ルーキーのミッションは、クリーンな苗づくり!

病気の原因はウイルス、カビ、バクテリア

わたしは、グローバル ブリーディング&リソースセンターで病理の担当をしています。ここで開発される花がウイルス病に感染しないよう、検査・管理する仕事が中心です。
病気に強い株の研究開発にも関わっています。植物がウイルス病に感染すると、茎がいきなり腐ったり、青い葉がそのまま枯れてしまったり、いろいろな症状が現れます。葉や茎に黒や黄色、赤の斑点が出たり、丸いはずの花の縁が妙に尖ってきたり。しかも、その症状がウイルスによるものかどうかはラボで調べてみないと分からないこともあります。あるとき、花が小さくコンパクトな株が新品種として持ちこまれたことがあります。ところが病理検査をしてみると、それはウイルスが原因だったんです。ウイルス病に感染した株は、捨てるしかありません。

生産時期前にウイルス病を検査

  • グローバル ブリーディング&リソースセンターで生産する培養苗がウイルス病に感染してしまっては、商品の品質に関わります。さらにサントリーフラワーズでは、グローバル ブリーディング&リソースセンター内の植物の病理検査のみならず、その培養苗からつくられた生産地に送った母株も毎年検査し、クリーンな苗づくりを徹底しています。その産地数は全国10か所以上にものぼります。
    重要なのは、生産が始まる前の6月から9月までの時期です。各産地から送られてくるサンプルを、すり潰して試薬を入れ、数時間ごとにチェックして結果を生産者さんに連絡します。数が多いのでスケジュール管理も重要です。夏の3か月間は月・火曜日は送られてきたサンプルを整理して、水・木曜日に検査を実施、金曜日には次のサンプルの手配と毎日が目の回るような忙しさになります。検査の結果しだいでは、農家の生産計画に影響があるため責任は重大です。万が一、間違った情報を出してしまうと、花が全滅してしまう恐れもあるのです。
    実は、わたしはまだ入社1年目のため、自分にこんな責任ある仕事ができるのか最初のころは毎日が不安でいっぱいでした。まわりのスタッフに相談したり、ベテランのパートさんにフォローしてもらいながら1年目をのりきり、次のシーズンはもっとこうしよう、ああしようと思いをめぐらせています。

ネット検索の「うっかり」が植物研究の入り口に

  • 高校生のときは、数学の先生になろうと思っていました。受験のための大学をネット検索したら、理学部のつもりでうっかり農学部のページを開いてしまった。そうしたら、「世界初の黄色いツツジ」という記事が目にとびこんできたんです。「なにこれ、おもしろそう!」と植物への興味がむくむくとわいてきて、志望校を農学部に変更しました。あの検索の間違いがなければ、今の仕事との出会いもなかったでしょう。

わたしの花語り【はながたり】…フェアリースター※1

今、この花を使ってカビに強い株を開発するため試験をおこなっているところです。ニチニチソウ(日日草)は漢字の通り、日々新たな花が咲くので、絶えず満開感を楽しめます。そのニチニチソウの中でもフェアリースターは暑さにも強く、とってもかわいいし、何より小さい花は珍しいので、サントリーが目指している「みんなが驚く花」を体現していると思います。本当に強くてかわいい花ですよ。

  • ※1・・・フェアリースターの商品ページはこちら
  • ■取材日:2015年11月13日

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