サントリーグループは、「DRINK SMART(ドリンク・スマート)」を掲げ、これまで業界に先駆けて、アルコール関連問題に積極的に取り組んできました。今後も社外とともに社内への適正飲酒啓発活動を積極的に展開していきます。
取組テーマ | SDGsにおけ るターゲット |
成果指標 | 目標値 |
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適正飲酒 の啓発 |
3.5 3.6 |
●国内のお客様に向けて適正飲酒に関するメッセージを届ける (2024年末まで) |
延べ1億人 |
●缶製品の容器に純アルコール量を表示(2022年2月以降順次) | ビール類、RTD※、ワイン | ||
●ノンアルコール・低アルコール製品の販売を強化 | 主要カテゴリーにて | ||
●適正飲酒啓発プログラムに参加(2022年末まで) | 国内グループ会社 全従業員 |
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※「Ready to Drink」の略語。そのまますぐ飲める缶チューハイや缶カクテル、ハイボール缶などのアルコール飲料
社外に向けての活動
1.モデレーション広告強化およびセミナー実施
サントリーグループでは、1986年から業界に先駆けて、「酒は、なによりも適量です」というメッセージを盛り込んだモデレーション広告を全国紙で展開、適正飲酒の大切さを訴え続けています。新聞に加え、SNSを活用したモデレーション広告を大幅に増やすとともに、お酒の正しい知識と付き合い方を学ぶ社外向けセミナー「DRINK SMARTセミナー」の強化により、2024年末までに国内延べ1億人のお客様に向けて適正飲酒に関するメッセージをお届けします。
2.純アルコール量の缶製品への表示
2022年2月以降順次、缶製品に1缶あたりの純アルコール量(g)を表示していきます。対象製品は、国内製造の缶製品(ビール類、RTD、ワイン)となります。
3.ノンアルコール・低アルコール製品の販売強化
新型コロナウィルスの感染拡大の影響でお客様の飲み方が多様化し、ノンアルコール飲料や低アルコール飲料の市場が拡大しています。当社は既存製品のさらなる品質向上や新たな商品ラインアップの拡充により、今後も成長が見込まれるこの市場を牽引していきます。
社内の活動
サントリーグループは、1976年に「サントリー宣伝コード」を制定し、飲酒に関する宣伝・広告表現の自主規制を業界に先駆けて開始しました。その後、適正飲酒を進める専任部署であるARP※1室を1991年に設置しました。2017年にはARS※2室に、2020年にはグローバルARS部へと発展、進化しました。このたび、サントリーグループ国内従業員に向けて「新DRINK SMART宣言※3」を発出。毎年11月を「ARS活動強化月間」とし、取り組みを強化していきます。
4.国内グループ全従業員、適正飲酒啓発プログラム参加
2022年12月までの完了を目指し、国内グループ会社全従業員を対象に適正飲酒啓発プログラム(eラーニング)を実施します。あわせて希望者全員にアルコール体質検査を実施します。自らの体質と自分に合った飲み方を知るだけでなく、様々な体質の方がいることを理解し、周囲の人々に対する適正飲酒の働きかけを行っていきます。
5.経営層のアルコール関連問題勉強会
サントリーホールディングス(株)役員など経営層を対象に、アルコール関連問題や酒類企業に求められる姿勢について定期的に学ぶ場を設けます。経営層自らがアルコール関連問題への意識を高め、持続的なARS活動を実践する基盤づくりを目指します。
6.営業担当者向けアルコール関連問題勉強会
特にお客様と接する機会の多い酒類営業担当者を対象に、アルコール関連問題勉強会を実施します。ここでは、酒類に関する正しい知識に加え、販促活動での留意点など責任ある酒類マーケティングを習得します。
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※1Alcohol Related Problemsの略
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※2Alcohol Responsibility and Sustainabilityの略
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※32018年に「DRINK SMART宣言」を発出。以降のアルコールを取り巻く環境変化を鑑み、今回新たに発出したもの。「わたしたち一人ひとりがお酒に関する正しい知識を持ち、飲酒マナーを守ります」「わたしたちは世界を代表する酒類企業グループの一員であることを自覚し、自分以外は全員お客様と考えて適正飲酒を働きかけることを実践します」の二つの柱からなる。