私たちは、商品をつくるすべての工程において、CO2排出量の削減に取り組んでいます。その中で自動販売機の省エネルギーを、重要な課題の1つであると考え、さまざまなしくみを導入しています。
2014年4月、従来の「ヒートポンプ式自動販売機」に比べて、およそ半分の消費電力量(420kWh/年)で稼動する「超省エネ自動販売機(エコアクティブ機)」の導入を開始しました。国内最小※の消費電力量を実現しています。
2016年12月現在 国内主要自動販売機メーカーの主要25セレクションにおいて
<サントリービバレッジソリューション(株)調べ>
ヒートポンプ式自動販売機とは、冷却庫室で発生した熱を回収し、加温庫室で活用するシステムを搭載した自動販売機です。
自動販売機の中で熱を有効利用でき、さらに最新式の機材では外気との熱交換もできるなど、省エネに大きく寄与します。
自動販売機の省エネルギー化に向けて、1995年にピークカット機能を導入したのを皮切りに、より少ない消費電力で稼動 できる自動販売機の導入に努めています。
自動販売機においても資源の有効利用の実現に向けた取り組みを積極的に行っています。回収した自動販売機の部品を再び自動販売機の部品として活用するために、部品のリユースに向けた技術開発ならびに、リユース部品の管理システムの開発を進めています。2020年には、整備・修理に要する部品のリユース率は59%となりました。今後もさらにリユース部品の使用対象を拡大し、資源有効利用に努めていきます。
自動販売機業界では、地球温暖化防止・CO2削減を推進するため、京都議定書発効以前の1991年より省エネ対策に取り組んできました。その結果、2005年までの15年間で自動販売機1台あたりの消費電力量を約50%削減できました。
さらに、2012年に2005年比で約37%削減することを業界全体の目標として掲げ、屋内設置自動販売機の24時間消灯や、屋外設置自動販売機の昼間消灯※の推進などの活動に取り組み、2011年に目標を達成しました。次の中期目標として2020年に2005年比で約50%削減することを業界として目指していきます。
※ 自動販売機1台あたりでは、昼間消灯で電力使用量を約10%、24時間消灯で約20%削減できます