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勝手にトレンドウォッチャー 次は絶対、コレが来る!専門家が次のトレンドを大予想!?

飲食店プロデューサー、フードコーディネーター、マスコミ業界人など、食に関わる専門家が「次なるトレンド」というテーマで私論を展開します。当たるも八卦、当たらぬも八卦。さて、今月の専門家は何を予想しますやら…。

4月のゲスト 徳田泰子 管理栄養士 私が気になるもの かわいい形(色)のトマト

4月のゲストは食と健康のスペシャリスト・徳田泰子さんです。管理栄養士・健康運動実践指導者として子供のための食教育や社会人の健康教育、病院での栄養指導を行っている彼女が、注目しているのは何とトマト!?最近、色んな品種が出て来ているとかで、女性を喜ばす形のかわいいトマトが流行ると話します。こと健康を気にしている人は必読の理論です。

知らぬ間にトマトは変化している

 次のトレンドは“トマト”って言うと、皆さんから「そんなもの今さら挙げなくてもいいよ」なんて叱られそうですね。トマトって日常よく使う野菜ですし、サラダやイタリア料理では欠かせないもの。だから「今さら」って突っ込まれても仕方ないでしょう。でも、このところ、売場にちょっぴり異変が起きているのを知っていますか。以前はスーパーでも野菜の売り場に他のものといっしょに陳列されていたのが、最近はトマトのコーナーっていうのができてるんです。そのコーナーをのぞいてみると、桃太郎トマトからプチトマト、それに黄色いトマトまで色んなものが並んでいます。昔から比べると、トマトの味がたいへん変わっているのに気がついていましたか。元来、トマトとは青くさい野菜だったんです。それが桃太郎トマトが出始め、主流が段々とそちらに動いていきました。桃太郎も出始めは高価なものだったんですが、糖度が高いことから甘くて美味しいと支持されるようになり、いつしかトマトと言えば、桃太郎と言われるようになったんですね。だから今では昔ながらの青くさいトマトは入手困難になっているくらい。  それに加わったのがプチトマト。これはより甘く、フルーツのような味わいですね。これも昔は皮が厚く、どうしても皮が口内に残るという難点があったんですが、品種改良により、それもなくなったようですね。つまり、このように私達が知らない間に、トマト自体が変化してきているんです。  

トマト写真

真っ赤なトマトは身体にいい

 では、ここで私の専門分野からの話をしましょう。トマトはとても身体にいい野菜で、私も栄養指導の時に食べるようにと薦めています。トマトの栄養価で特筆すべきは何と言っても「リコピン」です。これはベータβカロテンに匹敵するくらい抗酸化作用があるんです。人の呼吸の2〜3%が活性化すると言われます。活性化というと、一見いいように聞こえがちですが、実はこれが悪いことで、派手に動くことで過剰に酸化を進める原因に。酸化が進むと、動脈硬化や癌の原因になったり、生活習慣病に陥ったりするのです。

徳田泰子さん写真

 それを進めないようにするのが「リコピン」。これは赤ければ赤いほど含有量が多いとされていますね。トマトは日光に当たることで自分が生き延びるために抗酸化物質を生産して身を守ります。だからトマトを摂ることはいいこと。ピンク系よりも真っ赤なものを選びましょう。日本ではトマトはどうしてもサラダの材料になっています。生で食べる習慣があるので、早めに収穫してしまう。なので外国と比べると青くさく感じてしまうんです。片やイタリアは料理に用いることが多いために完熟なものを使用。つまり真っ赤になってから収穫するんですね。日本が出荷の際に赤く見えるようにと、先穫りするのとはちょっと違うんですよ。栄養士的観点から言うと、ホールトマトなど加工品でもいいと言うことです。完熟してから加工に移るので、サラダ用よりずっと「リコピン」が含まれているんです。

トマトはもはやフルーツか?!

 最近、スーパーなどで見ていると、ロケットトマトという、形のちょっと変わったものが出てきました。長い形のトマトがそれ。日本は丸いのが当り前ですが、イタリアに行くと、そのような形がよく見られますし、ホールトマトの缶を開けても同じような形のトマトが入っているでしょ。それと、私が気に入っているのは黄色いプチトマト。これも可愛くて美味しいんです。
 トマトって以前は野菜だったんですが、今はフルーツに分類されてもいいくらい。すっぱさがなくなり、甘みが目立つようになりました。だから私の結論は「かわいいトマトが流行る」です。何も生だけが食べ方じゃなく、煮ても美味しいんですよ。ある店ではトマトをおでんの具にしていました。他といっしょに煮ると、崩れて形がなくなるので、トマトだけ別の鍋で煮るそう。でも、コレがなかなかいけるんですねえ。
 私のオススメは焼きトマト。トマトをブツ切りにし、オイルをたらし、チーズを載せてオーブンへ。これってけっこうおかずになるので家庭や店でもやってみては…?「リコピン」は熱に強く、油との相性もいい。かえって「リコピン」の吸収も高まります。それに焼くことで甘さが増すような気もします。もし、かわいいトマトが流行るなら利用も沢山あり!しかも食べることで健康にもいい。コレって私の立場からも流行って欲しいなぁ…。

トマト写真

プロフィール

徳田泰子(とくだやすこ)

管理栄養士、健康運動実践指導者。病院勤務後、独立し、栄養指導を行う(有)ヘルシーオフィス・フーを設立。病院のみならず、健保組合や各種団体にて健康支援活動を行っている。アドバイザリー活動や講演も多く、昨年、銀座のお米ギャラリーでは料理講習会を、また大阪のお米ギャラリーにてサッカーの加茂周元全日本監督とごはんとスポーツに関しての公開対談も行った。その他、メニュー開発や料理栄養指導、健康情報の提供、栄養管理ソフトの開発など、食と健康に関して幅広く関わっている。

徳田泰子さん写真

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