いつもサンゴリアスへの暖かいご声援ありがとうございます。
 
先週開幕したジャパンラグビートップリーグ2014-2105シーズン。各地で熱戦が繰り広げられました。サンゴリアスの初戦となった熊本でのコカ･コーラレッドスパークスとの試合は、昨シーズンの開幕戦から11人ものメンバーが変わり、2冠奪還に向けて臨む今シーズン生まれ変わったサンゴリアスをお見せしたいところでした。しかしながら、試合が始まると、サンゴリアスは終始ハンドリングエラーやミスを連発し、フェーズを重ねてゲインを切っていく本来のアタッキングラグビーが出来ず、苦しい試合展開となりました。特に前半は0-3とスコアすることすら出来ず、不満の残る内容となりました。とはいえ、79分間コカ･コーラにリードされ続けながらも、諦めることなく、ホーンがなった後の最後のワンプレーでなんとか逆転トライを決め、勝利に繋げられた事は唯一と言っても良い収穫でした。

 
1stステージプールB第2節の登録メンバー23名が発表になりました。トヨタ自動車は開幕戦で23-16でキヤノンに競り勝ち、1節終了時点でプールB首位につけています。サンゴリアスはもう一度新たな気持ちでスタートを切るくらいのつもりで、この試合に臨み、サンゴリアスらしいアタッキングラグビーで勝利を掴まなければなりません。

 
この試合の注目メンバーはPR#1石原慎太郎。開幕戦でリザーブからの出場となりましたが、この第2節でスタメンを獲得。サンゴリアスのアタックの基点として重要なスクラムや、ブレイクダウンでの仕事量などが求められます。特に各会場で行われた開幕戦を観てみると、スクラムで優位に立ったチームが白星を掴んでおり、トヨタ自動車の重量級フォワードに対して、サントリーがスクラムで優位に立てるかは試合を左右する非常に重要な要素となります。昨シーズン、ルーキーイヤーながらにして16試合に出場した若手プロップの"名前に負けない活躍"が期待されます。

 
そして、FL#7スカルク・バーガーがついにサンゴリアスの7番のジャージに袖を通します。開幕戦はチームに合流して間もなく、コンディションも万全ではない事等から、リザーブから約30分の出場でしたが、それでもブレイクダウンの激しさや、ディフェンスでの嗅覚はやはり目を見張るものがありました。言わずと知れた世界のビッグネームがサンゴリアスのラグビーにフィットしてくれば、チーム全体が活性化され、サンゴリアスのリズムが生み出されるはずです。どうしても、昨シーズンまで在籍していたレジェンド"ジョージ・スミス"と比べた見方をしてしまいがちですが、彼が新たなレジェンドとなれれば、サンゴリアスの2冠も見えてくるのではないでしょうか。

 
SH#9には日和佐篤が帰ってきました。春シーズンは日本代表での活動に参加しており、夏合宿前にチームに合流しました。しかし、怪我やコンディション調整で躓き、思うようにトレーニングが出来ない日々が続いていましたが、この第２節で9番のジャージを手にしました。フーリー・デュプレアがスプリングボクスの試合で負傷し、今シーズンの自分の役割の重要性も自覚している中での復帰戦となります。持ち前の強気の球捌きで、アグレッシブアタッキングラグビーのリズムを生み出してくれると思います。ライバルとなる開幕スタメンの芦田一顕と、開幕戦でロスタイムの決勝トライを上げた成田秀悦とのメンバー争いもあり、大きく存在感を示したいところです。

 
そして、FB#15には有賀剛が選出。開幕戦で15番を着た松島幸太朗はこの試合はメンバーから外れ、頼れるベテランが最後尾からチームをコントロールします。開幕戦では80分間思うようなゲーム運びが出来なかったサンゴリアスですが、経験豊富で的確なメッセージを発言できる有賀の存在は、グラウンド上で非常に重要な要素となります。苦しい時間帯や、思うように展開できない時間帯などでは、グラウンド上のコーチとして、キャプテンをサポートし、チーム全体をコントロールしてくれるはずです。経験とチームを統率する力を活かすフルバックとして、非常に重要な役割を担います。

 
第2節は豊田スタジアムでの試合となります。開幕から2戦続けてアウェーでの戦いとなりますが、多くの方にご来場頂き、サンゴリアスの背中を押して頂ければ幸いです。開幕戦とは違ったサンゴリアスらしい攻撃ラグビーを展開し、連勝で第3節の秩父宮のグラウンドに帰りたいと思います。皆様のご声援宜しくお願いします！

 
 
■ジャパンラグビートップリーグ2014-2015 1stステージ プールB 第2節
トヨタ自動車ヴェルブリッツvs.サントリーサンゴリアス
2014年8月30日（土）　19:00キックオフ
愛知県・豊田スタジアム