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武蔵野図屏風 六曲一双 江戸時代 17世紀 |
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No.sma0014 (2015.7.9)
東日本大震災復興支援 サントリー東北サンさんプロジェクト
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武蔵野図屏風 六曲一双 江戸時代 17世紀 |
サントリー美術館(東京・六本木/館長 鳥井信吾)と郡山市立美術館(福島県郡山市/館長 佐治ゆかり氏)は、2015年9月5日(土)〜10月18日(日)まで、サントリー東北サンさんプロジェクト「サントリー美術館所蔵品展 夢とあこがれの形」を郡山市立美術館で開催します。
サントリー美術館は、サントリーグループの東日本大震災復興支援活動「サントリー東北サンさんプロジェクト」の一環として、同館所蔵品の展覧会を被災地で実施しています。本展は、2014年春に宮城県・仙台市立博物館で開催した「東日本大震災復興支援特別展 サントリー美術館 おもしろびじゅつワンダーランド in 東北」に続いての実施となります。なお、会期中は、被災地の小・中学生の皆さんがご鑑賞いただけるようバスツアーも実施します。本展を通じて、被災地の方々の「心の癒し」と復興への活力に貢献することを願っています。
サントリーグループでは、東日本大震災以降、「漁業の復興支援」「未来を担う子どもたちの支援」「チャレンジド・スポーツ(障がい者スポーツ)支援」「文化・スポーツを通じた支援」を中心に被災地の復興・再生に向けた支援活動を実施しています。美術の分野では、2013年10月から、被災地の小学校などを対象に『サントリー&日本工芸会「おもしろびじゅつ教室 in 東北」』を実施するなど、芸術を通じた復興支援活動にも積極的に取り組んでいます。
〈ご参考〉サントリーグループの東日本大震災復興支援「サントリー東北サンさんプロジェクト」についてはこちら
「サントリー美術館所蔵品展 夢とあこがれの形」について
サントリー美術館は開館当初より「生活の中の美」を基本テーマとした企画展示や作品収集を進めてきました。本展では、約3,000件に及ぶ収蔵品の中から「夢とあこがれ」をテーマに選ばれた56件(うち2件はデジタル展示)を出品します。東日本大地震から4年、復興に向けて歩みを進めておられる被災地の皆様に贈るメッセージとして、「夢」や「あこがれ」を展覧会のテーマとしました。
《展示のみどころ》
●異国へのあこがれ
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重要文化財 色絵五艘船文独楽形鉢 有田 一口 江戸時代 18世紀 |
重要文化財 南蛮屏風 伝狩野山楽筆 六曲一双のうち右隻 桃山時代 17世紀初 |
室町時代後半に渡来した南蛮文化は多くの日本人を驚かせるとともに、遠い異国へのあこがれをかきたてました。それを表す代表的な作品である「色絵五艘船文独楽形鉢」(重文)、「南蛮屏風」(重文・後期出品)などを出品します。 |
●古典文学へのあこがれ
俵屋宗達が下絵を描いた料紙に、本阿弥光悦が『古今集』や『新古今集』の名歌を書き込んだ3件(いずれも前期出品)は江戸時代初期を代表する二人の芸術家のコラボレーションという贅沢な作品です。また、東国の歌枕へのあこがれが込められた「武蔵野図屏風」(後期出品)も傑作です。 |
●洛中洛外図
桃山時代からいろいろな画家によって描かれた洛中洛外図ですが、サントリー美術館所蔵の「洛中洛外図屏風」は土佐光高筆と伝えられ、後水尾天皇の二条城行幸という歴史的事件が描かれています。ほかにも「祗園祭」の山鉾巡行や、清水寺、八坂神社、三十三間堂、鹿苑寺(金閣)、嵐山など現在も存在する名所旧跡が描き込まれています。併設のデジタル展示と合わせてご覧ください。 |
●近世クールジャパン
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切子 文具揃 一揃(八点) 江戸時代後期〜明治時代初期 19世紀 |
薩摩切子 藍色被船形鉢 一口 江戸時代 19世紀中頃 |
ガラスといえば西洋のもの、と思われていますが、なんと江戸時代になると日本でも秀逸なデザインのガラスの器がたくさん製造されています。代表的なものは江戸や薩摩で発達した「切子」〜カットガラスです。染付や色絵の陶磁器とともに、江戸人たちの優れた芸術センスを堪能していただきます。 |
【おもな出品作品】
摘星楼図(てきせいろうず) 雪舟等楊(せっしゅうとうよう)筆 龍崗真圭(りゅうこうしんけい)賛 | |||
一幅 | 室町時代 15世紀 | ||
重要文化財 南蛮屏風(なんばんびょうぶ) 伝狩野山楽(かのうさんらく)筆 | 六曲一双 | 桃山時代 17世紀初 | |
鹿下絵新古今集和歌巻断簡(しかしたえしんこきんしゅうわかかんだんかん) | |||
俵屋宗達(たわらやそうたつ)筆 本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)書 | 一幅 | 江戸時代 17世紀 | |
武蔵野図屏風(むさしのずびょうぶ) | 六曲一双 | 江戸時代 17世紀 | |
重要文化財 色絵五艘船文独楽形鉢(いろえごそうせんもんこまがたばち) 有田(ありた) | |||
一口 | 江戸時代 18世紀 | ||
四季耕作図屏風(しきこうさくずびょうぶ) 狩野養信(かのうおさのぶ)筆 | 六曲一双 | 江戸時代 19世紀 | |
鼠志野柳文平鉢(ねずみしのやなぎもんひらばち) 美濃(みの) | 一口 | 桃山時代 16〜17世紀 | |
色絵鶴香合(いろえつるこうごう) 野々村仁清(ののむらにんせい)作 | 一合 | 江戸時代 17世紀 | |
色絵葡萄鳥文瓢形酒注(いろえぶどうとりもんひさごがたしゅちゅう) 有田 | 一口 | 江戸時代 17世紀後半 | |
重要文化財 染付松樹文三脚皿(そめつけしょうじゅもんさんきゃくざら) 鍋島藩窯(なべしまはんよう) | |||
一口 | 江戸時代 17〜18世紀 | ||
長崎系吹(ながさきけいふ)きガラス 藍色(あいいろ)ちろり | 一口 | 江戸時代 18世紀 | |
薩摩切子(さつまきりこ) 藍色被船形鉢(あいいろきせふながたばち) | 一口 | 江戸時代 19世紀中頃 |
切子(きりこ) 文具揃(ぶんぐぞろえ) | 一揃(八点) 江戸時代後期〜明治時代初期 19世紀 |
乾隆(けんりゅう)ガラス 白地紅色被唐子文蓋付壺(しろじべにいろきせからこもんふたつきつぼ) 中国 | |||
一合 | 乾隆年間(1736〜95) |
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摘星楼図 雪舟等楊筆 龍崗真圭賛 一幅 室町時代 15世紀 |
色絵葡萄鳥文瓢形酒注 有田 一口 江戸時代 17世紀後半 |
《デジタル展示について》
ルーヴル - DNPミュージアムラボ(LDML)※を運営する大日本印刷の協力を得て、2012年夏にサントリー美術館で開催した「来て、見て、感じて、驚いちゃって! おもしろびじゅつワンダーランド」展で展示した「屏風の世界を拡大してみる〜京都街中(まちなか)タッチパネル」と「ネズミだって宴会大好き〜鼠草子絵巻」をお楽しみいただきます。ともすれば難しいと思われがちな日本の古美術品の魅力を、五感を使って「体験」「体感」「発見」いただけます。
※ | パリ・ルーヴル美術館とDNP大日本印刷による共同プロジェクト。独自の観点と技術で開発された鑑賞システムを使って、多様な切り口から美術作品をじっくり鑑賞する、ユニークな取り組みを行なっている。http://museumlab.jp |
●屏風の世界を拡大してみる〜京都街中(まちなか)タッチパネル
屏風に描かれたかつての京の街。名所旧跡や年中行事、そこに暮らす人々の活き活きとした表情など、実際には細部にわたって描き込まれていますが、ガラスケース越しではつい見逃しがち……。大型タッチパネルディスプレイでは、そんな間近で見ることのできない細かい部分を拡大してご覧いただけます。ズームインすることでかなう意外な発見に、子どもも大人も胸膨らみます。 洛中洛外図屏風(らくちゅうらくがいずびょうぶ) 伝土佐光高(とさみつたか)筆 六曲一双 江戸時代 17世紀後半 |
●ネズミだって宴会大好き〜鼠草子絵巻
絵と詞書(ことばがき)で構成され、現代の漫画やアニメーションの起源ともいわれる「絵巻」。この「鼠草子絵巻」は鼠の権頭(ごんのかみ)と人間の姫君が結婚するという奇想天外な物語です。今回の展示では、タッチパネルディスプレイにより、セリフにあたる詞書の部分を現代語訳でご覧いただけます。権頭と姫君の婚礼とその準備に追われる鼠たちの軽妙なやりとりをお楽しみください。 鼠草子絵巻(ねずみのそうしえまき) 五巻のうち第三巻 室町時代 16世紀 |
※作品はすべてサントリー美術館蔵
《本展における記念イベント》 ※予約不要
記念講演会「美を結ぶ、美をひらく〜コレクションの軌跡」
講師:石田佳也(サントリー美術館学芸部長) 日時:2015年10月4日(日)14:00〜15:30 会場:郡山市立美術館多目的スタジオ 聴講料:無料 |
美術講座①「洛中洛外図を解剖しよう」
講師:鈴木誠一(郡山市立美術館学芸課長) 日時:2015年9月27日(日)14:00〜15:00 会場:郡山市立美術館講義室 聴講料:無料 |
美術講座②「日本ガラス工芸の発展」
講師:田中有沙子(郡山市立美術館学芸員) 日時:2015年10月10日(土)14:00〜15:00 会場:郡山市立美術館講義室 聴講料:無料 |
▼会期 | : | 2015年9月5日(土)〜10月18日(日) |
▼主催 | : | サントリー美術館、郡山市立美術館 |
▼特別協賛 | : | サントリーホールディングス株式会社 |
▼機材提供 | : | シャープ株式会社 |
▼企画協力 | : | 大日本印刷LDMLプロジェクト |
▼会場 | : | 郡山市立美術館 〒963−0666 福島県郡山市安原町字大谷地130−2 |
【基本情報】
▼開館時間 | : | 9時30分〜17時00分 ※入館は閉館の30分前まで |
▼休館日 | : | 9月7日(月)、14日(月)、24日(木)、28日(月)、 10月5日(月)、13日(火) |
▼入館料 | : | 一般1,000円、大学・高校生500円、中学生以下と65歳以上は無料 |
▼一般お問い合わせ: ・郡山市立美術館 024−956−2200 ・サントリー美術館 03−3479−8600 |
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▼ホームページ: ・郡山市立美術館 https://www.city.koriyama.fukushima.jp/bijyutukan/ ・サントリー美術館 http://suntory.jp/SMA/ |
▽プレスからのお問い合わせ:
本展の広報画像および取材については、郡山市立美術館へお問い合わせください。
郡山市立美術館 〔学芸〕鈴木、富岡、田中
TEL:024−956−2200 FAX:024−956−2350
サントリー美術館 〔学芸〕土田 〔広報〕藤川、羽鳥
TEL:03−3479−8604 FAX:03−3479−8644
以上
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