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サントリートップ > ニュースリリース > サントリーが開発した『水源の違いなどを考慮した、水利用が環境に及ぼす影響の指標「Water Scarcity Footprint」』がISOの技術報告書に採用
ニュースリリース
  • 〈ご参考資料〉(2017/8/4)
  • サントリーグローバルイノベーションセンター株式会社

サントリーが開発した
『水源の違いなどを考慮した、水利用が環境に及ぼす影響の指標
「Water Scarcity Footprint」』がISOの技術報告書に採用

 サントリーグローバルイノベーションセンター(株)が東京大学、東京都市大学、国立環境研究所と共同で開発した、『水源の違いなどを考慮した、水利用が環境に及ぼす影響の指標「Water Scarcity Footprint」』が、ISO(国際標準化機構)の技術報告書(2017年5月発行)に採用されました。

 水資源は、食料や製品の原材料調達から生産、消費までのライフサイクルそれぞれで利用されますが、時間や場所、水源の環境によってその希少性には違いがあります。共同研究グループは、水利用が環境に及ぼす影響について、水源の違いなどを考慮した新たな指標を2014年に開発しました。
 水源環境の違いによる特性化係数「water unavailability factor (fwua)」(図1)を、水の消費量と掛け合わせることにより、水源環境・場所による水の希少性を反映した、水利用が環境に及ぼす影響を数値化することができます。


 今回、水に関する潜在的な環境影響を評価する国際規格を適用するための算定事例を掲載したISOの技術報告書において、全18事例のうち以下の2件が、共同研究グループが開発した「Water Scarcity Footprint」をもとに作成されました。
・Example H – Water scarcity footprint differentiated by source of water
 (事例H - 水源の違いを反映したWater scarcity footprint)
・Example I – Variation of water scarcity by forest management and land use
 (事例I – 森林管理と土地利用によるWater scarcity footprintの変化)

 今後2つの事例を活用することによって、豊かな水源にこだわった工場立地や、工場上流の森林保全活動といった、企業などの水資源に対する活動がもたらす効果を加味した客観的な評価が可能になります。今回ISOの技術報告書に採用されたことで、こうした評価が世界的な基準として広がることが期待されます。

― 記 ―

●ISO技術報告書 概要
▼名称
「ISO/TR 14073」Environmental management -- Water footprint -- Illustrative examples on how to apply ISO 14046

▼発行日   2017年5月

▼内容
水に関する潜在的な環境影響を評価する国際規格「ISO 14046 Water Footprint」(2014年発行)を適用するための算定事例を掲載した技術報告書

●「Water Scarcity Footprint」について
▼論文名
“Water Scarcity Footprints by Considering the Differences in Water Sources”
「水源の違いを考慮したWater Scarcity Footprintについて」

▼共同研究グループ
サントリーグローバルイノベーションセンター(株) 水科学研究所  矢野伸二郎研究員
東京大学 生産技術研究所  沖大幹教授
東京都市大学 環境学部  伊坪徳宏教授
国立環境研究所 地球環境研究センター  花崎直太主任研究員

〈「水科学研究所」について〉
サントリーグループは「人と自然と響きあう」企業理念に掲げており、水を生業とする企業として、水を守り、大切に使い、自然に還すことは企業としての社会的責任を果たし持続可能な社会を実現するために重要なことと考えています。私たちの利用する「水」への理解を深め、未来に向けて「水資源」を守っていくために「水科学研究所」を設置しました。水文学を基盤とした水源を育む森と水の研究をはじめ国内外の水資源の研究、さらには総合酒類食品企業として水における健康や嗜好に関する研究など、「自然界の水」から「生体内での水」まで包括的な理解のための研究と知見の普及を進めています。

〈サントリーの水源涵養活動について〉
サントリーグループは、水源涵養林として高い機能を持つとともに、生物多様性に富んだ森づくりを行う「サントリー 天然水の森」活動を推進しています。この活動では、科学的根拠に基づいた綿密な調査・研究を行い、さまざまな計画や目標を定めています。
水源環境の違いによる特性化係数「water unavailability factor (fwua)」は、こうした水源涵養活動によってより豊かになった水資源を評価することにも役立つと考えています。

▼サントリーグローバルイノベーションセンター(株)水科学研究所ホームページ
 https://www.suntory.co.jp/sic/research/mizu/

以上

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