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CSRトピックス

1921年から続くサントリーのCSRの原点「邦寿会」

創立96年を迎えた今も創業者の信念が息づいています。

邦寿会の歩み

邦寿会の創立は1921年。サントリー創業者であり初代理事長の鳥井信治郎により、大阪の愛隣地区(西成区海道町)の生活困窮者たちに対し無料診療と施薬を目的に「今宮診療院」を開設したことに始まります。以来、鳥井信治郎の強い「信念」と「思い」によって始まった邦寿会は、その時代、時代にふさわしい社会福祉活動をいち早く取り入れ、実現してきました。それはまさに挑戦の連続でありました。1962年には、サントリー2代目社長の佐治敬三が理事長に就任。当時の社会環境の変化による事業の根本的な見直しのもと、1974年には大阪市内で最初の特別養護老人ホーム「高殿苑」を新設、翌年には「つぼみ保育園」を開園します。当時、高殿苑は高齢者福祉施設として先進的な建物・設備が評価され、全国からの見学者、行政の福祉担当者教育、専門学校の実習研修など大いに注目を浴びた施設となりました。

今宮診療所

時代は進んで、介護保険制度が導入された2000年には、サントリー3代目社長の鳥井信一郎が理事長に就任。事業経営の大きな転換点を迎えます。そして2002年には、現理事長・鳥井信吾(サントリーホールディングス(株)副会長)へ事業を継承、2008年には最新鋭の高齢者向け総合福祉施設「どうみょうじ高殿苑」を開設。2011年には、大阪市より旭区西部地域包括支援センター事業を受託し、地域の高齢者の介護予防やお困りごとに細かく対応する包括的な支援活動をスタートさせ、そして今年4月には、「高殿苑」と「つぼみ保育園」を、規模を拡大し同じ旭区内に新築移転するなど、今も邦寿会はサントリーグループの社会貢献活動を担う法人として、創造性のある高齢者福祉と乳幼児保育に積極的に取り組んでいます。

邦寿会の理念

陰徳あれば陽報あり(人の見えないところで徳を積めば、いつかそれが自分にいいことになって還ってくる)」。これは、サントリー創業者で邦寿会初代理事長の鳥井信治郎が常々口癖にしていた言葉です。鳥井信治郎は、「事業によって利益を得ることができるのは、人様、社会のおかげだ。その利益は『お客様、お得意先』『事業への再投資』に加え『社会への貢献』に役立てる」という「利益三分主義」の強い信念のもと、ウイスキー作りへの挑戦など幅広い事業活動を行いながら、熱心に社会福祉活動にも取り組みました。その信念は、今もなお、邦寿会に受け継がれています。

法人理念「笑顔と思いやり、共に暮らし、安らぎと喜びを分かち合う」

  1. 1.
    高齢者福祉においてはノーマライゼーション思想に基づき「個人の人格・尊厳」「住み慣れた地域での普通の生活」を尊重し、笑顔と思いやりの心でご利用者様と共に暮らすことにより、ご家族はもとより職員も共に安心し、生きる喜びを実感できる福祉活動を行っています。
  2. 2.
    乳幼児保育では子ども一人ひとりの個性・人格を大切にし、保護者・園児・保育士それぞれが笑顔で接し、子ども同士でも互いに思いやりの気持ちを持って安心して楽しく過ごせ、子どもの心身共に健全な成長をみんなで喜べる保育を目指しています。

鳥井信治郎

邦寿会の事業

邦寿会は、大阪市北区の法人事務局のもとに、大阪市旭区の特別養護老人ホーム「高殿苑」と同所に併設の大阪市認可保育所「つぼみ保育園」、同じく大阪市旭区の「旭区西部地域包括支援センター」、そして大阪府藤井寺市の総合福祉施設「どうみょうじ高殿苑」を運営しています。

邦寿会の事業体制と職員数

邦寿会の特徴

「高殿苑」、ならびに「どうみょうじ高殿苑」では、ご入居の方(特別養護老人ホーム、グループホーム、ケアハウス)、一時的に宿泊をご利用される方(ショートステイ)、日帰りでご利用の方(デイサービス)の皆様に生活を充実していただくため、多くのボランティアの方々のご協力により、笑顔と楽しい時間を届けていただいています。サントリーホールディングス(株)からも、新入社員研修として年間300名ほどが草抜き、清掃や「つぼみ保育園」の運動会運営補助などのボランティア活動に参加しています。また、スポーツチームのサントリーサンバーズ(バレーボール)、サントリーサンゴリアス(ラグビー)選手との交流も行っています。

  • 長寿お祝い会の様子

  • 新入社員による清掃ボランティア

  • バレーボール教室の様子

  • ラグビークリニックの様子

新高殿苑、新つぼみ保育園について

2017年4月「高殿苑」「つぼみ保育園」は、新築移転し、新しい船出となりました。新施設でも、大きな特徴である同一敷地・建物で「幼老交流」という独自の大変ユニークな取り組みは継続しています。
創業以来96年、鳥井信治郎の強い「信念」と「思い」によって始まった邦寿会は、その時代、時代にふさわしい社会福祉活動を取り入れ、実現してきました。今回の「新高殿苑」は、2008年4月に新設した「どうみょうじ高殿苑」同様、全室個室ユニットケア型の最新鋭の高齢者福祉施設であり、「新つぼみ保育園」は子どもの心身共に健全な成長をみんなで喜べるゆったりとした環境に恵まれた保育施設です。

  • 新高殿苑とつぼみ保育園の外観

  • デイサービス一般浴、陶器風呂

  • 高殿苑居室

  • つぼみ保育園保育室

VOICE

次の100年に向けて

今やCSRは社会貢献の枠を越え、企業活動そのものであるという考え方が世界的なスタンダードとなっています。我々「邦寿会」は、創業者・鳥井信治郎の純粋な思いを受け継ぎ、企業活動における「社会との共生」を担ってきました。間もなく創立100年の節目を迎えようとするなか、40余年の歴史を重ねた「高殿苑」と「つぼみ保育園」が2017年4月に新築移転しました。最新鋭となった設備などハード面はもちろん、職員の資質やサービスなどソフト面のさらなる充実を図っています。そのなかで、私たちが改めて見つめ直したのは、「笑顔と思いやり、共に暮らし、安らぎと喜びを分かち合う」というノーマライゼーションの考え方に基づいた理念です。目の前にいる方が困っていれば手を差し伸べ、笑顔になっていただく。時代の経過とともに社会情勢は変わろうとも、安らぎと喜びを求める人の心は普遍です。私たちはこれからも、お一人お一人と真摯に向き合い、その人にとっての安らぎや喜びを追求し、笑顔の輪を広げていきたいと考えます。求められるミッションをしっかり果たし、次の100年もその価値を発信し続けられるような組織でありたい──そう願っています。

社会福祉法人 邦寿会 会長
松田 武

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