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No.11989   (2014.2.20)

『別冊アステイオン「災後」の文明』刊行

『別冊アステイオン「災後(さいご)」の文明』刊行

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 公益財団法人サントリー文化財団(理事長 鳥井信吾)は、当財団主催による調査研究事業の成果として『別冊アステイオン「災後(さいご)」の文明』(発行 阪急コミュニケーションズ)を刊行します。

 当財団では、2011年3月11日の東日本大震災直後より研究会の企画をスタートし、同年11月より「震災後の日本に関する研究会」(代表 御厨 貴)を開催してきました。この研究会では、東日本大震災によって、日本社会の長い「戦後」に終止符が打たれ、新たに「災後」の時代が始まったのではないかとの認識のもと、これからの日本のあり方を考えてきました。
 23回にわたって行なった研究会では、研究者だけでなく自治体職員や自衛隊員など各分野の専門家を講師として招いたほか、メンバーによる被災地への視察も行ないました。メンバーは、東日本大震災で甚大な被害を受けた被災地の復興に向けての課題について、自衛隊のあり方、世界規模で進むグローバル化の波、ソーシャルメディアの影響、さらに18世紀のヨーロッパ社会を揺るがしたリスボン地震から何を学ぶかなど、様々な側面から議論を行ないました。

 このような議論を経て完成した本書が、震災後の日本をつくり上げ世界を変えていこうとする人々へのヒントを提供できればと考えています。

―   記   ―

●『別冊アステイオン「災後」の文明』概要

  ▼編集 サントリー文化財団「震災後の日本に関する研究会」編
御厨 貴、飯尾 潤責任編集
 
▼発行 株式会社阪急コミュニケーションズ
 
▼体裁/頁数 A5判並製/352頁
 
▼発売期日 2014年2月21日(金)
 
▼定価 1,800円(税別)
 
▼目次
 
   御厨 貴 『「災後」の文明』のリアリティを求めて
第1部「政治の反転」
   飯尾 潤 復興政策への期待と政府の能力
   牧原 出 二つの「災後」を貫く「統治(ガヴァナンス)」
   伊藤 正次 多重防御と多機関連携の可能性
   村井 良太 東日本大震災と国民の中の自衛隊
第2部「恐怖と共感」
   苅部 直 「戦後」の恐怖と「災後」の希望
   川出 良枝 リスボン地震後の知の変容
   堂目 卓生 共感、愛着、および国民的偏見―アダム・スミスの場合
   梅田百合香 東日本大震災と「政治的なもの」
第3部「災後の気分」
   大竹 文雄 震災後の日本人の幸福度と助け合い精神
   佐藤 卓己 「災後」メディア文明論と「輿論2.0」
   五野井郁夫 ソーシャル・ネットワークと群れの政治―再魔術化する日本
第4部「グローバル化と災後日本」
   武藤秀太郎 東日本大震災と関東大震災からみえる日中関係
   池内 恵 二つのツナミの間で
   柳川 範之 企業が国家を選ぶ時代と震災体験
   遠藤 乾 国内連帯とグローバル化
まとめ
   飯尾 潤 現状の自覚と行動のための手がかり

●責任編集者略歴

  御厨 貴
東京大学先端科学技術研究センター客員教授、放送大学教授、青山学院大学特別招聘教授
1951年生まれ。東京大学法学部卒業。専門は近代日本政治史、オーラル・ヒストリー。東京都立大学教授、政策研究大学院大学教授、東京大学先端科学技術研究センター教授などを歴任。内閣府公文書管理委員会委員長、TBS『時事放談』キャスター。近著に『権力の館を歩く』(ちくま文庫)、『政権交代を超えて』(岩波書店)、『知の格闘』(ちくま新書)。
  飯尾 潤
政策研究大学院大学教授
1962年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。埼玉大学助教授、政策研究大学院大学助教授などを経て現職。専門は政治学・現代日本政治論。著書に『現代日本の政策体系』(筑摩書房)、『日本の統治構造』(中央公論新社、サントリー学芸賞および読売・吉野作造賞)、『政局から政策へ』(NTT出版)など。

●「震災後の日本に関する研究会」(代表 御厨 貴)

  サントリー文化財団の調査研究事業として、2011年11月にスタートし、東日本大震災後の日本のあり方について議論を行う。研究会は「国民感情と復興政策の部会」(部会代表 猪木 武徳)と「統治研究部会」(部会代表 御厨 貴)からなり、2013年7月までに両部会で合計23回の研究会を開催した。研究会メンバーは両部会合わせて17名。

▽お問い合わせ先
 公益財団法人サントリー文化財団
   TEL 06−6342−6221  FAX 06−6342−6220



以上

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