「人と自然と響きあう」を実現するために利益三分主義を掲げて、社会に貢献
私たちは「人と自然と響きあう」社会を目指しています。
それは「人々の生活文化を潤い豊かにすること」と「自然環境を保全すること」が矛盾せずに幸福な相互関係で結ばれてこそ、永く持続していく社会づくりに貢献すること、それがサントリーグループの使命です。
サントリーグループでは、さまざまな社会貢献活動に力を注いでいます。
こうした社会貢献を大切にする私たちの価値観の源は、創業以来脈々と受け継がれている「利益三分主義」にあります。
これはとても信心深かった創業者 鳥井信治郎が唱えた経営哲学で、事業で得た利益は「事業への再投資」にとどまらず、「お得意先・お取引先へのサービス」や「社会への貢献」にも役立てていこうという信念を言葉にしたもの。
かつて近江商人が「売り手良し、買い手良し、世間良し」という「三方良し」の思想を基本としていたように、鳥井信治郎も常に社会へ貢献したいと考えていたのです。

「水と生きる SUNTORY」だからこそ、できること
こうした創業の精神は、現在もサントリーの中でずっと大切に受け継がれ、
サントリー美術館やサントリーホールの芸術・文化への取り組み、
あるいは社会福祉法人邦寿会への支援といった社会貢献活動に生かされています。
その中でも、「水と生きる SUNTORY」として、とりわけ積極的に取り組んでいるのが、水のサステナビリティ(持続可能性)に貢献する環境活動。
「水」はサントリーグループにとって最も重要な経営資源であり、かつ、地球にとって貴重な共有資源です。
だからこそ、私たちは商品の源泉である自然の恵みに感謝し、
恵みを生み出す自然の生態系が健全に循環するように、
「天然水の森」活動や「水育」、「愛鳥活動」といったさまざまな取り組みを続けています。
「水と生きる」企業として、水を育む森を守り、
あらゆる生き物の渇きを癒す水のように社会に潤いを与える企業でありたい──。
その願いは、永く持続していく社会の実現を目指す創業者の想いと同じなのです。

サントリーグループの理念
「水と生きる」は、企業理念に基づく私たちの思いを広く社会と共有するための言葉です。地球にとって貴重な水を守り、水を育む環境を守るとともに、社会に潤いを与え続ける企業を目指し、新たな価値の創造に挑戦しています。

わたしたちの使命
『人と自然と響きあう』
わたしたちは常にお客様を見つめ、お客様の求めるものに応えます。商品やサービスを通じてお客様の生活文化を潤い豊かなものにしていきます。そして、商品の源泉である自然の恵みに感謝し、恵みを生み出す自然の生態系が健全に循環するように力を尽くします。人々の生活文化を潤い豊かにすることと、自然環境を保全することが互いに矛盾せず、幸福な相互関係で結ばれ、永く持続していく社会づくりに貢献すること、それがサントリーグループの使命です。
わたしたちの志
『Growing for Good』
わたしたちは、この社会のために“Growing”=成長しつづけます。成長しつづけることで、よりよい社会づくりに貢献する力も、自然環境を守る力も大きくしていきます。そのためには革新的な取組みに情熱を注ぎ、新たなチャレンジをつづけなければなりません。挑戦の先にあるのは、いまよりももっと誠実で、信頼される企業。そんな“Good”な企業に向かって成長しつづけること。これがサントリーグループの志です。社員一人ひとりもまた、仕事への情熱と挑戦意欲を忘れず、“Good”=誠実で信頼される人間として、成長しつづけなければなりません。
わたしたちの価値観
『やってみなはれ』
サントリーグループの歴史をつくってきたのは、常に果敢なチャレンジ精神でした。誰もやらなかったことに挑む。常識を疑い視点を変え、考えぬいて、ひたむきに行動する。失敗や反対を恐れず、ひたすら挑戦しつづける。新しい市場創造も、新たな価値提供も、そんな情熱から生まれました。『やってみなはれ』は、現在も未来も、わたしたちの事業の原動力となる価値観です。
『利益三分主義』
わたしたちの事業は、お得意先やお取引先、そしてこの社会のおかげで成り立っています。だから、事業で得た利益は、「事業への再投資」にとどまらず、「お得意先・お取引先へのサービス」や「社会への貢献」にも役立てていこう。そんな思いを言葉にしたのが『利益三分主義』です。「おかげさまで」の心で、事業の成功をステークホルダーや社会全体と分け合い、互いに発展・成長していける関係づくりに全力を注ぐこと。これもまた、サントリーグループ不変の価値観です。
サントリーグループWay
サントリーグループがユニークな価値をお届けすることで、お客様から選ばれ、愛され続けるために、従業員一人一人が日々実践してゆく「サントリーらしい」行動のあり方を定めています。
サントリーグループ企業倫理綱領
サントリーグループが社会に対して責任を果たし、信頼をいただくために、大切にしなければならない基本姿勢を定めています。

「水と生きる」は、わたしたちサントリーグループがお客様はもちろんのこと、地域社会や自然環境と交わす約束の言葉です。
自然への思い ~水とともに生きる~
お客様に水と自然の恵みをお届けする企業として、貴重な共有資源である水を守り、水を育む自然環境を次世代につないでいく。
社会への思い ~社会にとっての水となる~
水があらゆる生命の渇きを癒し、潤いを与えるように、お客様や社会にとって価値ある商品やサービスを通じて、人々の豊かな生活文化の創造に貢献していく。
わたしたち自身への思い ~水のように自在に力強く~
すべての社員が水のように柔軟に常に新しいテーマに挑戦し、新たな価値を創造する企業であり続ける。
これら3つの約束を果たすために、わたしたちは日々の行動を積み重ねていきます。
ステークホルダーとの関わり
サントリーグループの事業活動は、多様なステークホルダーとの関わりの中で進められています。持続可能な社会の実現に貢献する企業であり続けるために、私たちはステークホルダーへの責任を明らかにするとともに、さまざまなコミュニケーションを実施。いただいたご意見や社会のニーズを企業活動に反映し、高い信頼関係や協働関係を継続的に築いていくことを目指しています。

ステークホルダーとのコミュニケーションの機会
サステナビリティ4つの取り組み
サステナビリティの考え方をベースに、よりサントリーグループらしい社会的責任を果たしていくため、2011年からISO26000を活用したCSR活動を推進しています。CSR活動の現状把握と課題抽出・認識の共有を行い、7つの中核主題ごとにステークホルダー・エンゲージメントを実施しました。
この結果をもとに、グローバルな社会課題や事業課題の中から、ステークホルダーからの期待・関心度が高く、また、サントリーグループにとって重要度が特に高い課題を抽出した上で、企業理念「人と自然と響きあう」の実現に向けて、これらの課題の整理を行い、4つの取り組みにまとめました。今後も私たちサントリーグループは企業理念に基づく活動の実践を通じて、社会的な責任を果たすとともに、持続可能な社会の実現を図りながらグローバルに成長する、「Growing for Good」な企業を目指して革新と挑戦を続けてまいります。
(1)お客様・お取引先と響きあう/商品・サービス
最高品質の商品・サービスでお客様に感動をお届けするために
お客様の声を広く企業活動に反映させるとともに、サントリー品質方針「All for the Quality」のもと、バリューチェーン全体で品質の維持・向上に取り組んでいます。また、サステナブル調達やアルコール関連問題にも積極的に取り組んでいます。
(2)自然と響きあう/環境
限りある水や資源を、次の世代に引き継ぐために
持続可能な豊かな地球環境を次世代に引き継ぐべく、「環境ビジョン2050」を定め、「自然環境の保全・再生」「環境負荷低減」の2つの軸で、グループ全体での環境経営を推進していきます。
(3)社会と響きあう/文化・社会貢献
地域に根ざした活動で、明るい未来を築くために
創業の精神「利益三分主義」に基づき、「芸術・文化」「スポーツ」「社会福祉」の分野を中心に、「次世代育成」「被災地支援」「地域貢献」など、時代を見つめた文化・社会貢献活動に継続的に取り組んでいます。
(4)従業員と響きあう/ダイバーシティ経営
世界へと夢を広げる、多彩な人材を育てるために
「ダイバーシティ経営」を人事の基本方針とし、新たな価値創造に挑戦する「人材育成」と従業員一人ひとりが最大限に力を発揮する、創造性あふれる「職場環境づくり」を目指しています。
国連グローバル・コンパクトに署名
サントリーグループは世界人権宣言や国連のビジネスと人権に関する指導原則など国際規範を支持するとともに、国連が提唱する「人権・労働・環境」についての普遍的な原則を提唱する「国連グローバル・コンパクト」(以下10原則)に署名しています。
-
1.企業は、国際的に宣言されている人権の保護を支持、尊重すべきである
-
2.企業は、自らが人権侵害に加担しないよう確保すべきである
-
3.企業は、結社の自由と団体交渉の実効的な承認を支持すべきである
-
4.企業は、あらゆる形態の強制労働の撤廃を支持すべきである
-
5.企業は、児童労働の実効的な廃止を支持すべきである
-
6.企業は、雇用と職業における差別の撤廃を支持すべきである
-
7.企業は、環境上の課題に対する予防原則的アプローチを支持すべきである
-
8.企業は、環境に関するより大きな責任を率先して引き受けるべきである
-
9.企業は、環境に優しい技術の開発と普及を奨励すべきである
-
10.企業は、強要と贈収賄を含むあらゆる形態の腐敗の防止に取り組むべきである

2017年には、グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンのヒューマンライツデューデリジェンス分科会に参加し、労働慣行に関する国際的な動向について知見を深めました。今後もグローバルでサステナブルな事業を推進していく上で、国際的な規範を遵守し、社会的責任を果たしていくことが、サントリーグループの使命であると考えています。
The CEO Water Mandateに署名
サントリーグループは、水の持続可能性に関して企業の発展・実践・情報開示を支援する「国連グローバル・コンパクト」のイニシアチブであり、水資源問題のグローバルプラットフォームである「The CEO Water Mandate」に署名しています。
