ニュースリリース

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No.11487   (2012.7.6)

サントリーミネラルウォーターレポート
―  飲用だけでなく料理用や、災害時の備えとしても
活用されているミネラルウォーター  ―

サントリーミネラルウォーターレポート

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I.日本のミネラルウォーター市場について

    1970年代前半に業務用市場で販売されて以来、“おいしい水”へのニーズ、健康・美容効果への注目度の高まりなどから、ミネラルウォーター市場は伸長を続け、人々の生活に浸透しています。ここ数年は安定的に推移していましたが、東日本大震災後に拡大した日本の市場をレポートします。

II.ミネラルウォーター消費者利用動向調査

    1991年から当社で実施している消費者対象の飲用動向調査の2012年版です。ミネラルウォーターの利用動向の現状と東日本大震災前後の変化をレポートします。

III.参考資料

I.日本のミネラルウォーター市場について

 日本のミネラルウォーターの歴史は、1970年代前半、業務用市場で販売された瓶入りのミネラルウォーターにまでさかのぼります。その後、さまざまな時代背景を反映しながら、ミネラルウォーターは着実に日本人の生活の中に浸透してきています。

●1980年代後半〜家庭用市場への広がり

    自然・健康ブームに加えて、海外旅行の増加によってミネラルウォーターに接する機会が増えたこと、さらに水道水の質への不安が問題になるなどの要因から、ミネラルウォーターは、それまでの業務用市場から家庭用市場へも広がりはじめました。

●1990年代〜家庭用市場で大きく伸長

    1990年代に入って、マンションの貯水タンクの汚れや水道水の問題が報道されるようになりました。これを受けて、家庭用のミネラルウォーターの消費量は、国産が水道水の代替品として、輸入も1993年のブームによって、ともに大幅に拡大しました。
1994年の猛暑・水不足による需要増や災害時の備蓄への意識の高まりにより、ミネラルウォーターは、家庭における日常品としての地位を確実なものにしました。
しかしながら、1995年秋の異物混入事件により輸入ミネラルウォーターが大幅に減少した影響を受け、1996年の家庭用ミネラルウォーター市場は90年代で初めて前年を下回る結果となりました。一方でこの事件によって、ミネラルウォーターの安全性、品質に対する信頼がミネラルウォーター購入時のポイントとして消費者に大きく意識されるようになります。
1996年4月に国産小容量ペットボトル製品の販売が解禁。これにより、ミネラルウォーターの飲用オケージョンが広がり、国産ミネラルウォーターの消費量は大幅に増加しました。
また、いわゆる「2000年問題」により、停電対策として家庭でミネラルウォーターを備蓄した人が多かったため、1999年のミネラルウォーター市場は前年比3割増と大幅に伸長しました。

●2000年〜健康志向の高まりなどで拡大。東日本大震災後の2011年は急拡大。

    2000年から2006年までは健康志向の高まりなどにより、拡大を続けていましたが、2007年からは消費者の生活防衛意識の高まりなどを受けて、ほぼ横ばいの傾向でした。2011年は、東日本大震災後の備蓄用の需要が急増するなどの影響もあり3,172千キロリットル(前年比126.0%)と大きく伸長し、20年前の11倍、10年前の約2.5倍の規模にまで拡大しました。(図1:日本ミネラルウォーター協会調べ)
2012年も、引き続きミネラルウォーターに対する関心は高く、震災前の2010年を大きく上回る水準で推移しています。

[図1]

●輸入ミネラルウォーターの動き

    2011年の輸入ミネラルウォーターは、東日本大震災の影響もあり589千キロリットル、対前年1.4倍と大きく伸長しました。
輸入国別では、フランス(44%)が最も多く、次いで、アメリカ(30%)、韓国(10%)、カナダ(6%)、イタリア(4%)の順となっています。
2011年は、各国からの輸入量が増加していますが、特に韓国は、約5倍と大きく伸長しています。(図2:日本ミネラル
ウォーター協会調べ)

[図2]

●日本の国民1人あたりの年間消費量推移

    日本の国民1人あたりのミネラルウォーター年間消費量は、2007年からは19.7リットル前後で安定的に推移していましたが、2011年は、東日本大震災の影響もあり、24.8リットルと大きく伸長しています。(図3:日本ミネラルウォーター協会調べ)

[図3]

II.20〜69歳の男女500人に聞く

ミネラルウォーターをはじめとした飲み水の利用実態
― 飲用だけでなく、料理用や災害時の備えとしても
活用されているミネラルウォーター ―

<調査の概要>
 ミネラルウォーターは、今や日常生活には欠かせないものとなっています。
 当社は、ミネラルウォーターがどのように飲用されているのか、飲用頻度、飲用機会や購入実態などを明らかにすることを目的に、1991年より毎年ミネラルウォーター市場動向調査を実施しています。なお、2003年より、調査対象を「家庭でミネラルウォーターを飲む人」に限定せず、一般消費者を対象に、ミネラルウォーターをはじめとした飲み水全般に対する意識と利用実態を聞いています。また、2010年より調査方法を直接面接法からインターネット調査に変更しています。

《ミネラルウォーター市場動向調査》

1. 調査対象
首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)および関西圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)に居住する20〜69歳の男女個人で、昨年の4月以降に以下の6種類の有料の水、および水道水のいずれかを飲み水として利用した人を対象としました。
 a)店頭・自販機のミネラルウォーター
 b)通信販売のミネラルウォーター
 c)宅配サービスのミネラルウォーター(専用のウォーターサーバーを使用するもの)
 d)スーパーの店頭などで、セルフサービスで詰める水
 e)自宅の浄水器(水道直結式のアルカリイオン整水器や浄水器)の水
 f)レストラン・カフェ・バーなどで注文する有料の水
2. 調査対象者数
500人(男女各250人)
3. 調査方法
インターネット調査
4. 調査期間
2012年4月20日〜4月22日
調査結果の概要は次のとおりです。

<主な調査結果>

(1) この1年間に利用した飲み水の利用率
利用率は「店頭・自販機のミネラルウォーター」が88.6%とトップ。今後、飲み水として利用していきたいものも「店頭・自販機のミネラルウォーター」が72.6%でトップ。
(2) 飲み水の利用にあたって意識すること
飲み水の利用にあたって意識することは、「安全性」「おいしさ」「価格」「品質」。東日本大震災以降、特に気にするようになったことは「安全性」。
(3) 「店頭・自販機・通信販売のミネラルウォーター」を飲む・利用する理由
「店頭・自販機・通信販売のミネラルウォーター」を飲む・利用する理由は震災後は「安心だから」「水道水が不安だから」が上昇。
(4) 「店頭・自販機・通信販売のミネラルウォーター」の使い方
震災後、「店頭・自販機・通信販売のミネラルウォーター」は、「日本茶・紅茶・コーヒー」「ごはん」「味噌汁」など日常の飲み物用や料理用としての利用も広がっている。
(5) 自宅での買い置き
約6割が自宅に「買い置き」あり。買い置き量の平均は大容量ペットボトル約1ケース強。
(6) この1年間の買い置き量の変化とその理由
買い置きがある人の約4割は買い置き量が増加。増えた理由は「災害時の備え」。
(7) 「店頭・自販機・通信販売のミネラルウォーター」の飲用シーン
飲用シーンは「朝起きてすぐ」「風呂上がり」「仕事中・授業中」など。
(8) 「硬水」と「軟水」に対する認知度と重視度
「硬水」と「軟水」の違いに対する認知度は97.2%。

(1)この1年間に利用した飲み水の利用率

利用率は「店頭・自販機のミネラルウォーター」が88.6%とトップ。
今後、飲み水として利用していきたいものも
「店頭・自販機のミネラルウォーター」が72.6%でトップ。

 「店頭・自販機のミネラルウォーター」「通信販売のミネラルウォーター」「宅配サービスのミネラルウォーター」「スーパーの店頭などで、セルフサービスで詰める水」「自宅の浄水器の水」「レストラン・カフェ・バーなどで注文する有料の水」の
6種類の水について、この1年間の利用率(飲んだ・利用した割合)を調べました。「店頭・自販機のミネラルウォーター」の利用率は88.6%と圧倒的に高く、(図4)また、今後、飲み水として利用していきたいものも「店頭・自販機のミネラルウォーター」が72.6%と他の水に比べ高くなっています。(図5)

[図4]

[図5]

(2)飲み水の利用にあたって意識すること

飲み水の利用にあたって意識することは、「安全性」「おいしさ」「価格」「品質」。
東日本大震災以降、特に気にするようになったことは「安全性」。

 飲み水の利用にあたり意識することを聞いてみました。「安全性」を意識している人は52.2%と半数以上が安全性を意識していることが明らかになりました。さらに、「おいしさ」(46.8%)、「価格」(44.8%)、「品質」(41.4%)などが、上位にあがっています。(図6)
 また、東日本大震災以降で特に気にするようになったことは、「安全性」が最も多く33.0%となっています。(図7)

[図6]

[図7]

(3)「店頭・自販機・通信販売のミネラルウォーター」を飲む・利用する理由

「店頭・自販機・通信販売のミネラルウォーター」を飲む・利用する理由は
震災後は「安心だから」「水道水が不安だから」が上昇。

 この1年間に、「店頭・自販機・通信販売のミネラルウォーター」を飲んだ・利用した人の利用理由を震災前後で比較しました(2010年、2012年比較)。「安心だから」(37.5%→41.2%)、「水道水が不安だから」(16.6%→20.6%)が上昇し、「水」への安心感が求められていることがうかがわれます。(図8)

[図8]

(4)「店頭・自販機・通信販売のミネラルウォーター」の使い方

震災後、「店頭・自販機・通信販売のミネラルウォーター」は、
「日本茶・紅茶・コーヒー」「ごはん」「味噌汁」など
日常の飲み物用や料理用としての利用も広がっている。

 「店頭・自販機・通信販売のミネラルウォーター」の使い方を聞いてみました。
 「そのまま飲む水」として利用が圧倒的に多い(94.8%)ですが、震災前後で比較すると(2010年、2012年比較)「日本茶・コーヒー・紅茶の水」が7.3%、「ごはんを炊く水」が6.2%、「味噌汁を作る水」が5.8%上昇するなど、日常の飲み物用や料理用としても利用が広がっていることがうかがえます。(図9)

[図9]

(5)自宅での買い置き

約6割が自宅に「買い置き」あり。
買い置き量の平均は大容量ペットボトル約1ケース強。

 ミネラルウォーターの自宅での買い置きについて聞いてみました。自宅に買い置きしている人は58.8%と、約6割が自宅にミネラルウォーターを買い置きしていることが明らかになりました。(図10)買い置きの量は、大容量のみの人、小容量のみの人、両方とも買い置きしている人と様々ですが、大容量ペットボトルだけでは平均6.8本、約1ケース強を買い置きしているようです。(図11)

[図10]

[図11]

(6)この1年間の買い置き量の変化とその理由

買い置きがある人の約4割は買い置き量が増加。
増えた理由は「災害時の備え」。

 自宅に買い置きをしている人(294人)に、この1年間で買い置き量に変化があったかどうかを聞いてみました。約4割(39.1%)が、この1年に買い置き量が「増えた」と回答しています。(図12)また、買い置き量が「増えた」という人にその理由をたずねたところ、「災害時への備え」「利用量の増加」「経済性」などを主な理由としていますが、特に、8割の人が「災害時への備え」を理由としています。(図13)

[図12]

[図13]

(7)「店頭・自販機・通信販売のミネラルウォーター」の飲用シーン

飲用シーンは「朝起きてすぐ」「風呂上がり」「仕事中・授業中」など。

 「店頭・自販機・通信販売のミネラルウォーター」の飲用シーンを聞いてみました。「朝起きてすぐ」(35.1%)が最も多く、以下、「風呂上がり」「仕事中・授業中」「スポーツ・運動時」「レジャーの時」「就寝前」などが続いています。朝起きてから就寝前まで、一日のさまざまなシーンで飲まれていることがわかります。(図14)

[図14]

(8)「硬水」と「軟水」に対する認知度と重視度

「硬水」と「軟水」の違いに対する認知度は97.2%。

 水は、その含有成分によって、「硬水」と「軟水」に分けられますが、この区分については、97.2%の人が「知っている」と回答しています。(図15)
 *「硬水」「軟水」の定義やミネラルウォーターの中味を表す基準については次の【参考資料】をご参照ください。

[図15]

III.参考資料

●「硬水」「軟水」について

    ミネラルウォーターを含む水には、水の中に溶け込んでいるミネラルの量や種類によって「硬水(こうすい)」と「軟水(なんすい)」に分類することができます。硬水か軟水かを分類する基準となる「硬度」とは、水1リットルに含まれるミネラル(カルシウムとマグネシウム)の合計量を数値化したもので、
    硬度(mg/L)=(カルシウム量(mg/L)×2.5)+(マグネシウム(mg/L)×4.1)
    という式で計算されます。硬度を分類する基準にはいろいろありますが、だいたい硬度100以下が軟水、300以上が硬水、その間は中硬水というのが目安になります。一般的に、軟水のほうが「飲みやすい」と感じることが多いといわれており、日本のミネラルウォーターは軟水が多い傾向にあります。一方、硬水はミネラルの味わいがあるとされ、ヨーロッパなど海外のミネラルウォーターは硬水であることが多いようです。

●「ナチュラルミネラルウォーター」「ミネラルウォーター」「ナチュラルウォーター」「ボトルドウォーター」の違い

    農林水産省のミネラルウォーター品質表示ガイドラインにより、ミネラルウォーターは以下の4種類に分類されます。
    a) ナチュラルミネラルウォーター:
地中でミネラル分が溶解した地下水。ろ過・沈殿・加熱殺菌以外の処理をしていない。
b) ミネラルウォーター:
地中でミネラル分が溶解した地下水。ろ過・沈殿・加熱殺菌のほか、オゾン殺菌・紫外線殺菌・ミネラル分調整・ブレンドなどを行ったもの。
c) ナチュラルウォーター:
ミネラル分の溶解が少ない地下水。ろ過・沈殿・加熱殺菌以外の処理をしていない。
d) ボトルドウォーター:
飲用可能な水。水道水でもよい。処理方法に限定はない。
    「サントリー天然水」は、自然のミネラル分が溶け込んだ地下水を汲み上げ、ミネラル分に影響を与えない形でろ過した水なので、ナチュラルミネラルウォーターに属します。


以上

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