に管弦楽作品を委嘱する「サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ」において、2019年~2021年の委嘱作曲家をミカエル・ジャレル(スイス)、イザベル・ムンドリー(独)、マティアス・ピンチャー(独)に決定し、オーケストラ作品を委嘱します。発表済みの2018年に加え、2021年までの委嘱作曲家は以下の通りです。
2018年 イェルク・ヴィトマン Jörg Widmann(1973-Germany)
2019年 ミカエル・ジャレル Michael Jarrell(1958-Switzerland)
2020年 イザベル・ムンドリー Isabel Mundry(1963-Germany)
2021年 マティアス・ピンチャー Matthias Pintscher(1971-Germany)
委嘱作品演奏会は、2004年から「サントリー芸術財団 サマーフェスティバル」の中で開催していましたが、2018年からは31周年を迎えるサマーフェスティバル全体をサントリーホールが主催することになり、名称を「サントリーホール サマーフェスティバル」に変更いたします。
「サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ」は、コンサートホールが、鑑賞の場に止まらず、“創造空間となること”を目指して、サントリーホールが開館した1986年10月に故武満徹の提唱により始まりました。海外の第一線で活躍する作曲家に管弦楽作品を委嘱し、サントリーホールで初演を行うこのシリーズでは、これまでにケージ、クセナキス、ノーノ、ヘンツェ、譚盾、ラッヘンマン、ホリガーなど、音楽史に名が残る作曲家達がラインナップに並び、2017年のテーマ作曲家、ゲオルク・フリードリヒ・ハースを含めこれまで40人の作曲家が作品を発表しました(後記参考資料参照)。
サントリー芸術財団サマーフェスティバルは、サントリーホールの開館翌年の1987年にスタートし、20世紀以降の優れた作品や意欲的な初演作を取り上げ、サントリーホールの夏の風物詩として毎年多くのファンに親しまれてきました。年ごとにプロデューサーが独自のテーマで展開する「ザ・プロデューサー・シリーズ」、海外の気鋭の作曲家が新作を披露する「国際作曲委嘱シリーズ」、若手作曲家の登竜門である「芥川作曲賞選考演奏会」の3つの企画を揃えています。2018年からの名称変更にあたっては、より一層サントリーホールに根ざした活気ある事業として展開してまいります。
[写真・資料のご請求、ご取材・お問合せ] サントリーホール 広報部 TEL 03-3505-1002 FAX 03-3505-1007 〒107-8403 東京都港区赤坂1-13-1 http://suntory.jp/HALL/ [公演に関するお問合せ] サントリーホールチケットセンター TEL 0570-55-0017 |
参考資料
サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ ~これまでのテーマ作曲家、委嘱作品、初演日
監修者 <No.1-22>武満 徹 <No.23-35>湯浅譲二(No.26は武満 徹が指名)<No.36-40>細川俊夫
No.1 |
武満 徹:ジェモー(双子座) |
No.2 |
ヤニス・クセナキス:ホロス |
No.3 |
尹 伊桑:交響曲第4番 ─暗黒の中で歌う |
No.4 |
ジョン・ケージ:エトセトラ2 |
No.5 |
シルヴァーノ・ブッソッティ:カタログ IV ―オーケストラのための詩第1番 “H III” |
No.6 |
ウォルフガング・リーム:無題II |
No.7 |
バーナード・ランズ:セレモニアル II |
No.8 |
ルイジ・ノーノ:2)進むべき道はない だが進まねばならない ……アンドレイ・タルコフスキー |
No.9 |
ルイス・デ・パブロ:風の道 |
No.10 |
ルーカス・フォス:クラリネット協奏曲 |
No.11 |
ロディオン・シチェドリン:ホロヴォディ(輪舞) |
No.12 |
ロジャー・レイノルズ:交響曲「神話」 |
No.13 |
アルネ・ノールヘイム:モノリス |
No.14 |
ペア・ノアゴー:Spaces of Time(時の空間) ―オーケストラとピアノための |
No.15 |
ホセ・マセダ:ディステンペラメント(平均率の解体) |
No.16 |
ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ:3つの宗教的コンチェルト ―トランペットと器楽アンサンブルのための |
No.17 |
譚 盾:オーケストラル・シアター II:Re ―二人の指揮者と分割されたオーケストラ、バス、聴衆のための |
No.18 |
マグヌス・リンドベルイ:オーラ― W.ルトスワフスキの思い出のために |
No.19 |
オリヴァー・ナッセン:ホルン協奏曲 |
No.20 |
マリー・シェーファー:精霊 |
No.21 |
ジグムント・クラウゼ:ピアノ協奏曲 |
No.22 |
ピーター・スカルソープ:グレート・サンディ・アイランド |
No.23 |
湯浅譲二:クロノプラスティク第2番 |
No.24 |
ジルベール・アミ:チェロとオーケストラのための協奏曲 |
No.25 |
ドイナ・ロタル:交響曲第3番「スピリット・オブ・エレメンツ」 |
No.26 |
エサ=ペッカ・サロネン:インソムニア |
No.27 |
ヘルムート・ラッヘンマン:書 |
No.28 |
ヴィンコ・グロボカール:「人質」 ~大オーケストラとサンプラーのための |
No.29 |
サルヴァトーレ・シャリーノ:シャドウ・オブ・サウンド ~オーケストラのための |
No.30 |
マーク=アンドレ・ダルバヴィ:ヤナーチェクの作品によるオーケストラ変奏曲 |
No.31 |
ジャン=クロード・リセ:スキーム(2007) ~ヴァイオリンとオーケストラのための |
No.32 |
ステファーノ・ジェルヴァゾーニ:ルコネサンス |
No.33 |
ウンスク・チン 陳銀淑:シュウ ~中国笙とオーケストラのための協奏曲 |
No.34 |
ジョナサン・ハーヴェイ:80ブレス・フォー・トウキョウ ~オーケストラのための |
No.35 |
ジュリアン・ユー:交響組曲:我ら自然界のために |
No.36 |
細川俊夫:トランペット協奏曲『霧のなかで』 |
No.37 |
パスカル・デュサパン:風に耳をすませば |
No.38 |
ハインツ・ホリガー:デンマーリヒト-薄明 ―ソプラノと大管弦楽のための5つの俳句 |
No.39 |
カイヤ・サーリアホ:トランス(変わりゆく) |
No.40 |
ゲオルク・フリードリヒ・ハース:ヴァイオリン協奏曲 第2番 |
以上