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サントリートップ > ニュースリリース > 第29回 芥川也寸志サントリー作曲賞 稲森安太己氏の作品「擦れ違いから断絶 大アンサンブルのための」に決定
ニュースリリース
  • No.sfa0036(2019/9/2)

第29回 芥川也寸志サントリー作曲賞
稲森安太己氏の作品「擦れ違いから断絶 大アンサンブルのための」に決定

©Heinz Wernecke

 第29回 芥川也寸志サントリー作曲賞(旧名:芥川作曲賞)は、8月31日(土)午後3時から東京・サントリーホールでの演奏会による公開選考の結果、稲森安太己氏作曲の「擦れ違いから断絶 大アンサンブルのための」に決定しました。同氏には、賞状とあわせて賞金150万円が贈られました。
 芥川也寸志サントリー作曲賞は、戦後のわが国音楽界の発展に多大な貢献をされた故 芥川也寸志氏の功績を記念して、サントリー音楽財団(現・公益財団法人 サントリー芸術財団)が日本作曲家協議会の支援を得て1990年4月に創設したものです。故人の深い音楽愛、明晰な音楽観と音楽の振興によせられた熱情を追慕して、わが国の新進作曲家のもっとも清新にして将来性に富む作品を対象に、演奏会形式により公開選考を行うという、作曲賞としてはわが国で初めてのユニークな試みとなっています。さらに、受賞作曲家には新しいオーケストラ作品が委嘱され、2年後にその初演を行なうという複合的な賞です。

 サントリー芸術財団の母体となる鳥井音楽財団が1969年に設立されてから50年を迎える今年度から、賞の志をより明確にするため、「芥川也寸志サントリー作曲賞」へ賞名変更するとともに、賞金を増額し、引き続き日本人新進作曲家のさらなる飛躍を応援していきます。
 なお、この日、公開選考に先だって、第27回受賞者・茂木宏文氏の受賞記念サントリー芸術財団委嘱作品「雲の記憶 チェロとオーケストラのための」の世界初演が行われました。

▽第29回芥川也寸志サントリー作曲賞
 稲森安太己(いなもり・やすたき)
 『擦れ違いから断絶』大アンサンブルのための

<贈賞理由>
 豊かな色彩感覚と優れた作曲技術により、傾(かぶ)いた全体像が浮かびあがった点が高く評価された。

<略歴>
 1978年生まれ。東京学芸大学およびケルン音楽大学にて作曲を山内雅弘、ミヒャエル・バイル、ヨハネス・シェルホルンに師事。2009年東京学芸大学大学院修了、11年ケルン音楽大学コンツェルトエグザメン課程修了、13年同大学大学院修了。18年ミュンヘン・ビエンナーレにてオペラ『ヴィア・アウス・グラス』が上演される。2007年日本音楽コンクール第1位。現在、デトモルト音楽大学およびケルン音楽大学非常勤講師。

 

第29回芥川也寸志サントリー作曲賞 選考経過

1.2019年3月7日(木)東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京において、譜面・録音による第1次選考会を開催。2018年1月1日より2018年12月31日の間に国内外で初演された日本人作曲家の管弦楽作品を対象に選考し、本賞にふさわしい清新にして豊かな将来性を秘めた以下3作品を「第29回芥川也寸志サントリー作曲賞」の候補に選定した。選考委員は、斉木由美、坂東祐大、南 聡の3氏。(50音順)

◆稲森安太己:『擦れ違いから断絶』大アンサンブルのための(2018)
初演=2018年11月3日
ツォルフェライン炭坑業遺産軍塩倉庫 エッセン(ドイツ)
NOW ! 現代音楽祭「旅」コンサート

◆北爪裕道:自動演奏ピアノ、2人の打楽器奏者、アンサンブルと電子音楽のための協奏曲(2018)
初演=2018年10月5日
パリ国立高等音楽院サン・レミー・フリムラン
パリ国立高等音楽院作曲家修了演奏会

◆鈴木治行:『回転羅針儀』室内管弦楽のための(2018)
初演=2018年4月15日
京都コンサートホール 小ホール
京都フィルハーモニー室内合奏団第213回定期公演

(50音順)

2.2019年8月31日(土)サントリーホール大ホールにおいて、上記3曲を公開演奏(指揮=杉山洋一、打楽器=菅原 淳/石田湧次、エレクトロニクス=有馬純寿、管弦楽=新日本フィルハーモニー交響楽団)。演奏終了後、ステージにおいて、斉木由美、坂東祐大、南 聡 3選考委員による公開討議(司会=伊東信宏)を行った結果、「第29回芥川也寸志サントリー作曲賞」受賞曲に稲森安太己氏の作曲による「擦れ違いから断絶 大アンサンブルのための」が選定された。

3.公開選考終了後、直ちに同ステージにおいて贈賞式が行われ、サントリー芸術財団代表理事 堤 剛より賞状、賞金(150万円)が授与された。
なお、稲森安太己氏にはサントリー芸術財団より新しいオーケストラ作品が委嘱され、完成後に同財団主催のコンサートで初演される。(委嘱料100万円)

 

以上

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