サンバーズ選手同士のスペシャル対談

Talk × Talk山村宏太×米山達也

連覇に向けてPLAY HARD!

強力タッグで連覇を引き寄せる!山村監督と米山新コーチ

指揮官2年目のシーズンに突入した山村宏太監督と事務局スタッフとしての活動を経て、今シーズン、コートに戻ってきた米山達也コーチ。二人が一緒に『Talk×Talk』に登場するのは、2回目となります。前回は、山村監督が現役を引退し、コーチに就任してすぐのこと。2017年7月、プライベートでも仲が良かった当時の事務局スタッフ・吉田譲さんも交えて、それぞれの立場から「チームを強くしていきたい」と語ってくれました(https://www.suntory.co.jp/culture-sports/sunbirds/talk/010/)。今回は、監督として、コーチとして、チームを指揮する二人が、熱いトークを展開します。

「僕らの仕事はチームのこと、選手のことを全力で考えることだと思いますね」と山村監督

「コーチとして1シーズンのサイクルがつかめず、手探り状態ですが、選手の成長をサポートしたい!」と話していた米山コーチ

変化の連続だった4年間

お二人が『Talk×Talk』に登場してから4年が経ちました。

山村 現役を引退してからコーチとして1年間活動し、その後イタリアでコーチングの勉強をしました。そして、チームに戻ってきて再びコーチをし、昨シーズン、監督に就任して、14年ぶりのリーグ優勝を経験。4年間でいろいろなことがありましたね(笑)。
米山 僕はあれから2年間プレーし、2019年から事務局でスタッフとして普及活動に携わり、今シーズン、現場に戻ってきました!
山村 達也の引退は、僕がイタリアにいる時だったんだよね。
米山 宏太さんには遠征先のホテルから『引退します!』と連絡したことを覚えています。
山村 達也は電話ではいつもふざけているので、『引退っす』と軽い口調で報告されたんだよね。僕も『そっか、お疲れ』と明るく返したんだけど、(米山)裕太(東レアローズ)がまだ現役で頑張っている中で、兄より先にユニフォームを脱ぐことに対して葛藤もあったのかなって。だけど、達也が決めたことだから、それに現役最後の大会となった黒鷲旗でも大活躍してチームを優勝に導いて、幸せなヤツだなと思った。
米山 幸せな現役生活でした(と、満面の笑顔でうなずく)。

選手時代はプライベートでも仲が良かったそうですが、コーチと選手、コーチと事務局スタッフと立場が変わってからはどうでしたか?

米山 あんまり変わらないと思うのですが、宏太さん、どうですかね?
山村 関係は変わらないけれど、達也が事務局スタッフになってから会う機会は確実に減ったよね。
米山 確かにそうですね。僕は普及活動で全国各地を回っていましたし、あまり話もできなかったですね。
山村 今は活動の場所が同じなので、バレーのことはもちろん、昔と同じようにバカな話もして(笑)。
米山 現場に復帰してからはずっと宏太さんと一緒にいますね。

新米コーチとして奮闘中です!

昨シーズンの14年ぶりのV.LEAGUE優勝はどうでしたか?

米山 優勝した昨シーズンは、コロナの影響で、事務局スタッフはホームゲーム以外の試合に帯同することができなかったんです。ホームゲームもいろいろとやらなくちゃいけないことがあり、試合をほとんど見ることができなくて。決勝戦は2階席から観戦し、声を出さずに応援していました。優勝の瞬間はただただ嬉しかったですね。昨シーズンは、選手がどのような姿勢で練習に臨んでいるのかなど、なかなか知ることができなかったのですが、6月1日から現場に復帰して感じたのは、みんな、真面目で、一生懸命バレーに取り組んでいて、雰囲気も良いということでした。もちろんミスが出ることはありますが、練習に取り組む姿勢が悪いなど、一切ありませんね。

山村監督から見て米山コーチの指導ぶりはどうですか?

山村 達也には、レセプションなど、ディフェンス面を担当してもらっています。2年間、現場から離れていたので、大変だと思いますが、一生懸命頑張っていて、選手に真正面から向き合っています。達也は、誰に対しても、同じように接して、誰とでも腹を割って話すことができるタイプです。そういう人間はなかなかいない。達也には助けられていますね。
米山 コーチとして初めてのシーズンなので、戸惑うことも多いですが、連覇を達成するために、選手の成長をサポートできるように取り組んでいます。ただ現時点で、コーチとしての理想像やコーチング哲学がないので、今シーズン、それを見つけられるようにしたいと思います。
山村 理想像や哲学は、僕もまだ明確にはなっていないよ。長い時間をかけて、指導者としてさまざまな経験を積んで作り上げていくものだと思っているので、コーチ1年目で明確になっている方がおかしいのかなって。今は僕が監督なので、僕が目指すチームづくりに対して、達也ができることや感じていることを言ってもらいたい。理想像や哲学というものは、急がなくていいと思う。
米山 新米コーチとして精進します!

不真面目な監督と真面目過ぎるコーチ!?

4年前の『Talk×Talk』では、米山コーチは丁寧に1から10まで説明しようとすると言われていましたが、今はどうですか。

山村 随分と変わりましたね。2年間、事務局で普及活動を担当し、ママさんや子供たちの前でしゃべる機会を多かったせいか、理路整然と話すようになりました。
米山 ありがとうございます!
山村 毎回、練習後に感じたことを話すのですが、達也は端的に選手に伝えられている。逆に僕の方が同じことを何度も言っているなって(苦笑)。
米山 みんな、ホント真面目に一生懸命取り組んでいるので、悪いところがないんですよね。だから、あまり言うことがないなって。
山村 その場合は『良い練習をしていたので、何もしゃべることはない』。それでいいと思うよ。良い練習だったということが伝わるから。逆に『今日の練習は良くなかった』。それだけでもいい。そのひと言で『何が良くなかったんだろう』と考えさせられる。だけど、達也が言うように、どの選手も真面目に取り組んでくれているので、悪い練習という日はまずないな。

米山コーチのこれまでの奮闘ぶりに点数をつけるとしたら?

山村 90点!マイナス10点は、とにかく真面目過ぎるところかな(笑)。
米山 こう見えて、きっちりやりたいタイプなんです!
山村 僕は不真面目なので、そういう意味ではバランスが取れているよね(笑)。

総合力を高めることが連覇の鍵

監督とコーチ、いい関係が築けているのが伝わります。ところで、今シーズンはV.LEAGUE連覇を目指すことになりますが、チームスローガンは、昨シーズンと変わらず『PLAY HARD』ですね。

山村 どんな時でも諦めずにPLAY HARDする。この取り組みが、間違いなく優勝につながりました。最後までボールを追ったり、どんなに点差が開いていても諦めたりしない。練習から全員がそういう姿勢で取り組んでいるうちに、自然と染み付いていったように思います。PLAY HARDすることは、これからも勝つために必要なことですので、今シーズンも『PLAY HARD』をスローガンに、昨シーズン以上に強いチームをつくっていきます。

連覇を達成するために鍵になってくるものとは?

山村 6月からサーブの強化を進めているのですが、サーブに関しては、どのチームも力を入れてきています。それを打開するレセプションが1つの鍵にはなってくると思いますね。
米山 レセプションは、昨シーズン試合に出ていたメンバーに関しては計算することができるので、喜入(祥充)、高橋(結人)、(デ・アラマス)アラインといった若い選手の成長がチームのディフェンスに厚みをもたらします。個人スキルに特化した練習に取り組み、少しずつ成果が出てきていますので、今後は、試合形式などの実践的な練習を積んでいき、さらなるレベルアップを図りたいと思います。
山村 レセプションに限らず、すべての部分で、若手が成長しチームの総合力を高めることが連覇を達成するために必要不可欠です。昨シーズン、チーム内でのAB戦のレベルが高かったことも優勝できた要因ですので、若手や試合に出ていない選手が力をつけて、試合に出ているメンバーを脅かすくらいになってほしいですし、実際に全員が試合のコートに立てるくらい実力をつけてきています。今シーズンも総合力でV.LEAGUEを戦っていきます。

選手が主体的に動けるチームに

最終的にサンバーズをどういうチームにしていきたいと思われていますか?

山村 選手が主体的に動けるチームをつくりたいと思っています。僕は試合中に指示を出しません。チームで決めた大きなバレーのシステムの中で、最終的にどのプレーを選択するのかを決めるのは選手ですから。考えてプレーできる選手を育てたいと思っています。昨シーズンからそのようなチームをつくろうとしてきて、選手も理解してくれて、実践できる選手も増えてきています。
米山 対戦相手がやってくることを想定した練習をして、選手に情報を与えますが、実際にその通りにやってくるとは限らない。宏太さんの言う通り、試合で最終判断するのは選手なので、選手が考えて動けるチームが強いと思います。
山村 それに、サンバーズは対戦相手によって練習メニューを変えることはありません。特に昨シーズンから同じチームとの対戦が2試合続けて行われるようになったので、どこも相手を見据えた練習をしているように思います。その方が効果的な時もありますが、サンバーズは、対戦相手がどこであったとしても自分たちのバレーボールをやり切る。それで昨シーズン、結果が出ました。今シーズンは、対戦相手がこれまで以上にデータを深く分析してくることが予想されますので、その中でスパイカーがそれを打ち破っていかないといけない。考える力やプレーの引き出しがより必要になってくると思いますので、開幕に向けて取り組んでいきます。

今シーズンのサンバーズの見どころは?

山村 攻撃力にさらに磨きをかけて、大胆かつ圧倒的な強さを持つ相手サーブからの攻撃、トランジションアタックをご覧いただきたいと思います。ぜひ楽しみにしていてください!
米山 (ドミトリー)ムセルスキーの迫力あるスパイクやブロック、柳田(将洋)のサーブやバックアタックなどももちろん見どころですが、勝つために全員が必死にボールを追いかける姿を見てほしいです。絶対に諦めないでボールをつなごうとする姿勢に注目してください!

10月15日(サンバーズの開幕戦は10月16日)、2021-22V.LEAGUEが開幕します!最後にいつも応援してくださるファンの皆様方にメッセージをお願いします。

米山 コロナがなかなか終息せず暗いニュースが多いですが、皆様に元気をお届けできるような熱い試合をしたいと思います。今シーズンも応援よろしくお願いします! HARDします!
山村 チャンピオンチームとして追われる立場になり、研究されて分析されて弱いところをつかれると思います。厳しい戦いが待ち受けていますが、常に挑戦する気持ちで、昨シーズン以上に勝利に貪欲に戦っている選手の姿をご覧いただきたいと思います。期待していてください!

ありがとうございました!今シーズンも強いサンバーズを見られるのを楽しみにしています。

アクリル板で飛沫をブロック!?する山村監督。コロナ禍が続く中、ファンの方々が明るく元気づけられるような試合がしたいと意気込む

指揮官2年目の山村監督と2年ぶりにコートに戻ってきた米山コーチ。山村監督は「達也も新米コーチですが、僕も監督としてようやく2年目。まだまだひよっこです!」とフレッシュさを猛アピール(笑)していました。 お互いのことをよく理解し、まるで兄弟のような二人の強力タッグで、今シーズン、チームをV.LEAGUE2連覇へと導いてくれることと思います!ファンの皆様、今シーズンもサンバーズに熱いご声援よろしくお願いします。

(取材日:2021年8月24日)

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