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これまでのハイライト

「サントリー天然水」にみる環境経営

サントリーグループは、自然の恵みに支えられている企業として、「環境負荷低減」と「自然環境の保全・再生」を軸に環境活動を積極的に展開しています。その象徴ともいえる「サントリー天然水」を例に、環境負荷低減での特徴的な取り組みやサントリー「天然水の森」における自然との共生活動について紹介します。

商品のライフサイクル全体で環境負荷を低減

ペットボトルに植物由来の原料を使用

「サントリー天然水」は、2013年5月に自然との共生活動などをさらに多くのお客様にお伝えするべくキーメッセージに「未来へ森を贈ろう。Gift!」を掲げてリニューアルしました。同商品は、ペットボトルにもさまざまな環境配慮がなされています。
従来のペットボトルの原料はすべて石油由来のものでしたが、サントリーグループでは、環境負荷の少ない植物由来原料を30%使用したボトルを独自開発し、550mℓペットボトルに採用。この植物由来原料の採用と軽量化の実現により、石油由来原料の使用量を550mℓペットボトル1本あたり約4割削減することができました。

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ユーザビリティにも配慮した、国産最軽量のペットボトルを開発

2013年2月から導入した「サントリー天然水」の2ℓペットボトル(国産最軽量※1 29.8g)に続き、5月のリニューアルでは550mℓでも国産最軽量※2の11.3gのペットボトルを導入しました(自動販売機対応商品は除く)。これにより大容量・小容量ともに国産最軽量を実現。使いやすさにもこだわり、2ℓボトルではボトル胴部を一回り細くして、指をかける凹み「ゆびスポット」を設けることで、持ちやすくなる工夫をしました。同様に550mℓボトルでは、胴部に入ったらせん模様をキャップの開ける方向と逆向きにすることで、より開けやすくなっています。

  • ※1
    2012年12月末現在
  • ※2
    2013年3月末現在 国産ミネラルウォーターペットボトル(500mℓ~600mℓ)対象

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再生可能エネルギーの活用で製造時のCO2排出量を削減

サントリープロダクツ(株)天然水南アルプス白州工場には、発電能力約490kWの太陽光発電パネルを設置し、晴天時には工場で使用する電力の約20%をまかなっています。これによりCO2排出量を約205トン削減しました。また、年間を通してほぼ一定の温度(低温)に保たれる地下水の冷熱エネルギーを、生産設備の冷却などに有効活用しているほか、工場見学用に民間企業初のリチウムイオン電池搭載の電気バスを導入しています。

飲料業界最大規模の
太陽光発電パネルを設置
※2013年4月末現在、自家消費用として

リチウムイオン電池搭載の新型電気バス

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消費電力量国内最小「エコトリ自動販売機」

従来の「ヒートポンプ式自動販売機」に比べて、消費電力量を約30%カットできる、消費電力国内最小の「新型ハイブリッドヒートポンプ式自動販売機」を導入しました。その一部にサントリー自動販売機ビジネスにおける省エネ活動のシンボルキャラクター「エコトリ」をデザインし、省エネをアピールしています。

  • 2013年1月末現在。国内主要自動販売機メーカー25セレクションにおいて 〈サントリーフーズ(株)調べ〉

エコトリ自動販売機

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水と生命の未来を守る「天然水の森」

「サントリー天然水」の源は、清らかな水を育み、さまざまな生命が満ちあふれる「天然水の森」。サントリーは、「天然水の森」の整備活動を通じて、豊かな森の生態系を保全・再生し、自然との共生を実現していきます。

貴重な地下水は、もとをたどれば森で生まれます

地下水を生み出す豊かな森を育むために

「サントリー天然水」に使用する良質な地下水が生まれるのは、深い森の中です。森に降った雨や雪は、地中にしみこみ、さまざまな地層に磨かれることで、清冽な地下水になります。
サントリーグループは、商品の製造段階で多くの地下水を使用することから、工場で汲み上げる量を上回る地下水を生み出す、豊かな森を育む責任があると考えています。そこで工場の水源涵養エリアの森にサントリーが自ら保全活動を行う領域を設定し、その森を「天然水の森」と名づけ、地下水を育む森を整備しています。現在、「天然水の森」の総面積は、13都府県17カ所で7,600ha超となり、目標としていた7,000haに達しています。現在、大学など研究機関とともに、各地の森ごとに整備計画を作成、より充実した活動に取り組んでいます。

  • 涵養:徐々に養い育てること
ふかふかの土壌が地下水や生態系の基盤

水源涵養活動で最も大切なのは、森の土壌を守り育てること。この土壌を失った森では、地面に水がしみこみにくくなり、地下水を育む力が失われていきます。ふかふかの土壌をつくるのは、森の草木や動物・微生物などの多様な生物です。その生態系全体を守るため、多様な分野の専門家や地域の方々とともに、さまざまな研究や整備に取り組んでいます。

  • 専門家とともに
    土壌や植生を調査

  • 植樹には地元固有
    樹木の苗を使用

  • 間伐や枝打ちにより
    林内に光が入ることで
    草や広葉樹が芽生える

  • 崩壊している斜面を
    土留め・緑化し、
    水源涵養力を高める

豊かな森は、多様な生き物を育みます

森の生態系全体の健全度を計る1つのバロメーターが、自然環境の変化に敏感な「野鳥」です。特に生態系ピラミッドの頂点に位置する猛禽(もうきん)類は、環境が少しでも悪化すると姿を消してしまいます。なぜなら猛禽類が生きていくためには餌となる小動物や、その小動物の餌となる昆虫などが生息できる環境が必要だからです。つまり猛禽類が住む森は、生態系全体が健全で、豊かな土壌も守られている森だということができます。大切なのは、たとえば希少なクマタカなどの猛禽類を守るだけではなく、彼らが住める環境全体を守ること。それこそが、鳥たちから学んだ自然との共生という考え方です。
サントリーグループでは、「天然水の森」における野鳥にフォーカスした生態系保全活動をはじめ、広く野鳥保護活動に対する助成なども行っています。

生態系の頂点にいる猛禽類(クマタカ)

高次消費者であるクマタカなどの猛禽類を守るためには、それを支えている生態系ピラミッド全体を守る必要があります

未来を担う子どもたちに水を育む自然の大切さを伝える独自プログラム

「水育」は、子どもたちに水の大切さ、水を育む自然や森の大切さを伝えるため、「サントリー天然水」のふるさとで開催される自然体験教室「森と水の学校」と、小学校で行われる「出張授業」を2つの大きな柱として活動しています。

次世代環境教育「水育」

森の中での保水力実験

「サントリー天然水」のふるさとを訪ねて

ご参加いただいたお客様の声

  • ペットボトルのリサイクルが本当にトータルで省エネにつながるのか疑問だったが、商品のライフサイクル全体で環境負荷を把握・低減していると知り、安心した。
  • 想像以上に省エネ・省資源の取り組みは進んでいたが、サントリー単独ではなく飲料業界全体で取り組んだ方が効果的なのではないか。
  • 「天然水の森」の活動が、森林所有者と数十年にわたる契約を結び、長期的なスパンで取り組んでいることに驚いた。
  • 森林整備に携わる人材育成や情報公開を通じて、日本全国の健全な森の育成に一役買っているのは素晴らしい。
  • 水の大切さを啓発するためにも、「水育」は子どもだけではなく大人にも、ぜひ実施してほしい。
  • 商品のラベルやテレビCMなどを通じて、環境活動に関する情報をもっと積極的に発信してはどうか。

意見交換をおえて

環境負荷低減は、バリューチェーン全体を視野に入れた取り組みを行うことが重要なので、今後もそうした考えで環境活動に取り組んでまいります。自社で進められる活動は引き続き徹底した取り組みを行っていくのはもとより、業界としての取り組みが必要な領域についても同業他社との接点を拡大し、連携しながら活動を推進してまいります。
お客様への環境活動に関する情報提供は、まだまだ十分でないと認識していますので、今後は商品そのものや販促活動を通じた情報発信にも取り組んでまいりたいと考えています。

サントリーホールディングス(株)
コーポレートコミュニケーション本部
エコ戦略部長
内貴 研二

さらに詳細は「社会との対話」でご覧いただけます

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