
土壌の3相分布
- 土は固相、液相、気相の3相から構成されており、植物の成育に適した3相分布は「固相:液相:気相=4:3:3」程度といわれています。これは、茎葉部分を支えたり、水分や養分を吸収したり、また、酸素を取り入れたりする役割を担っている植物の根が、健やかに成育していく環境であるということです。
- つまり、固相(植物を支えて安定させる部分)・気相(呼吸のために必要な気体部分)・液相(水や養分を含んでいる液体部分)のバランスがとれている状況が良い土といえます。
- しかし、使っていくうちに用土は固相化が進み、一方で根自体も土中を伸長していくため、根の張る余地が少なくなってしまいます。つまり、植えつけ初期の良い環境、3相分布にしてあげるために植えかえをするのです。
植えかえの手順
- 鉢底の穴から根がはみ出していたり、冬越しして春を迎えた鉢植えの植物に行います。
- 鉢から土ごと植物を取り出し、根を傷めないように古い土や既に傷んでいる根を取り除き、ひとまわり大きめのサイズの鉢に植えかえます。大きすぎるのも根がとまどい、不安定でもあり、よくありません。
- このとき、忘れずに元肥を施してください。土の高さや硬さは、鉢口から1〜2cm位で手の甲の硬さです。植えつけたら水をあげてできあがりです。液肥の追肥はしばらくたってから与えてください。
