サントリー東北サンさんプロジェクト

平成青少年遣欧使節団派遣プロジェクト壮行会実施レポート

伊達政宗の命で1613年10月に牡鹿半島の月の浦(現在の宮城県石巻市)から出帆し、スペイン~イタリアと交流を深めた慶長遣欧使節団。伊達政宗がヨーロッパに家臣・支倉常長を筆頭とする使節団を送ろうと決めた背景には、その2年前に、東北に甚大な被害をもたらした慶長三陸地震からの復興を後押ししたい、という想いがあったといわれています。
それから400年後の2014年7月、今度は東日本大震災からの復興への想いを胸に、第一期はスペインを、第二期はイタリアを、それぞれ厳正な審査で選ばれた宮城の高校生10名が巡り、慶長遣欧使節団の足跡をたどる「平成青少年遣欧使節団派遣プロジェクト」の第一期がサントリー東北サンさんプロジェクトのサポートにより実施されました。
このレポートでは出発を翌日に控えた7月23日、スペイン大使館で実施され、サントリー東北サンさんプロジェクトのアンバサダーであり、昨年11月のサン・ファン・フェスティバルで「平成青少年遣欧使節団派遣プロジェクト」の公式アンバサダーに就任した中西哲生・谷真海も激励のために参加した壮行会の模様をお届けいたします。

スペイン駐日大使に向けて使節団への意気込みを、団員たちがスペイン語で披露

今回使節団に選ばれたのは、宮城県石巻高等学校3年で、「震災への支援に感謝を伝えたい」という菊地紀子さんと「日本の袴の文化や礼儀作法などを伝えてみたい」という齋藤樹くん。仙台育英学園高等学校2年で、「宮城の伝統工芸の繊細さを伝えたい」という石川千展さんと「震災のことだけでなく、日本の魅力についても知ってほしい」という高橋奈々さん。宮城県水産高等学校3年で、「日本とスペインの文化を知った上で、何かを得たい」という平坂尚貴くんと「現地の子どもたちと、現地の遊びを楽しみたい」という石田隼哉くん。仙台青陵中等教育学校5年で、「400年前の慶長遣欧使節団の偉業について話しができたら」という櫻井好香さんと「(慶長遣欧使節団について)これまで学んできた知識を現地で話したい」という浅沼美智子さん。聖ウルスラ学院英智高等学校2年で、「続けてきた書道を通じて日本の書の文化を理解してもらいたい」という菅原みなみさんと「震災からの復興につながる情報が得られれば」という豊川絢菜さんの合計10名。
最初は慣れない大使館の雰囲気に緊張の面持ちの彼らでしたが、激励に訪れたプロジェクトの公式アンバサダー、中西哲生や谷真海と笑顔で談笑するうち徐々にリラックス。ミゲル・ナバーロ駐日大使がやってくると、今回の機会に向けた熱い想いをしたためたスペイン語の手紙を朗読しました。
大使から「皆さまからいただいた想いは、日本人、そして東北の人々の強い意志の現れだと思う。大変な災害を乗り越えられた皆さまにはぜひ、かつて支倉常長がどのように考え、現地を歩んだのかを体験してほしい。私自身も被災地に何度も足を運びながら、東北の人々の復興に懸命に取り組む姿に感銘を受けてきた。スペインから帰ってきたら、ぜひ感想を聞かせてほしい。よき旅を!」というお言葉をいただいた団員たちは、自分たちの想いが大使の胸にしっかりと届いたことがわかり、とてもうれしそうな様子でした。

団員たちの意気込みに加え、スペイン大使のメッセージも復興横断幕へ

全員で記念撮影の後は、ミゲル・ナバーロ駐日大使や今回使節団に同行する支倉家の末裔、支倉常隆さん、そして使節団に参加する団員たちに、サントリー東北サンさんプロジェクトが取り組んでいる「みんなで復興横断幕をつくろう!」へ、今回の使節団を通じてそれぞれが胸に抱いている、復興への想いや意気込みを寄せていただきました。
想いを巡らせながら、じっくりと筆を運んでいただいたミゲル・ナバーロ駐日大使からは「東北の方たちに尊敬の念を込めて、困難に立ち向かうその姿勢をたたえるメッセージを贈ります」、「生徒たちには良いチャンスなので、今後の人生のための見聞を広めつつ、エンジョイしてほしい」と話していた支倉常隆さんからは、支倉家の教えでもある「名誉、信頼」の文字を添えた丁寧なメッセージをいただきました。
*生徒たちの書いたメッセージについては「みんなで復興横断幕をつくろう!」のコーナーをご覧ください。

中西哲生、谷真海からの激励のメッセージを胸に団員たちはスペインへ

記念撮影のあとの歓談では、サントリー東北サンさんプロジェクトのアンバサダーであり、平成青少年遣欧使節団派遣プロジェクトの公式アンバサダーでもある中西哲生や、谷真海とさらに親睦を深めた団員たちから「初の海外なのでワクワクしている」「建造物や美術館を巡るのが楽しみ」「日本のスペインの架け橋になりたい」という元気のよいコメントがたくさん飛び出しました。
壮行会の最後に、挨拶として中西哲生からは「恥ずかしがったり、失敗を恐れているといい経験にならないので、行けなかった人たちの分まで滞在中は前に踏み出してほしい」、谷真海からは「こんなに若いうちから海外を体験できるのはうらやましい。ぜひ帰国後も連絡を取り合えるような友達を作ってください」という言葉が贈られました。

平成青少年遣欧使節団は7月24日に羽田空港を起ち、セビリア、コリア・デル・リオ、コルドバ、グラナダ、トレド、マドリードなどスペインの各都市で慶長遣欧使節団の足跡をたどり、市役所や王宮を訪問するなど、各地の人々と交流を深める予定です。

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