No.11075 (2011.5.23)
サントリー芸術財団 サマーフェスティバル 2011
<MUSIC TODAY 21>開催
1.映像と音楽
2.テーマ作曲家<ジュリアン・ユー>
3.サントリー音楽賞受賞記念コンサート<大野和士>
4.第21回芥川作曲賞選考演奏会
サントリー芸術財団(代表理事・堤剛、鳥井信吾)は、8月22日(月)から30日(火)にかけて、世界の大作曲家から日本の若手までの最新の音楽を紹介する「サマーフェスティバル2011<MUSIC TODAY 21>」を、サントリーホールにて開催します。
サントリー芸術財団の前身であるサントリー音楽財団(旧:鳥井音楽財団)は、1969年に設立されました。以来、洋楽の分野で優れた業績をあげた個人または団体を顕彰する「サントリー音楽賞」および記念コンサートの開催、チャレンジ精神に満ちた企画のすぐれた公演を顕彰する「佐治敬三賞」をはじめ、20世紀以降の音楽の紹介、「日本人作曲作品の振興」のための諸事業、その他幅広い活動を行ってきました。
1.映像と音楽
今年の特集は映像と音楽(ライブ演奏)のコラボレーションをお楽しみいただく3企画です。大ホールでは制作当時上映を許可されず今回が世界初公開となる、ロシア・アニメ界の巨匠フルジャノフスキーによる「グラス・ハーモニカ」や、映像の魔術師ビル・ヴィオラによる「砂漠」を上演します。またブルーローズ(小ホール)では、フランスを拠点に活躍する作曲家の望月京氏が、ルーヴル美術館の委託を受け作曲した溝口健二監督の無声映画『瀧の白糸』を日本初演で紹介します。また、1960年代以降の日本を代表する映像作家と作曲家による実験的短編作品の変遷を俯瞰いただく公演を開催します。サマーフェスティバルの初の試みにご期待ください。
2.同時代の巨匠の音楽世界を展望
<テーマ作曲家 ジュリアン・ユー
〜 サントリーホール国際作曲委嘱シリーズNo.35 〜 (監修:湯浅譲二)>
サントリーホールが1986年の開場以来、委嘱初演を続けてきた国際作曲委嘱シリーズです。2004年からは、サマーフェスティバルの一環として、委嘱作曲家をテーマ作曲家に掲げて開催しています。
今年のテーマ作曲家は、中国に生まれ、日本でも作曲を学び、2008年の北京オリンピック開会式典の音楽をてがけたジュリアン・ユーをとりあげます。作曲家自身が自作について語るトーク、委嘱新作「交響組曲:我らの自然界のために」(初演)をはじめとする管弦楽作品演奏会、室内楽作品演奏会の計3公演を行い、氏の音楽世界を多面的に紹介します。
【参考資料1】「テーマ作曲家」プロフィールについてはこちら
3.サントリー音楽賞受賞記念コンサート<大野和士>
当財団は、1969年(昭和44年)の創設以来、毎年わが国の洋楽の発展に顕著な業績をあげた個人又は団体に「サントリー音楽賞」を贈呈してきました。第41回(2009年度)の受賞者は世界的に活躍する指揮者の大野和士氏です。震災からの復興への願いをこめて、没後100年の作曲家マーラーの「復活」を演奏します。
4.日本の音楽の末来をひらく <第21回 芥川作曲賞選考演奏会>
「芥川作曲賞」は、戦後のわが国音楽界の発展に多大の貢献をされた故芥川也寸志氏の功績を記念して、1990年に創設されました。前年度(1月〜12月)に国内外で初演された日本人新進作曲家による交響管弦楽曲の中から、もっとも清新かつ将来性に富む作品1曲を公開の演奏選考会形式により選定し、同賞を贈賞します。賞金は50万円で、受賞者には新しい管弦楽曲の作曲が委嘱されます。今年の選考委員は伊左治直、新実徳英、湯浅譲二の3氏。譜面・録音による第一次選考を経て、清水卓也、田上英江、山内雅弘の3氏の作品が候補に選ばれました。候補3作品の前には、第19回受賞者である藤倉大氏の新作が初演されます。
【参考資料2】 芥川作曲賞選考演奏会作曲家プロフィールについてはこちら
― 記 ―
サントリー芸術財団 サマーフェスティバル 2011
<MUSIC TODAY 21>(会場 サントリーホール)
1.<映像と音楽>
8月22日(月)19:00 大ホール<管弦楽>
◇演目
アルノルト・シェーンベルク:映画の一場面への伴奏音楽(1929−1930)
映像×音楽
アンドレイ・フルジャノフスキー×アルフレート・シュニトケ:
グラス・ハーモニカ(1968、35mmフィルム、カラー)
映像・世界初公開/音楽・日本初演
ビル・ヴィオラ×エドガー・ヴァレーズ:
砂漠 15人奏者、打楽器奏者とテープのための
(1994製作/1950−1954作曲)
(35mm フィルム、カラー)映像・日本初公開
演奏順未定
◇出演
指揮=秋山和慶
管弦楽=東京交響楽団
映像と音楽を最適環境にてお楽しみいただくため一部高画質デジタルメディアにて上映します。
8月24日(水)19:00 ブルーローズ(小ホール)
8月27日(土)16:00 <室内楽:『瀧の白糸』>
◇演目
無声映画『瀧の白糸』
[監督]溝口健二×[音楽]望月京:無声映画『瀧の白糸』
(1933製作/2007作曲)音楽・日本初演
(35mmサイレントフィルム(一部デジタル復元版)、白黒)
◇出演
指揮=杉山洋一
尺八=藤原道山 箏=後藤真起子 三味線=辻英明 打楽器=池上英樹
ハープ= ヴァイオリン=野口千代光
エレクトロニクス=有馬純寿
8月27日(土)19:00 ブルーローズ(小ホール)<室内楽>
◇演目
映像×音楽
久里洋二×一柳慧:
G線上の悲劇(1969/35mmフィルム、カラー、モノラル)
松本俊夫×湯浅譲二:
オートノミー《自律性》(1972/16mmフィルム、カラー、モノラル)
加藤到×藤枝守:
ゴーランド(1980/16mmフィルム、カラー、モノラル)×
フォーリング・スケールNo.2(1975/2011)音楽・改訂初演
中村滋延:《哀歌》ソプラノとコンピュータ音響・ビデオのための(2008/2011)改訂初演
飯村隆彦×鈴木治行:フィルム・ストリップスII−生演奏版
(DVD「目には目を、耳には耳を」より)
(1966−1970制作/2011作曲)(DVCAM、白黒)音楽・世界初演
マン・レイ×望月京:
理性への回帰(1923/35mmサイレントフィルム、白黒)×
理性の迷宮 無声映画のための音楽(2007)音楽・日本初演
山口智也×藤倉大:
フルイド カリグラフィー ヴァイオリンとライヴヴィデオのための
(2010)映像・日本初公開/音楽・日本初演
◇出演
指揮=佐藤紀雄
ピアノ=砂原 悟 ソプラノ=持松朋世 ヴァイオリン=花田和加子
音響=有馬純寿 演奏=アンサンブル・ノマド
演奏順未定
映像と音楽を最適環境にてお楽しみいただくため一部高画質デジタルメディアにて上映します。
2.テーマ作曲家<ジュリアン・ユー>
サントリーホール国際作曲委嘱シリーズNo.35(監修:湯浅譲二)
8月23日(火)19:00 ブルーローズ(小ホール) 作曲家は語る
新作の初演を前に作曲家が自身の音楽、新作について語ります。
8月25日(木)19:00 大ホール <管弦楽>
◇曲目
ジュリアン・ユー(1957−): (ウーユー)(1987)
湯浅譲二(1929−):芭蕉の情景(1980−1989)
田中聰(1956−):沈黙の時〜オーケストラのための(1983)**
湯浅譲二(ジュリアン・ユー編曲):内触覚的宇宙(2010)*
ジュリアン・ユー:交響組曲 我らの自然界のために(2011)[サントリーホール委嘱]*
◇出演
指揮=山田和樹
管弦楽=東京都交響楽団
8月30日(火)19:00 ブルーローズ(小ホール)<室内楽>
◇曲目
ジュリアン・ユー:
ビーバーによるパッサカリア〜ヴァイオリン独奏のための(2005)**
閃光II〜ピアノ、2台のヴィブラフォンとグロッケンシュピールのための(1987)
シャコンニッシマ〜4人の打楽器奏者とピアノのための(2004)
フィロペンタトニア〜室内アンサンブルのための(1994)
ムソルグスキー(1839−1881)(ジュリアン・ユー編曲):組曲「展覧会の絵」(2002)
◇出演
指揮=板倉康明
ヴァイオリン=山本千鶴
演奏=東京シンフォニエッタ
3.サントリー音楽賞受賞記念コンサート<大野和士>
8月29日(月)19:00 大ホール <管弦楽>
◇曲目
グスタフ・マーラー(1860−1911):交響曲第2番「復活」
◇出演
指揮=大野和士
ソプラノ=並河寿美 アルト=坂本朱
合唱=国立音楽大学、東京オペラシンガーズ
合唱指揮=田中信昭、永井宏、宮松重紀
管弦楽=東京フィルハーモニー交響楽団
4.第21回 芥川作曲賞選考演奏会
8月28日(日) 15:00開演 大ホール
◇藤倉大(1977−):オーケストラのための「トカール・イ・ルチャール」(2010)**
(第19回芥川作曲賞受賞記念サントリー芸術財団委嘱作品、日本ベネズエラ音楽交流支援委員会 (Friends of El Sistema,Japan)共同委嘱)
◇第21回芥川作曲賞候補作品(演奏順未定)
清水卓也(1986−):アンサンブルのための「三十六角柱の表面にある宇宙」(2009)
初演=2010年1月5日 愛知県立芸術大学奏楽堂
愛知県立芸術大学第633回学内演奏会
田上英江(1978−):ドゥブル・カレ〜オーケストラのための(2010)
初演=2010年10月26日 東京オペラシティコンサートホール
第79回日本音楽コンクール 本選会
山内雅弘(1960−):「宙の形象」ピアノとオーケストラのための(2010)
初演=2010年10月20日 東京芸術劇場 大ホール
オーケストラプロジェクト2010
指揮=大井剛史
ピアノ=石橋史生
管弦楽=新日本フィルハーモニー交響楽団
◇公開選考会(候補作品3曲演奏後にステージ上で公開選考を行います。)
司会:白石美雪
選考委員:伊左治直/新実徳英/湯浅譲二
◇贈賞式
作品名あとの「*」世界初演 「**」日本初演
●入場料 (5月25日(水)以降チケット発売)
◇大ホール公演<映像と音楽><テーマ作曲家>
8月22日(月)、25日(木)
各日共 S席=4,000円 A席=3,000円 B席=2,000円
◇ブルーローズ(小ホール)公演<映像と音楽><テーマ作曲家>
8月24日(水)、27日(土)、30日(火)
各日共 3,000円(全自由席)
◇サントリー音楽賞受賞記念コンサート<大野和士>
8月29日(月) S席=9,000円 A席=7,500円
B席=6,000円 C席(学生のみ)=3,000円
◇芥川作曲賞選考演奏会(大ホール)
8月28日(日)2,000円(全席指定)
◇作曲家は語る 8月23日(火)
無料(聴講希望者は事前に下記までお申し込みください。)
申込み先 〒160−0005 東京都新宿区愛住町23番地ベルックス新宿II 6F
東京コンサーツ「作曲家は語る」係 Tel:03−3226−9755
Fax:03−3226−9882
ホームページ申込 http://www.tokyo-concerts.co.jp
●セット券
<映像と音楽>
8月22日(月)、24日(水)19時または27日(土)16時、27日(土)19時 7,000円(大ホール公演はS席)
<テーマ作曲家>
8月23日(火)、25日(木)、30日(火)5,000円(大ホール公演はS席)
●4企画、9公演、選考演奏会について
◇監修※1 |
岡部真一郎、白石美雪 |
◇監修※2 |
湯浅譲二 |
◇主催 |
サントリー芸術財団 |
◇共催※3 |
東京国立近代美術館フィルムセンター |
◇協賛 |
サントリーホールディングス株式会社 |
◇協力 |
サントリーホール |
◇協力※4 |
(社)日本作曲家協議会、(社)日本音楽著作権協会 |
◇助成 |
芸術文化振興基金
公益財団法人ロームミュージックファンデーション |
◇制作協力 |
東京コンサーツ |
※1 サントリー音楽賞受賞記念コンサート、芥川作曲賞選考演奏会を除く
※2 サントリーホール国際作曲委嘱シリーズのみ
※3 『瀧の白糸』のみ
※4 芥川作曲賞選考演奏会のみ
◇お問い合わせ・電話予約
◇好評発売中
●サントリー芸術財団ホームページ
http://suntory.jp/SFA/
以上
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