「新発想の育種」で新たな‘驚き’をお届けします!

新しい視点で新品種づくり

育種というのは、新しい品種を開発すること。わたしは育種の仕事についてまだ2年です。花の業界のブリーダーは何十年という経験のあるベテランばかりで、とても太刀打ちできません。
2000年に入社し、最初は苗の生産に携わりました。温室でパートのおばちゃんたちと水やり作業をじっくり1年間。その後は、東京の本社で主に鉢花のブランドマネージャーとして、商品企画から営業活動、販促企画を広告代理店とやりとりをしたりと、社内外含めいろいろな部署の方と関わってきたので、育種以外の仕事ならだいたい経験済み。それが育種の世界でも武器になると思っています。

ももいろハート(サフィニアアート)※1は逆転の発想

  • 自分で交配をした花が店頭に並ぶには、少なくとも5年かかります。でも、育種には交配だけでなく、その結果生まれたたくさんの花の中から「これは商品になる」というものを選抜する仕事があります。
    わたしの初仕事は、ももいろハートの選抜。この花は、育種の難易度でいうとそれほど高いものではありません。花びらにのったピンクのハート模様が特徴ですが、肥料や管理でその形が変わります。変わるということは品種として安定していないということなので、ブリーダーは通常、それをプラスには評価しないんです。
    実はこの花、最初の商品会議ではやはりあまり評価されませんでした。でも、肥料のやり方や世話しだいで花びらの模様が変わるのって、ひょっとしたら楽しいことじゃないかな。育種初心者ならではの逆の発想です。それを営業の担当者に話すと、おもしろいといってくれた。そこで思いきって社長にも直接商品コンセプトをアピール。そうしたらゴーサインが出たんです。

花好き少年が大人になって…

  • わたしが花好きになったのは、幼稚園のときです。おじいちゃんに花の苗を買ってもらい、一緒に植え替えをしました。その経験が本当に楽しかったんですね。以来、園芸少年まっしぐらです。育てるのが難しい植物が好きで、小学生のときから自分の温室を持ち、シンビジウムやカトレア、セントポーリアなどを育てていました。
    生きものとしての花に向き合い、一輪を咲かせる満足感はなにものにも変えられません。どうぞ、ひとつひとつの花を見てください。その想いを、ももいろハートにも込めています。

わたしの花語り【はながたり】…セネッティ※2

自分が関わる商品は、必ず自分の家でも育ててみることにしています。いろいろな場所に置いたり、花色の違うものを並べて咲き方を比較したり。条件が悪いと元気のなくなる花が多いなか、セネッティは、冬の北側の玄関先でも満開に咲いてくれました。屋内や日当たりの悪いところなど、今まで観葉植物くらいしかなかった場所に置ける花を、もっと開発していきたいですね。

  • ※1・・・ももいろハート(サフィニアアート)の商品ページはこちら
  • ※2・・・セネッティの商品ページはこちら
  • ■取材日:2015年11月13日

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