サントリーグループは、地域に根ざした企業として、地域社会の皆様の生活文化の発展に貢献する活動をグローバルに展開しています。
経営参画から30年。地元に溶け込み、名誉ある「花祭り」の会場に
シャトー ラグランジュは、赤ワインの名産地仏ボルドーの中でも特に優れたワインがつくられるメドック地区にあり、グランクリュ(特級畑)第3級に格付けされています。歴史は古く、1631年の古文書にその名が記載されているほどです。サントリーは1983年に経営参画しましたが、仏政府が欧米以外の企業にシャトー所有を許可したことは無く、話題となりました。
当時は、建物や設備のみならず、畑まで荒れ果てた状態でしたが、サントリーは伝統と最新の技術を融合させた設備に一新するとともに、荒れ地となっていた60haにも及ぶ畑の改植を進めました。現地の良き伝統を守りながら再興を図っていくために、ワイン造りと経営に関わる要職には地元の重鎮と才能ある若きフランス人技術者を配しながら、日本から派遣した責任者とともに長期的な視点での経営に当たってきました。それから30年。シャトー ラグランジュはグランクリュとしての名声を取り戻すとともに、ワイン業界のイベントの中で最も重要とされる「花祭り」※の2013年度会場に選ばれるまでに復活を遂げました。当日は世界中から生産者・流通・ジャーナリストなどの業界関係者と各界の名士が約1,500名来場。ボンタン騎士団の名誉会員叙任式が厳かに執り行われ、続いて全長108mにも及ぶワイン樽熟庫での大晩餐会が行われました。「花祭り」は、世界の人々にサントリーの長期的視点での経営姿勢、そしてシャトー ラグランジュの価値を肌で感じていただく機会となりました。
-
※2年に一度、ボルドーで開催される展示会「ヴィネクスポ」最終日を飾るイベント

シャトー ラグランジュ 2005年
-
2013年6月にシャトー ラグランジュで
開催された「花祭り」の大晩餐会 -
ボンタン騎士団名誉会員の2013年度叙任式
-
手摘みで丁寧に収穫されるぶどう畑
コーヒー豆の生産国で研修や社会支援活動を実施
コーヒー豆の焙煎加工やコーヒー・茶類のエキス製造を担うサンカフェ(株)は、「BOSS」ブランドのコーヒーの主要原料供給国であるグアテマラで、現地の農家の皆様とともに収穫や精選作業などの実地研修を行うほか、伊藤忠商事(株)の現地法人UNEX社とともに現地社会へのさまざまな支援活動を実施しています。2013年は、サントリー食品インターナショナル(株)、(株)プロントコーポレーションなどグループ企業の関係者も含めた11名が同国を訪問。生産地域ごとの気候や土質の違いに由来する香味品質の差を体感するとともに、支援する医療所の訪問や農家の人々との交流などを行いました。

コーヒーチェリーの収穫実習
-
プロントのスタッフと診察を待つ母子
-
コーヒーパーチメントの乾燥作業実習
-
現地の皆様とのトルティーヤ作り
「車いす利用者のための室内楽演奏会」開催
サントリーホールは、1986年の開館以来、子どもたちや若い音楽家、障がいをお持ちの方など、すべての人に身近なホールとなるためのさまざまな取り組みを行っています。その一環として、コンサートホールに行く機会の少ない方々にも音楽を楽しんでいただきたいという願いを込め、「車いす利用者のための室内楽演奏会」を開催しています。来場された特別支援学校の先生からは、「生徒たちが、外出して音楽やアートに触れる機会はなかなか無いため、生で本物に触れることができるこうしたコンサートは大変貴重な機会です」と評価いただいています。

ベートーヴェン三重奏曲変ロ長調「街の歌」
第2楽章に聞きいる光明支援学校の生徒の皆さん
地域文化の発展を支援するため、189件に「サントリー地域文化賞」贈呈
サントリー文化財団は、1979年に学術・文化の発展への貢献を目的に設立され、今年で35周年を迎えました。社会・人文科学分野の研究活動を支援するとともに、日本各地の豊かな文化を守り育てるため、地域の文化向上と活性化に貢献した個人・団体に「サントリー地域文化賞」を贈呈しています。
第1回(1979年度)から第35回(2013年度)までの総数は189件に達し、全国すべての都道府県に及ぶ受賞者は、各地域の文化的リーダーとして現在も活動を続けており、日本の地域文化発展を牽引しています。
第35回サントリー地域文化賞受賞者
-
徳島県三好市
「四国の秘境山城・大歩危妖怪村」 -
静岡県磐田市
「桶ヶ谷沼トンボの楽園づくり」 -
滋賀県長浜市
「江北図書館」 -
京都府宮津市
「丹後藤織り保存会」 -
沖縄県竹富町
「うふだき会と小浜島
ばあちゃん合唱団」