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2007年8月1日掲載

屋台メニューから宮廷料理までベトナムの味を食べ尽くせ 「ベトナム料理 bu'o'mbu'o'm(ブンブン) 自由が丘店」

「ベトナム料理 bu'o'mbu'o'm(ブンブン) 自由が丘店」写真

見た目も美しい、人気NO.1の「生春巻」(650円)。具が柔らかく、ちょうど食べやすく工夫されている。
米の粉を使った料理のバリエーションが豊富
 自由が丘駅の南口から徒歩1分。駅近ではあるがビルの3階なので案外迷う人もいるかもしれない。東急ストア1階の花屋を目印に、その向かい側のビルの3階に「bu'o'mbu'o'm」はある。この店はベトナム本場の味をそのまま再現した料理が楽しめるレストランとしてオープンし、今年の8月でちょうど一周年を迎える。
 ベトナムの食堂をイメージして造られたという店内は、竹で造ったテーブルや椅子をはじめ、箸やスプーン、食器など多くがベトナム製品で占められる。店の母体がベトナム雑貨の輸入を手掛ける会社ということもあり、壁に飾られた絵や飾りなどもベトナムづくし。
 料理業界で25年のキャリアを持つ店長の須山信利さんは、中目黒店の料理長であるベトナム人のハーさんから料理のノウハウを教わった。ベトナム料理の特徴について、「主食は米なので、日本人の味覚にとてもマッチすると思います。そして、とにかく野菜をふんだんに使いますので女性に人気があるのもうなずけます」と話す。
 意外と知られていないが、ベトナムの一般家庭で作られる主食は白いご飯である。とは言っても、我々日本人が持つベトナム料理のイメージは、生春巻、フォーやバンセオ(ベトナム版お好み焼き)と、どれも米の粉を使った料理だ。生春巻はライスペーパーを使い、フォーは米粉の平打ち麺の汁料理、バンセオは米の粉にターメリックなどで色をつけた生地に炒めた野菜や肉を挟んでいる。米を使った料理のバリエーションは日本より豊富かもしれない。
野菜たっぷりの料理は洗練された優しい味わい
 野菜は基本的にどの料理にもボリュームたっぷりだ。ここで代表的なメニューを紹介していこう。まずは「生春巻」。具はエビや豚肉とキュウリ、もやし、レタスがたっぷり詰まっている。春巻の中身はどれも味つけせずさっぱりとしているので、コクを出すために甘味噌ベースとヌクマムベースの2種類の自家製タレを好みでつけて食べる。ヌクマムとは魚醤のひとつ。魚を発酵・熟成させた調味料でベトナム料理の味付けのベースで、醤油の親戚とも言えよう。
 「パパイヤサラダ」もよく知られた料理。ニンニクと唐辛子をほんの少しアクセントに加えた、レモンたっぷりの自家製ドレッシングと青パパイヤの相性もよく、シャキシャキした食感は爽快。サラダは好みで辛く調整できるので、辛いもの好きはオーダー時に頼んでみるといい。
 また、ゴーヤといえば沖縄を思い出す人も多いだろうが、ベトナムでも馴染みの野菜だ。ゴーヤは清熱作用があるということで、暑い日には好んで食べられるとか。代表的なのがゴーヤと玉子の炒めもの。シンプルな野菜料理だが、香りづけに加えた揚げネギの香ばしさが食欲をそそる。
 日本でいう焼きうどんに近いのが「焼きフォー」だ。ニンジン、玉ねぎ、もやしに海老と豚肉が入ったボリュームのある一皿。
 「牛肉のフォー」は牛骨で丁寧にだしをとったスープを使う。八角やニッキなどの香辛料を使い、独特のエスニックな風味と牛肉のコクが後をひく。ベトナム人が外食をするのは朝が一般的。通勤の途中などに屋台でさっと済ませるのだ。フォーも朝食にとるのが普通だという。さらりとした米麺のフォーは日本ではむしろ飲んだ後の締めに似合う気がする。

「ベトナム料理 bu'o'mbu'o'm(ブンブン) 自由が丘店」写真

「パパイヤサラダ」(1100円)。ベトナムやタイでは果物を野菜としてサラダに使うことが多い。

「ベトナム料理 bu'o'mbu'o'm(ブンブン) 自由が丘店」写真

「ゴーヤと玉子のふわふわ炒め」(800円)。外国の料理とは思えないほど親しみやすい味。

「ベトナム料理 bu'o'mbu'o'm(ブンブン) 自由が丘店」写真

「野菜たっぷりの焼きフォー」(900円)。好みでチリソースなど調味料を加えても。

「ベトナム料理 bu'o'mbu'o'm(ブンブン) 自由が丘店」写真

「牛肉のフォー」(900円)。薬膳にも使われる香辛料を使っている、体に優しい一品。

「ベトナム料理 bu'o'mbu'o'm(ブンブン) 自由が丘店」写真

ベトナムで人気のおやつ、タピオカのチェー(380円)。具はさつま芋、現地では他にバナナなど使うことも。

「ベトナム料理 bu'o'mbu'o'm(ブンブン) 自由が丘店」写真

右端が店長の須山さん。左は昼時のスタッフ。

「ベトナム料理 bu'o'mbu'o'm(ブンブン) 自由が丘店」写真

店名の「bu'o'mbu'o'm(ブンブン)」とはベトナム語で蝶々のこと。ベトナムでは蝶々は幸せを運んでくると幸せの象徴とされるそうだ。

素材も味付けも日本人の味覚にマッチ

 ベトナム料理の魅力はまだまだある。米や野菜、ハーブといった食材ほか、ヌクマムに代表される多彩な味付けだ。また、「ベトナム料理には中国、フランスの植民地時代の影響を受けてきたことを節々に感じます」と須山さんが言うとおり、ベトナムは1000年にわたる中国からの支配を受けてきた歴史がある。さらに19世紀末にはフランスの侵略を受けて植民地統治された。こういった植民地時代の文化がもともとベトナムで育まれた伝統的な食文化と融合して、独自の食文化が作られてきた。
 米食をはじめ箸や茶碗を使ったり、お茶を飲んだりする習慣は中国の影響が大きいといわれる。また、ベトナムコーヒーやフランスパンを食べる習慣はフランスからのものだ。そんなところにベトナム料理の奥深い美味しさの秘密が隠されているのだろう。
 さらに、南シナ海に沿って南北に細長い地形をしたベトナムは、北海道と沖縄以上に南北の距離がある。当然、南と北とでは料理の味つけや特徴にも違いがある。首都ハノイの位置する北部はいわゆる四季があり、寒い時期があるため味付けの濃いものが多い。かつての王朝の都がおかれていた中部フエはうだるような暑さで知られ、暑さを乗り切るための辛い料理が名物だ。ホーチミン市のある南部はフランス統治時代の名残りが色濃く、カフェも多い。甘めでコクのある料理が多いのが特徴だ。
 当店では北から南までの代表料理が揃うのが魅力。そのため「ベトナムに旅行して食べたあの味を!」というリクエストの多くに応えられるという。
 さて、この夏、日本の蒸し暑さにバテ気味の方も、食欲減退の方も、お腹に優しくヘルシーなベトナム料理で元気を取り戻すため、店に足を運んではいかが?
ベトナム料理 bu'o'mbu'o'm(ブンブン) 自由が丘店
ベトナム料理 bu'o'mbu'o'm(ブンブン) 自由が丘店地図

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お店情報

東京都目黒区自由が丘1-7-13 クレオビル3階
[TEL]03-6805-3665
[営業時間]11:30〜15:00(14:30LO)、18:00〜23:00(22:30LO)
[休み]水曜

メニュー

揚げ春巻(4本入) 680円
鶏肉のフォー 900円
ベトナム風お好み焼 1100円
エビサラダ 800円
野菜のピリ辛スープ 800円
辛党のためのスパイシー麺 900円
ベトナムカレー 1000円
エビとカニの汁ビーフン 900円
串焼きのライスペーパー包み 1200円
ゴーヤスープ 900円

ベトナムの酒(ビール、ウォッカ、ウイスキー、焼酎)やベトナムのお茶(工芸花茶、はす茶)なども充実。

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