サントリーの愛鳥活動

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よみがえれアホウドリ!復活をめざして

■ アホウドリ保護活動 Q&A

鳥島で行われているアホウドリ保護活動に関する疑問について、山階鳥類研究所の方に答えていただきました。

●答える人
山階鳥類研究所標識研究室 佐藤文男
山階鳥類研究所資料室    百瀬邦和


Q
島まではどうやって行くのですか?
A

荷物は漁船からゴムボートへ移して陸あげする。シケどきは危険な作業

定期便があるわけではないし、学術研究以外の上陸は許されない島ですからね。
ひとつは、海上保安庁の協力で、第3管区保安本部の巡視船やしま(5,204トン)か、うらが(3,232トン)の航行日程に合わせて便乗させてもらいます。横浜港から16時間。島には簡単なヘリポートもつくったので、人間と荷物はヘリコプターで運んでもらいます。
もうひとつは、まず旅客機で八丈島へ行き、そこから19トンの小型漁船をチャーターして16〜18時間。船着場がないから荷物はゴムボートで。海がシケているときは大変なんです(写真)。
こうして、巡視船で5回、漁船で30回行きました。


Q
ずいぶん荷物をはこぶのでしょうね?
A
資材は一度にはこべば良いというものではなく、補充用も必要ですから、荷物は毎回けっこうありますね。
ちなみに1994年10月のときは、太陽電池やデコイの資材と設置用具などで1,563キロ、調査機材とキャンプ用具で237キロ、食料関係で256キロ、個人装備150キロ、合計2,216キロ、梱包は136個になりました。

Q
島の暮らしはどうですか?
A

前列右が佐藤研究員、左が百瀬研究員

毎年、2月と5月と10月に3〜4回、気象台の建物跡を宿舎に使って、1回約10日間滞在します。
ここは1965年に鳥島の火山性微動の頻発で全員が引きあげたところです。かなり荒れていたんですが、上陸するたびにすこしずつ整備してきましたので、現在はクマネズミによって睡眠を妨げられることもなくなりました。
仕事のほうも、はじめのころの太陽電池やデコイや音声システムの設置といった基礎的なものから、最近はクロアシアホウドリへの標識や発信器の装着、新繁殖地のアホウドリ調査など、内容も充実してきました。滞在中は5時起床、7時から日が暮れるまで、スケジュールはびっしりです。
島では、明かりや通信などのために発電器を使っていますが、最近は故障することも多く、ランプやロウソクの明かりで夕食を食べることもあります。


Q
レストラン初寝崎のメニューをご紹介ください。
A
朝はパン・牛乳・卵の洋風か、ごはん・味噌汁・卵の和風が選べて、日替わりのサラダがつきます。
昼はボリュームのあるものを心がけます。メインは五目釜飯、赤飯、ラーメン、ごはんにレトルトの丼もの、カレーライスといった日がわりに、味噌汁・肉か魚の缶詰・果物を必ずつけます。

当座の食べものはロープに吊るしてクマネズミの食害を防ぐ。旧気象台の建物跡を利用した“レストラン初寝崎”

晩めしは、同じメニューが無いのが自慢です。
(1)ごはん・豚肉のキムチ炒め・わかめスープ・大根サラダ
(2)ごはん・クリームシチュー
(3)ごはん・ハンバーグ(マッシュポテト・にんじん・アスパラガスの付け合せ)
(4)ごはん・アンチョビとポテトのピザ・トマトと卵とカニ缶のスープ
(5)チャーハン・春雨のスープ
(6)ちらし寿司・高野豆腐の卵とじ・カボチャのジャコ炒め
(7)ごはん・マーボ豆腐・なすとキャベツの浅漬け
(8)スパゲティ
(9)ごはん・レトルト丼もの・缶詰などなど。
そしてこのほか嗜好品のビールやコーヒーなどが明日の鋭気をやしなうというわけです。ついでに言いますと、食卓の照明は食物の色が冴えるグルメランプを使っているんですよ。
鳥島には5日から一週間分の余分な食料をもって入りますが、さらに非常食として、缶詰の他、レトルト食品や麺類などの乾物や米が保存してあります。シケのために10日以上も離島が遅れることがあるからです。

アホウドリと保護活動のあゆみ

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