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生命の輝きに満ちた社会の実現に向けて 更なる革新と挑戦を続けて参ります サントリーホールディングス株式会社 代表取締役社長 新浪 剛史

新型コロナウイルス感染症に罹患された方やそのご家族、感染症拡大により、生活や事業活動に深刻な影響を受けておられる皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。また感染拡大防止に向け努力されている皆様、最前線で困難に立ち向かっている医療関係者の皆様に深く敬意を表し感謝申し上げます。
私たちは創業以来実践してきた「利益三分主義」のもと、世界各地での消毒用アルコールや感染防具の医療関係者への無償提供をはじめ、製品提供や寄付等、困窮されている方のための支援活動にグループ全体で取り組んできました。この厳しいコロナ影響をともに乗り越えていくため、今後も尽力をしていきます。

サントリーグループが目指すのは「人間の生命の輝き」に満ちた社会の実現です。「人と自然と響きあう」を使命に掲げ、最高品質の商品・サービスをお届けすることで人々の豊かな生活文化に貢献すると同時に、多様性ある社会や美しい地球環境との共生を常に念頭に置き、持続可能な社会の実現を目指してきました。コロナによる混乱の中でも、先送りにしてはならないのが、この持続可能な社会の実現に対する取り組みです。

サントリーグループは、「Growing for Good」の志のもと、2019年に「サステナビリティ・ビジョン」を制定し、水資源の保全や温室効果ガス(GHG)排出削減、資源の循環利用促進などの地球環境保全、そして、サプライチェーンにおける人権の尊重や人々の心豊かで健康な生活への貢献等にグループ一丸となって取り組んでいます。なかでも、「水と生きる」を社会との約束に掲げる企業として水のサステナビリティ、喫緊の課題であるGHG削減やプラスチックには、世の中に先駆けた取り組みで世界をリードしていく責務があると考えています。

「水」の取り組みは、自然の恵みを製品としてお届けしているサントリーの最も重要な課題と認識し、日本において、私たちが使用している水の2倍を育む森林整備活動や次世代環境教育「水育」を行ってきました。現在、日本で培ったこれらの水への取り組みを米国、東南アジアをはじめ世界で展開しています。
また、2050年までにバリューチェーン全体でGHG排出の実質ゼロを目指すことをビジョンに掲げ、今年、その達成に向け、2030年目標を「自社拠点でのGHG排出量を50%削減」「バリューチェーン全体で30%削減」に引き上げました。これは世界の気温上昇を1.5℃以内に抑えるためのチャレンジングな目標ですが、「やってみなはれ」精神のもと、再生可能エネルギーの早期導入や内部炭素価格の導入による設備投資促進等に、大胆かつイノベーティブに取り組んでいきます。
プラスチックにおいては、2019年に「プラスチック基本方針」を掲げ、2030年までにグローバルで使用するのペットボトルの素材をすべてサステナブルなものとし、化石由来原料の新規使用をゼロすることを目指しています。さらに昨年、使用済みプラスチックの再資源化事業に取り組む新会社「株式会社アールプラスジャパン」を設立しました。PETだけでなく、リサイクル困難な多様なプラスチックを再生するエコシステムを構築し、循環型経済の実現に大きく貢献していきたいと考えています。

「良い商品」は、安全・安心や高品質であることに加えて、GHG排出や天然資源の保全、サプライチェーンに関わる人々の人権など、環境・社会課題への取り組みが求められるようになっています。私たちサントリーグループは、サステナビリティを経営の中軸にすえ、お客様をはじめとするステークホルダーの皆様のお声に耳を傾けながら、持続可能な社会に貢献する「良い商品」をお届けし、グローバルに成長を続ける総合酒類食品企業として、生命の輝きに満ちた社会の実現をめざして更なる革新と挑戦を続けてまいります。

2021年7月
サントリーホールディングス株式会社
代表取締役社長
新浪 剛史

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