サントリーのエコ活

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輸送 効率的な輸送で、環境への負担はもっと減らすことができる

商品を倉庫やお店に運ぶときにも、環境のためにできることがあります。
たとえば、最適な車両の組み合わせとルートを計算して効率的な輸送を実現する
システムの開発。走行する距離や時間の削減を図り、CO2排出量の削減につなげています。

統合配車®システムの開発・導入やモーダルシフト、車両の大型化推進などにより輸配送時のロスを減らすことで、環境への負荷を軽減しています。

輸配送時におけるCO2排出量(国内事業)

2019年は、飲料の備蓄在庫の消費地への先送り増加、ビール・ワインの東西間移動増加のため残念ながら原単位は前年に比べて4%増加しました。今後より一層の改善努力を進めていきます。

高効率な統合配車®システム 効率的な輸送システムで、トラックの空車での走行距離や時間を削減。

サントリーグループでは、さまざまな貨物・運送場所について、最適な車両の組み合わせとルートを計算する「統合配車®システム」を導入。使用するトラックの台数や空車状態で走行する距離・時間の削減を図っています。さらに、他社と貨物情報を共有することにより、1台の車両に複数の企業の貨物を組み合わせるなど、輸配送時のロスを減らすことで、環境負荷の一層の低減を図っています。

モーダルシフトでCO2削減 トラックから鉄道や船へ。輸送手段のシフトでCO2削減。

エコシップマーク エコレールマーク

中長距離輸送では、トラックに比べてGHG排出量が少ない鉄道・海上船舶輸送に転換するモーダルシフトを推進しています。2020年はモーダルシフト率63.9%、そのうち58.4%が海上船舶、5.5%が鉄道輸送でした。
なお、サントリー酒類(株)※1は、2009年に第1回エコシップマーク※2認定事業者に認定されています。また、2011年には、国土交通省が推進する「エコレールマーク」の企業認定を受けました。

  • ※1

    現「サントリー(株)」

  • ※2

    エコシップマーク制度は、地球環境にやさしい海上貨物輸送を一定以上利用している荷主、物流業者に対して、「エコシップマーク」の認定が行われるもの。「エコシップ・モーダルシフト優良事業者選定委員会」の審査による

コラム モーダルシフトとは

モーダルシフトとは、輸送手段をCO2排出量の少ない方法に切り替えることです。1トンの貨物を1キロメートル運ぶときに排出するCO2の量は、トラックと比較すると海運は約1/5、鉄道は約1/8です。モーダルシフトによって、海運利用で約80%、鉄道利用で約87%CO2排出量を削減することができます。

1トンの貨物を1キロメートル運ぶときに排出する二酸化炭素量の比較(2013年度)

※ 国土交通省ホームページ「運輸部門における二酸化炭素排出量」のデータをもとに一部表現を書きかえています。

協力会社との協働 CO2削減目標を策定し、エコドライブやグリーンエコベルト使用などを促進。

グリーンエコベルト

物流協力会社のうち201拠点(2020年度末現在)は、国土交通省が推進する「グリーン経営」をはじめISO14001(55拠点)や「エコステージ」(141拠点)などの認証を取得しています。また、サントリーグループでは「改正省エネ法」施行にともない、物流協力会社の月別・車両別走行距離、燃料使用量、積載量などをもとに温室効果ガス排出データを収集し、削減目標を策定しています。このほか、エコドライブなどの意識啓発、荷崩れ防止のシュリンクフィルムに代えて繰り返し使用できる「グリーンエコベルト」の使用促進など、協力会社の取り組みを支援しています。

海上コンテナのラウンドユース 往復利用で輸入品の輸送も効率化。

輸入品の輸送に関わる環境負荷低減に取り組むのも、サントリーグループの社会的責任の1つです。このような考えから、使用されたコンテナを国内で他社と共同利用し、輸出貨物に転用する取り組みを、2011年2月からサントリー利根川ビール工場で使用する麦芽について行っています。これまで、空のまま港に戻されていたコンテナを往復利用(ラウンドユース)することで、効率的な輸送が実現でき、CO2排出量の削減にもつながっています。
2015年にはサントリー京都ビール工場の麦芽、近江エージングセラーの樽材について、伏見コンテナターミナルへのラウンドユースに拡大。

環境を想い、考えて、工夫して。それを重ねていけば、いずれ大きな力になる。

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