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ニュースリリース
  • No.13193(2018/6/5)

プレミアムビール(※1)に関する消費者飲用動向調査
サントリープレミアムビールレポート2018

― ビール類のおいしさの決め手「泡」への注目高まる ―
― 働き方改革で増えるお酒の飲用機会、選ばれるプレミアムビール ―
― 20~30代の若者層に拡がるプレミアムビール ―

 2005年から実施している消費者対象の飲用動向調査です。2018年のプレミアムビール市場は、ビール類市場が対前年98%程度と見込まれる中、前年並になるものと推定されます。本年もプレミアムビールの飲用動向、ギフトとしての意識など、多岐にわたる項目で調査を実施しました。

《調査概要》
・調査委託先 (株)マクロミル
・調査対象
 プレミアムビールを月2、3回以上自宅で飲用している
 20~59歳の男女1,000人(男性628人 女性372人)
・調査方法  インターネット調査
・調査期間  2018年4月7日(土)~4月8日(日)

注)本調査では、小数点第2位を四捨五入しています。そのため、数字の合計が100%とならない場合があります。

《調査結果の概要》
(1)ビール類に関する飲用志向 高まる「泡」への注目度
-最高においしいビール類、第1位は「泡がきめ細かい」
-ビールに求める味は「コク」「泡」「香り」
 「泡」が第2位と前年からランクアップ
-プレミアムビール、7割がグラス派
 缶のまま飲むときとの違いは、8割以上が「泡がきめ細かい」こと

(2)働き方改革によって増える飲酒機会 選ばれるのはプレミアムビール
-「働き方改革」の影響で、約3人に1人がプライベート時間増
 9割以上が自宅でお酒を飲んだと回答。若者層ほど多い傾向に
-増えたプライベート時間に、最も多く飲まれたお酒はプレミアムビール
-プレミアムビールを飲むときに求める気分。第1位は「自分へのご褒美になりそう」

(3)若者層のビール類飲用動向 増えるプレミアムビール/エールビール
-プレミアムビール飲用回数の増加、若者層で顕著
 若者層の5割以上が今後の飲用が増えそうと回答
-20代のプレミアムビールの飲用シーンは「夕食後のリラックス時間」が「夕食中」を上回って第1位に。テレビや映画、音楽とともに“プレミアムな時間”を過ごす
-1年前と比較したエールビール飲用回数、若者層を中心に増加
 若者層を中心に「美味しさ」で人気に

(4)人と人との思いを繋ぐプレミアムビール
-中元・歳暮に選ばれるギフト、今年も第1位はプレミアムビール
 ちょっとした手土産としても利用
-プレミアムビールを贈る理由「贈る相手が喜んでくれそうだから」
-帰省する家族を迎える際に用意しておきたいお酒、帰省の際に実家に用意してあったら嬉しいお酒、ともにプレミアムビールが第1位

※1 「ザ・プレミアム・モルツ」「ヱビス」「アサヒスーパードライ ドライプレミアム」など、国内大手メーカーが製造販売する定番ビールよりも店頭での実勢価格が高い国産ビール

 

(1)ビール類に関する飲用志向 高まる「泡」への注目度
1-1)最高においしいビール類の特徴

最高においしいビール類、第1位は「泡がきめ細かい」

 最高においしいと感じるビール類の味イメージについて質問したところ、「泡がきめ細かい」が第1位(59.7%)となりました。次いで「のど越しのよい」(55.9%)、「コクがある」(47.9%)となりました(図1)。
 きめ細かな泡が、ビール類のおいしさに直結すると捉えているようです。

 

12)ビール類に求める味わい

ビール類に求める味は「コク」「泡」「香り」
「泡」が第2位と前年からランクアップ

 ビール類に求める味わいについて質問したところ、「コクがある」(59.5%)、「泡がきめ細かい」(53.1%)、「香りの良い」(48.2%)が上位回答となりました(図2)。
 この中で、「泡がきめ細かい」については、前回調査(2017年4月)では「コクがある」「香りの良い」「飲みごたえがある」に次ぐ第4位でしたが、今回は順位をあげて第2位となりました。ビール類ならではの価値である「泡」への注目度が高まっているようです(表1)。

 

1-3)自宅でのビール類の飲み方

プレミアムビール、7割がグラス派
缶のまま飲むときとの違いは、8割以上が「泡がきめ細かい」こと

 自宅でのビール類の飲み方について質問したところ、プレミアムビールについては、約7割(69.3%)が「グラスに注いでから飲む」と回答しました(図3)。
 ビール類を「グラスに注いでから飲む」と回答した計710人に、その理由を質問したところ、約9割(88.7%)が「おいしさ・味わい」と回答しました(図4)。

 また、ビール類を「グラスに注いでから飲む」理由が「おいしさ・味わい」と答えた630人に、グラスに注いでから飲む時と、缶のまま飲む時とのおいしさの違いについて質問したところ、8割以上(82.2%)が「泡がきめ細かい」と回答しました(図5)。
 プレミアムビールをおいしく楽しむには、グラスに注いできめ細かい泡をつくることが決め手のようです。

 

2)「働き方改革」によって増える飲酒機会 選ばれるのはプレミアムビール
21)「働き方改革」による飲酒動向変化

「働き方改革」の影響で、約3人に1人がプライベート時間増
9割以上が自宅でお酒を飲んだと回答。若者層ほど多い傾向に

 「働き方改革」の影響について質問したところ、約3人に1人(32.7%)が、プライベート時間が「増えた」と回答しました(図6)。

 また、増えたプライベート時間における自宅での飲酒有無について質問したところ、9割以上(92.0%)が「飲酒した」と回答しました(図7)。
 年代別に見てみると、20代・30代が全体平均よりも高く、若者層ほど増えたプライベート時間でお酒を飲んでいるようです。

 

22)「働き方改革」によるプレミアムビール飲用動向変化

増えたプライベート時間に、最も多く飲まれたお酒はプレミアムビール

 「働き方改革」の影響で増えたプライベート時間に、自宅で飲んだお酒について質問したところ、9割以上(93.0%)が「プレミアムビール」と回答し、他のお酒をおさえて第1位になりました(図8)。

 

23)プレミアムビールを飲む時に求める気分

第1位は「自分へのご褒美になりそう」

 自宅でプレミアムビールを飲む時に求める気分について質問したところ、「自分へのご褒美になりそう」が第1位(57.6%)となりました(図9)。
 「働き方改革」が進むなか、仕事を頑張った自分へのご褒美としても、プライベート時間にプレミアムビールを飲用しているようです。

 

(3)若者層のビール類飲用動向 増えるプレミアムビール/エールビール
3-1)プレミアムビール飲用傾向

プレミアムビール飲用回数の増加、若者層で顕著
若者層の5割以上が今後の飲用が増えそうと回答

 1年前と比較した自宅でのプレミアムビールの飲用回数変化について質問したところ、全体では5割以上(52.4%)が「増えた」と回答しました(図10)。
 年代別に見てみると、20代・30代が全体平均よりも高く、特に若者層で飲用回数が増えているようです。

 また、今後のプレミアムビールの飲用回数について質問したところ、全体では4割以上(44.1%)が「増えると思う」と回答しました(図11)。
 年代別に見てみると、こちらも20代・30代が全体平均よりも高く、特に若者層においてより顕著な結果となりました。

 

32)プレミアムビールの飲用シーン

20代のプレミアムビールの飲用シーンは
「夕食後のリラックス時間」が「夕食中」を上回って第1位に。
テレビや映画、音楽とともに“プレミアムな時間”を過ごす

 自宅でプレミアムビールを飲むシーンについて質問したところ、全体では「夕食中」(71.9%)、「夕食後のリラックス時間」(52.4%)、「お風呂上がりに」(34.4%)が上位回答となりました(表2)。
 しかし、年代別に見てみると、唯一20代では「夕食中」(61.2%)を抜いて「夕食後のリラックス時間」(62.4%)が最も多く、特徴的な結果となりました。
 また、夕食後のリラックス時間にプレミアムビールを飲んでいる524人に、何をしながら飲んでいるか質問したところ、テレビや映画を見たり、音楽を聴いたりしながら飲んでいるという回答が多くみられました。
 20代では、ビール類の主要な飲用シーンである「夕食中」以外にも飲用シーンがますます拡大し、テレビ・映画・音楽とともに“プレミアムな時間”を過ごしているようです。

 

33)エールビール飲用傾向

1年前と比較したエールビール飲用回数、若者層を中心に増加。
「美味しさ」で人気に

 エールビールを飲んだことがある610人にエールビールの飲用回数について質問したところ、全体では3割以上(31.6%)が「1年前と比較して飲む回数が増えた」と回答しました(図12)。
 年代別に見てみると、20代・30代が全体平均よりも高く、特に若者層を中心にエールビールの飲用回数が増えているようです。

 また、エールビールの味の評価について質問したところ、全体でも7割以上(75.3%)が「美味しい」と回答するなか、20代においては特に高く(86.4%)、30代も全体平均を上回りました(図13)。
 豊かな香りが特徴のエールビールは、若者層を中心に人気を集めているようです。

 

(4)人と人との思いを繋ぐプレミアムビール
4-1)贈りものとしてのプレミアムビール利用動向

中元・歳暮に選ばれるギフト、今年も第1位はプレミアムビール
ちょっとした手土産としても利用

 中元・歳暮ギフトとして贈りたいもの・実際に贈っているものについて質問したところ、いずれも「プレミアムビール」が第1位となりました(表3)。

 また、プレミアムビールを手土産として持って行っているか、その機会がこの1年間で増えているか質問したところ、約6割(59.6%)が手土産としてプレミアムビールを利用しており、約2割(17.9%)は機会が増えていると回答しました(図14)。
 プレミアムビールは、中元・歳暮の贈りものとして定番となっていますが、ちょっとした手土産としても選ばれているようです。

 

4-2)プレミアムビールを贈る理由

「贈る相手が喜んでくれそうだから」

 中元・歳暮・手土産にプレミアムビールを利用した人に、その理由について質問したところ、いずれも「贈る相手が喜んでくれそうだから」が「自分が好きだから」を大きく上回る結果となりました(図15)。
 贈りものとしても人気のプレミアムビールは、自分の好みというよりも、喜ぶ相手のことを思って、選ばれているようです。

 

43)帰省時のプレミアムビール利用動向

帰省する家族を迎える際に用意しておきたいお酒、
帰省の際に実家に用意してあったら嬉しいお酒、
ともにプレミアムビールが第1位

 お盆や年末年始など、帰省する家族を迎える際に用意しておきたいお酒について質問したところ、「定番ビール」(61.0%)や「日本酒」(40.8%)などをおさえ、「プレミアムビール」が第1位(88.8%)となりました(図16)。
 また、帰省した際に用意してあったら嬉しいお酒も、「プレミアムビール」が第1位(88.5%)となりました(図17)。
 離れて暮らす家族が集まる際に欠かせないアイテムとしても、プレミアムビールが定着しているようです。

以上

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