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2012年5月15日

〈ご参考資料〉

サントリー食品インターナショナル株式会社

ウーロン茶のデンタルプラーク沈着抑制効果を確認
― 「日本小児歯科学会 第50回記念大会」で発表 ―


 サントリー食品インターナショナル株式会社は、大阪大学大学院歯学研究科、岡山大学大学院医歯薬総合研究科との共同研究により、ウーロン茶の飲用がデンタルプラーク(歯垢(しこう))の沈着を抑え、虫歯(う蝕)の予防のための有用な手段のひとつになり得るという知見を得ました。この研究成果を「日本小児歯科学会 第50回記念大会」(5月12日〜13日・東京国際フォーラム)にて発表しました。

今回の発表演題と発表者は以下の通りです。

▼発表演題
 「ウーロン茶によるデンタルプラーク沈着抑制効果の検証」

▼発表者
 永山佳代子1,稲垣暁子1,藤田一世1,高島由紀子1,Arifah Chieko Ardin1,仲野道代2,大嶋 隆1
 1 大阪大学大学院 歯学研究科 小児歯科学教室
 2 岡山大学大学院 医歯薬総合研究科 小児歯科学分野

【研究の背景】
 ウーロン茶と虫歯に関するこれまでの研究で、ウーロン茶に含まれるポリフェノールには、虫歯原因細菌(う蝕原性細菌:Streptococcus mutans )が産生するグルコシルトランスフェラーゼの活性を阻害し、虫歯の発生を抑制するはたらきを持つことが明らかにされています。このグルコシルトランスフェラーゼは、ショ糖からグルカンというネバネバした物質を生み出し、これが歯の表面に沈着してプラークが形成されます。
 今回は、ヒトがウーロン茶を飲用して、水と比較した場合のウーロン茶のプラーク沈着抑制効果を検証しました。

【試験方法】
 18〜43歳(平均25.9歳)の男女31名を対象に実施しました。試験開始前に全員の口腔内診査と歯面清掃を行い、全てのプラークを除去しました。その後、2つのグループに分け、一方のグループには水を、もう一方のグループにはウーロン茶を4日間飲んでいただき(食事中:最低200ml、就寝前:最低100ml)、4日目に検査※1を実施しました。数日間あけてから、再度歯面清掃を行い全てのプラークを除去した後、今度は、前回水を飲んだグループにはウーロン茶を、ウーロン茶を飲んだグループには水を4日間飲んでいただき、同様の検査を実施しました。なお、試験期間中は、歯磨き・マウスウォッシュ等のすべての口腔内清掃を止めていただき、さらに、緑茶・紅茶・コーヒー・お酒の飲用も控えていただきました。食事に関しては通常どおりに摂取していただきました。

※1 プラークを染色後、Quigley とHein (J Am Dent Assoc 65:26-29, 1962)の方法に準じて、すべての歯表面のプラークスコアを算出した。

【結果】
 試験期間中の水、ウーロン茶ともに平均摂取量は、3,600mlと摂取量に差は認められませんでした。試験終了後の平均プラークスコアは、水摂取の場合は126、ウーロン茶摂取の場合は104と、有意な差が認められました(図1)。

(図1)

【考察】
 実験の結果から、ウーロン茶を飲用すると、水を飲用した時と比べて、プラークの沈着が少なくなることがわかりました。また歯面清掃を実施した際、ウーロン茶を飲用した時に形成されたプラークの方が、水を飲用した時と比較してはがれやすくなっていることが確認されました。以上の結果から、ウーロン茶の日常的な飲用は虫歯予防のための有用な手段のひとつになり得ると考えられます。

▼日本小児歯科学会について

  小児歯科学の進歩並びに知識の普及に貢献し、医療に関する学術文化および国民の福祉と医療の発展に寄与するとともに、小児歯科学の研究発表、教育および診療の向上を図ることを目的としている。1963年に設立され、今年で50周年を迎えるため、本年度は第50回記念大会として開催された。


以上

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