こんにちは！カメラマンの長尾亜紀です。

トップリーグの試合がお休みだった先週土曜日。
トレーニングマッチのリコーブラックラムズ戦がサンゴリアスのグラウンドで行われました。

あいにくのお天気となった3連休でしたが、この日の試合中は幸い雨は激しくならず。
ゲームキャプテンの垣永真之介選手を先頭に、アップを終えロッカーに戻る選手たち。

いつも通り花道を通っての入場。最後に笑顔で登場したのは宮本啓希選手。

ボールを持って豪快に突進しても、パスをしても、どんなプレーをしてもベンチが一番盛り上がる仲村慎祐選手。「ナイス、ジャンボ！」の声が多く飛んでいました。

実はこの日の午前中までNDS（ナショナル・デベロップメント・スコッド／将来日本代表に選出される可能性のある高いポテンシャルを持った人材）の合宿が行われており、サンゴリアスからも何名かの選手が参加していました。中村駿太選手もその一人ですが、合宿から帰るやいなや先発出場し3トライの大暴れ。同じく合宿帰りの流大選手が後半のピッチへ向かう駿太選手に声を掛けます。

ゲームキャプテンを務めた垣永選手も合宿帰りからの先発。昨シーズンの公式戦出場はなく、今年の春から復帰して、トップリーグでも少しずつ出場時間を重ねてきました。「プレーを重ねるごとに良くはなっていると思うので、どれだけ（沢木）敬介さんから求められるプレーが出来るかということ、インターナショナルレベルに持っていけるかということだと思っています。（久々に合宿に呼ばれて）なんか僕が言うのも変ですけど懐かしい感じがしましたね。でも（この日の合宿で行われたフィットネステストで）ドベから二つ目とやっちゃったので（笑）。これから頑張って試合に出られたら、見返したいと思います（笑）。部内の競争もかなり激しいですし、プレータイムを長くできるように競い合って、いいプレーが出来るよう頑張りたいです。」

ちなみに垣永選手は早稲田大学の元キャプテンですが、サンゴリアスに入ってからゲームキャプテンに指名されたのは初めてだったそうで、え？俺？とビックリしたそう。
「（サンゴリアスに入ってから）全体像を見るって行動自体をあまりしたことがなかったので、（田村）ヒカルとか（中村）亮土と協力して、あとはベテランのヤスさん（長友泰憲）にも支えてもらって、もっと良くなるんじゃないかっていうことを考えて、練習後に話し合ったりビデオを見て共有したりして。今日は本当にいい態度でラグビーができたと思います。本当に素晴らしい経験になりましたし、良い試合だったと思うので、これをきっかけにチームに良い勢いを与えられたらと思います」

そしてこの日の試合で長いリハビリからの復帰を果たした選手が二人。塚本健太選手とルーキーの飯野晃司選手です。塚本選手は復帰戦がフル出場となったのですが、いつ以来の試合？と聞くと「昨シーズンのトップリーグの最終戦で最後5分出たくらいかな」という塚本選手に対し飯野選手が「それは出たうちにはいらへん」と鋭いツッコミ（笑）。
「前半20分位でバテました（笑）。コンタクトが入って来ると（練習とは）全然違うんで。これからはとにかくトップリーグに出て、チームのためにやっていくだけですね」

ここで飯野選手からの「リハビリの時に一番支えてくれた人は誰ですか？」という質問に塚本選手は「飯野くんです！」と即答。「飯野くんがいなければ良いリハビリはできませんでした」とニヤニヤしながら棒読みで話す塚本選手に対して「何笑ってるんですか」と飯野選手。いいコンビだったんでしょうねぇ。と聞くと、

飯野「基本的に（会話は）一方通行（笑）」
塚本「まぁ、そんな感じです（笑）。じゃ、ひとつ聞くわ。リハビリの時に一番支えてくれたのは？」
飯野「まぁ・・・秀治さん（小川トレーナー）とか（笑）」
塚本「なんでやねん！」

春からリハビリメニューをずっと一緒にこなしてきたという二人。一緒に復帰出来たこともきっと嬉しかったんだと思います。

先輩ともいい絡みを見せてくれる飯野選手は、後半20分からの登場となりました。まずサンゴリアス最初の試合を終えて「無事、怪我なく帰ってこれて良かったです。」
初っぱなからタックルにいきまくっていた飯野選手。すごいなぁと思って質問したのですが、本人は何食わぬ顔で「アタックは、まだ合流して間もないので慣れていないんですけど、ディフェンスは同じなので。楽しくできたので良かったです。実戦は6ヶ月振りとかでしたけど、リハビリをしっかりしていたので違和感は無かったですね。とにかくトップリーグに出られるよう、新人だからとか関係なくガツガツ行きたいと思います！」

試合後のハドルでは復帰した二人がコメント。みんなから笑みがこぼれました。

今週からトップリーグが再開

頼もしい選手たちが帰ってきてくれて、ますます活気づくでしょう。
チーム内の競争はますます厳しくなるでしょうが、それがチームの成長に繋がります。
頑張る選手たちの姿を見に、是非グラウンドへ足を運んでみてくださいね。