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ニュースリリース
  • 〈ご参考資料〉(2018/12/20)
  • サントリーホールディングス株式会社
    サントリー食品インターナショナル株式会社

世界包装機構「ワールドスターコンテスト2019」で
「FtoPダイレクトリサイクル技術」が「ワールドスター賞」受賞

 サントリーMONOZUKURIエキスパート(株)は、世界包装機構「ワールドスターコンテスト2019」において、「FtoPダイレクトリサイクル技術」が「ワールドスター賞」を受賞しました。2019年5月15日にチェコで表彰式が開催されます。

 「ワールドスターコンテスト」は、世界の優れたパッケージとその技術を開発・普及させることを目的としたコンテストです。世界各国のコンテストを勝ち抜いた作品の中から、「ワールドスター賞」が選出されます。

 今回受賞した当社の飲料用PETプリフォーム※1製造における「FtoPダイレクトリサイクル技術」は、協栄産業(株)、イタリア・SIPA社、オーストリア・EREMA社と共同で開発しました。(ニュースリリース参照
 同技術は、ペットボトルから再生ペットボトルをつくるボトルtoボトルリサイクルをさらに発展・効率化させたもので、回収したペットボトルを粉砕・洗浄したフレーク(Flake)を高温、真空で一定時間処理し、溶解・ろ過後、直接プリフォーム(Preform)を製造できる技術です。均一な品質のプリフォームを成型するには、溶かしたフレークを成型機に安定した圧力で流し込むことが重要であり、この技術の開発に向けては、実際に設備を組み立て、長期間検証しました。プリフォーム製造までに結晶化処理や乾燥など多くの工程が必要だった従来の仕組みと比較すると、CO2排出量を約25%削減※2できる見込みです。

※1 PET樹脂から作られる、試験管のような形をしたペットボトルの原型。加熱し、高圧空気を吹き込むことでペットボトルに加工される。

※2 ペットボトル用プリフォーム1kgあたり

●FtoPダイレクトリサイクル技術

●サントリーグループの環境活動について
 サントリーグループは企業理念に掲げる「人と自然と響きあう」の実現を目指して、グローバルな環境経営を推進するとともに、持続可能な地球環境を次世代に引き継ぐためのさまざまな環境負荷低減活動を行っています。
 ペットボトル開発においては、Reduce(使う量を減らす)、Recycle(再資源化して使う)、Bio(植物由来の資源を使う)を表すサントリーグループ独自の「2R+B」を掲げさまざまな活動に取り組んでいます。
 使用済みのペットボトルは新しいペットボトルとして繰り返しリサイクルすることにより「貴重な再生可能資源」としてさらなる有効利用ができると考え、2011年には協栄産業(株)と共同で使用済みペットボトルからペットボトルを再生する「メカニカルリサイクルシステム」※3を日本で初めて開発し、リサイクルペットボトルを積極的に使用しています。
 また、「サントリー天然水」(550ml)への植物由来原料30%使用の国産最軽量※4ペットボトルの導入や、植物由来原料100%使用ペットボトルの導入に向けた実証プラント建設など、環境負荷の少ないペットボトル開発に継続して取り組んでいます。
 サントリー食品インターナショナル(株)では、今回受賞した「FtoPダイレクトリサイクル技術」を活用し、中期目標として2025年までに国内清涼飲料事業における当社全ペットボトル重量の半数以上に、再生PET素材を使用していくことを目指していきます。
 さらなる循環型社会の実現にむけた地球環境の保全活動を一層強化していきます。

※3 ペットボトルリサイクルの手法のひとつ。使用済みペットボトルを粉砕・洗浄した後、さらに高温、真空で一定時間の処理を行い、再生材中の不純物を除去する方法。

※4 国産ミネラルウォーターペットボトル(500ml~600ml)対象 2018年12月時点

  

以上