みらいチャレンジプログラム

宮城県

宮城で、みらいを明るく照らすプロジェクトが着々と進んでいます。

2022年 第2期助成先コメント

事業名 / 荒巻元気アップ作戦
地域活性化イベント「ARAMAKI FES~笑顔の輪~」 活動場所 / 仙台市

団 体 / 仙台市立荒巻小学校5・6年生

教務主任
早坂 将和さん

自分が住んでいる地域の人口減少が予想されることを学習し,「30年後の荒巻地域も笑顔あふれる街にしたい」と地域活性化に関わる取組を行っています。12月10日には,6年生が企画・運営した地域活性化イベント「ARAMAKI FES~笑顔の輪~」を開催しました。児童が運営する笑顔の出店,歌手伊東洋平氏,北仙台中学校吹奏楽部とのコラボコンサートやプロジェクションマッピングによる地域の紹介など,600人を超える方々に参加いただきました。5年生は12グループに分かれ各地域商店のポスターを制作中です。地域のよさがより伝わるポスターを目指し,試行錯誤を重ねています。「私たちの地域は○○なところがいいんだよ!」と胸を張って言える子どもたちを育てていけるように今後も進めていきます。

事業名 / 障害のある人とない人が共に取り組む地域づくりプロジェクト 活動場所 / 山元町

団 体 / 特定非営利活動法人ポラリス

代表理事
田口 ひろみさん

ポラリスは、障害のある人と共に地域づくりに取り組んでいます。本プログラムで、「ひろばポラリス」と「屋台ポラリス」を活用し、障害のある人が主役となって地域の皆さんと楽しく、有意義な交流や学びの機会づくりをスタートしました。「ひろばポラリス」では、障害のある人が主人公のアート展や、ガーデナーによるお母様方との花壇づくりを実施しました。「屋台ポラリス」では、ワークショップ時や、町の新市街地や高齢者施設の庭、お寺への出張時に屋台を出店し、対話や新しい出会い、哲学の時間をつくっています。障害のある人を主人公に、ご家族や地域の様々な立場の方も巻き込んだ協同実践を始めることができています。地域のため、未来のために共にチャレンジしていきましょう。

2021年 第1期助成先コメント

事業名 / 輝け!ハッピーボイス!
~女川町のど自慢大会! 活動場所 / 女川町

団 体 / 女川町のど自慢大会実行委員会

実行委員長
白津 守康さん

今回の受賞で女川町のど自慢大会が継続でできること、心より感謝申し上げます。震災で風景は一変しましたが、そこで暮らす人は新しいコミュニティで力強く生活しています。港町女川は唄と勝負事が大好き、みなさん「馬鹿」になって楽しみます。そんな気質を発揮できるのが、まちのビッグイベントのど自慢大会です。女川の離島・自治区・職域などさまざまな方々と膝詰めでつくりあげており、本選に向け私たちも大いに頑張ります。

事業名 / チャレンジ!国産天然スレート試験生産10,000枚
ー近代洋風建築とスレート民家 ふたつの景観保全をめざしてー 活動場所 / 石巻市

団 体 / 雄勝硯生産販売協同組合

事務局長
山下 淳さん

雄勝産天然スレートは、全国各地で庁舎・銀行・大学・病院など近代洋風建築に使われ歴史遺産を構成し、産地では農漁家の屋根に使われ国内無二の景観を造り出しています。どちらも歴史的景観や文化を伝える非常に貴重なものですが、生産施設の被災と技能者の高齢化から石産業が途絶し、保存していくことが難しくなっています。本事業では石技(いしわざ)の再獲得、さらには地域に根ざした生業の体現を目指し活動しています。

事業名 / あげぇポストが結ぶ心の輪
~震災から生まれたある物語を伝えるプロジェクト~ 活動場所 / 南三陸町

個 人 / 中村 未來

中村 未來さん

東日本大震災の津波で流された南三陸の郵便ポスト。1年9カ月後、沖縄県西表島で発見され、多くの方のご協力のもと南三陸へ帰還しています。このストーリーは多くの人に勇気と笑顔をプレゼントしてくれました。また、絵本になったことで、子どもたちに郷土愛や防災意識が伝えやすくなったと実感しています。これからも愛らしく勇気のあるポストくんとともに活動を展開していきます。助成いただきありがとうございました。

渡邉一馬

特定非営利活動法人
せんだい・みやぎ
NPOセンター
代表理事

東北の未来づくりのために「みらいチャレンジプログラム」を通じて、魅力的な事業が多数展開されました。東日本大震災を経て、各地域で復興の道のりを歩み続けている皆さんの後押しとなったことと思います。応募には、団体はもとより、個人も対象となっています。宮城県では小学校の取り組みが採択されるなど、子どもたちにも挑戦の機会が広がっています。 第3期に先立つ第1期・第2期の助成先による「報告会」をはじめ、今後も関わる皆さまの交流の機会が生まれることも期待します。

[ 審査員 ]

宮原 育子

宮城学院女子大学
現代ビジネス学部教授

第2期も地域の課題に向き合って、ユニークな活動を進めている団体と出会うことができました。特に、子どもや女性などをテーマとした活動も目立ち、地域に新たな事業を起こそうとしている移住者の熱意にも触れることができました。第3期も地域に熱い思いを持った方や団体の応募を期待しています。

柳井 雅也

東北学院大学
教養学部教授

この事業は震災の発生から時間が経ち、被災地支援の形が変化する頃に始まりました。資金難に苦しむ個人・団体は継続的な支援に勇気づけられました。目利きの審査員を配置することで、応募の文章の巧拙等に関わらず、復興に有為な個人・団体に資金が提供されるよう配慮された大事な取り組みです。

鈴木 紳一

河北新報社
常務取締役

宮城県からは2年間で206件のチャレンジ精神旺盛なプロジェクト案が寄せられました。復興支援の延長線で新しい地域のカタチを描くビジョンもあれば、街のにぎわい創出や地域文化の伝承を謳ったプランなどもあり、心躍る提案ばかりでした。3期目も未来志向を忘れずに自立性に富んだ提案を期待します。

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※各審査員の役職は、2023年1月現在のものを記載しています。