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これまでのハイライト

"2050年のあるべき姿"を実現していくために

「自然環境の保全・再生」と「環境負荷低減」の2つの軸で「2020年目標」を設定しました。

2050年の未来を見据えて目標を明確化

お客様に水の恵みをお届けする一方で、美しく清らかな水を守り、大切に使い、きれいに自然に還すことは、私たちの責務です。その水で育まれる植物や森林、川・海・大気、そして生き物が創り出す生態系という素晴らしい循環、すなわち地球環境そのものが、私たちサントリーグループの経営基盤です。サントリーグループは、自然の恵みに支えられている企業の責務として環境経営を推進し、「天然水の森」での水源涵養(かんよう)活動や、工場での節水・省エネ、容器包装の軽量化などさまざまな活動を続けています。
2014年1月、サントリーグループの環境経営により明確な方向性を与えるため、2050年に向けた「サントリー環境ビジョン2050」を策定するとともに、「2020年目標」を設定しました。「自然環境の保全・再生」と「環境負荷低減」の2つの軸でグローバルに環境経営を推進し、企業理念「人と自然と響きあう」の実現を目指します。

自然環境の保全・再生への取り組み

「天然水の森」の拡大へ

「サントリーが必要とする水」から「より広く社会に貢献する水」へ

商品の製造段階で多くの地下水を使うサントリーグループは、国内工場で汲み上げる地下水を育むため、森林所有者と長期契約を結んで水源涵養を行うエリアを「天然水の森」と名づけ、水を育む森づくりを2003年から行っています。2009年には、工場で使う量を上回る地下水量を育むために必要な森林の面積目標を設定し、2013年には目標以上の7,600ha超まで拡大しました。2020年目標として、サントリーが必要とする水だけでなく、より広く社会に貢献していくために、国内の自社工場で使用する地下水量の2倍の水を育む12,000haに拡大することを掲げました。12,000haは山手線の内側の約2倍に相当する広さです。

  • 当社国内工場で使用する地下水量を涵養するために必要な面積は、工場での節水活動を積極的に推進することにより、現時点では2020年に6,000haになると推定。

従業員を対象とした森林整備研修を開始

サントリーは、企業理念「人と自然と響きあう」の実践として、従業員やその家族がボランティアで「天然水の森」を整備する活動を実施していました。2014年度からは、サントリーホールディングス(株)のほか、酒類・食品事業を中心としたグループ会社従業員約6,000名を対象に森林整備研修を開始しました。

「生物多様性の保全」へ

ワシ・タカ類が営巣・子育てできる生態系=豊かな自然環境を広げていくために

「天然水の森」の水源涵養機能の向上には、生物多様性の維持・向上が欠かせません。そのためには、森林全体が健全でバランスのとれた生態系となることが必要です。サントリーは国内すべての「天然水の森」において生態系ピラミッドの頂点に位置するワシ・タカなどの猛禽類(もうきんるい)が営巣・子育てできる環境づくりに努めています。

野鳥保護を通じた地球環境保全の推進

1973年から野鳥保護の重要性を社会と共有する「愛鳥キャンペーン」に取り組んできたサントリーは、1989年に創業90周年記念活動の一環として、国内外で鳥類保護活動を推進する団体に活動資金を助成する公益信託「サントリー世界愛鳥基金」を創設しました。1990年の第1回から、2014年の第25回までに延べ275団体に2億9,920万円の助成を行い、大きな成果をあげています。

環境負荷低減への取り組み

「使用資源・消費エネルギーの一層の削減」へ

バリューチェーン全体を見据えて環境負荷低減への取り組みを推進

サントリーグループは、商品開発、製造から物流、販売、リサイクルに至るまで、バリューチェーン全体でCO2排出量を削減していくために、容器の軽量化やリサイクル素材の活用、省エネ型の自動販売機の設置などを進めています。

容器・包装の軽量化・薄肉化を実現

2013年5月にリニューアル発売した「サントリー天然水」550mℓペットボトルは、植物由来原料を30%使用した独自開発の国産最軽量※1のペットボトル(自動販売機対応商品は除く)を採用し、石油由来原料の使用量を1本あたり約4割削減しました。また、2ℓでは国産最軽量の29.8gのペットボトルを導入しており、大容量・小容量ともに国産最軽量を実現。さらに、ミネラルウォーターカテゴリーを除く2ℓでも国産最軽量となる31.3g※2のペットボトルを開発。2014年1月から「伊右衛門」「サントリー ウーロン茶」など11商品※3に導入しました。これらペットボトルの設計ノウハウ・製造技術を、ヨーロッパを中心に清涼飲料事業を展開するオランジーナ・シュウェップス・グループにも展開しています。同社がフランスで販売している「オアシス」の新ボトルデザインプロジェクトには、日本の開発・製造スタッフが参加し、構造設計やボトル成形を工夫。その結果、2012年には57gから42g(約26%削減)に軽量化した新型ボトルが完成。現在さらなる軽量化に向けたプロジェクトを進めています。サントリーグループは、今後もこれらの技術やノウハウをグループのさまざまな飲料に活用していきます。

  • ※1
    国産ミネラルウォーターペットボトル(500mℓ~600mℓ)対象。2013年4月末現在
  • ※2
    2013年12月20日現在
  • ※3
    11 商品の過半数に導入。11 商品は「伊右衛門」「同 贅沢冷茶」「同 濃いめ」「同玄米茶」「同 焙じ茶」「サントリー ウーロン茶」「脂さっぱり息すっきり」「GREEN DA・KA・RA」「同 やさしい麦茶」「DA・KA・RA フレッシュスタート」「ビタミンウォーター」

超省エネ自動販売機(エコアクティブ機)を導入

サントリーグループは、より少ない消費電力で稼働する自動販売機の導入に努めています。さらなる環境負荷低減を目指し、自動販売機メーカーと協働して従来の「ヒートポンプ式自動販売機」に比べて省エネ能力を飛躍的に進化させた消費電力量国内最小「超省エネ自動販売機(エコアクティブ機)」を開発。2014年4月から順次、全国に設置しています。エコアクティブ機は、2つのコンプレッサーを搭載して冷暖を使い分けるほか、インバーター制御や真空断熱材、LED照明など最新の技術を組み合わせて電力使用を最適条件にコントロールできる自動販売機です※。さらに、自動販売機への商品補充活動における省エネも進めています。従来は、ハンディターミナルを活用して自動販売機の売上を把握していましたが、2013年には無線を活用して自動で売上データを取得できる「無線ベンダー」の導入を開始し、最も効率的な補充ルートなどが解析できるようになりました。これにより、営業車輌の走行距離を短縮し、燃料消費量削減などの環境負荷低減につなげています。

  • 2014年4月現在。国内主要自動販売機メーカーの主要セレクションである、最大25種類の商品をセットできる「25セレクション」において、年間消費、電力量国内最小の420kWh/年を実現しました〈サントリーフーズ(株)調べ〉。

エコアクティブ機

ステークホルダー・ダイアログ

「天然水の森」を実際に歩いて、その素晴らしさを体感できました。

「環境ビジョン2050」についての意見交換に先立ち、「天然水の森」での水源涵養活動を体感しました。生物多様性保全の分野でも優れた取り組みとして知られており、実際に森を歩いてみて、「天然水の森」にかける思いを地域の方々と一緒になって実現していこうという意気込みが森に表れていて、本当に素晴らしい取り組みだと思いました。こういった素晴らしい活動をしているサントリーだからこそ、活動を日本に留めることなく、海外でも高いレベルの取り組みに挑戦していただくことを期待します。環境負荷低減に関しては、地球環境の状況を見据えた上で、グローバルでもトップランナーを標榜できるさらに高い目標に挑戦していただきたいと思います。

さらに詳細は「社会との対話」でご覧頂けます

  • コンサベーション・
    インターナショナル・
    ジャパン代表理事
    日比保史氏

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