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地球温暖化対策

生産での取り組み

省エネ活動や再生可能エネルギーの利用でGHG削減

サントリーグループの工場では、環境に調和した生産活動を行うため省エネルギーを徹底しています。稼動状況を一元的に記録・管理し、生産工程での省エネ活動に活用しているほか、温室効果ガス(Green House Gas(GHG))排出量の少ない燃料への転換や再生可能エネルギーの利用など、さまざまな角度から地球温暖化防止に取り組んでいます。
工場での活動は、定期的に開催されるエンジニアリング担当者会議などで共有し、水平展開しています。

コジェネレーションシステム導入による削減

生産活動では、コジェネレーション(熱電併給)システムを活用しています。これは、自家発電で生じた熱を回収し、ビールの仕込みやコーヒー、お茶の抽出時に熱源の一部として使用することで、エネルギー効率を70〜80%にまで高め、GHGの排出量を20〜30%削減できるシステムです。2021年5月末現在、国内ではサントリープロダクツ(株)榛名工場、サントリービール(株)<天然水のビール工場>群馬・利根川ブルワリー、京都ブルワリーの合計3工場で導入しています。

利根川ビール工場の
コジェネレーションシステム

GHG排出量の低い燃料へ転換

大隅酒造(株)では、2021年1月から貫流ボイラー・LNGサテライトの更新を行うことで工場で用いる燃料をA重油からLNGガスに切り替えて運転をしています。燃料の切替え・機器効率化を行ったことにより工場でのGHG排出量を従来から約25%削減できます。
ほとんどの工場では、重油から都市ガスやLNG(液化天然ガス)への転換を完了しました。これらのガスは、熱量あたりのGHG排出量が低く、また、硫黄分をほとんど含まないことが特徴です。

大隅酒造(株)
貫流ボイラ・LNGサテライト

生産能力増強にあわせた省エネの取り組み―サントリービール(株)

サントリービール(株)利根川ビール工場では、2013年にビール生産能力の増強工事を行いました。これにあわせて、仕込工程に最新鋭の釜を導入しエネルギーの効率利用を図るとともに、ボイラーや冷凍設備の更新を通じたエネルギー供給設備の最適化などを行いました。これらの結果、同工場の使用エネルギー効率は約20%向上しました。

サントリービール(株)
利根川ビール工場の新設釜

海外生産拠点での省エネ活動

サントリーグループの海外工場においても、日本の知見・技術をもとに省エネルギー活動を推進しています。

メキシコのテキーラ工場での省エネ活動

多くの燃料が使用されるメキシコのSauza工場で日本の知見・技術をもとに省エネ活動を実施しています。2016年には蒸留工程における熱回収率を向上させる取り組みを実施し、2017年には新たに最新式の貫流ボイラーを導入しました。なお、本活動は途上国におけるGHGの排出削減に寄与する「平成28年度二国間クレジット制度資金支援事業」にも採択されております。

ビームサントリー Sauza(メキシコ)工場の新設貫流ボイラー

再生可能エネルギーの活用推進

サントリーグループの工場では、太陽光、雪氷、バイオマスなどのさまざまな再生可能エネルギーの活用を進めています。

太陽光エネルギーの利用

サントリープロダクツ(株)天然水南アルプス白州工場では、飲料業界最大規模の発電能力約490kWの太陽光発電パネルを設置。工場で使用する電力の一部をまかない、電力会社からの電気購入に比べてGHG排出量を年間約205トン削減できています。
また、2011年から、この天然水南アルプス白州工場および白州蒸溜所の工場見学用に、民間企業初のリチウムイオン電池搭載の電気バスを導入し、運行には白州工場の太陽光発電による電力も使用しています。
また、サントリープロダクツ(株)榛名工場とサントリービール(株)熊本・阿蘇ブルワリーではソーラーフロンティア(株)および(株)日本政策投資銀行により屋根や敷地の一部に大規模太陽光発電所(メガソーラー)が設置されています。2工場を合わせた総出力は約3.2MWで、年間発電量は、約660世帯分に相当し、約1,900トンのGHG削減効果が見込まれます。

  • 飲料業界最大規模の
    太陽光発電パネル

  • リチウムイオン電池搭載の
    新型電気バス

CO2排出実質ゼロ工場

『サントリー天然水』第4の水源として、2021年5月から稼働を始めた「サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場」(長野県大町市)では、太陽光発電設備やバイオマス燃料を用いたボイラーの導入、再生可能エネルギー由来電力の調達などにより、サントリー国内初のCO2排出実質ゼロ工場を実現しました。また海外では、フランスで「Donnery工場」など4工場でオフセットを活用し、CO2排出実質ゼロを実現しており、アメリカでは、「Fred B. Noe Craft Distillery」が年内に稼働予定であり、生産研究拠点で順次、再生可能エネルギー100%切り替えを進めていきます。

  • サントリー天然水
    北アルプス信濃の森工場

  • CO2排出ゼロ工場の
    エネルギー供給スキーム

雪氷熱の利用

雪氷熱の利用では、(株)岩の原葡萄園で、豪雪地域に立地する特徴を活かして、冬季の積雪を蓄える「雪室(ゆきむろ)」を1898年には設置しており、その雪の冷熱を利用してワインの発酵や貯蔵の温度をコントロールするなど自然エネルギーをワインづくりに活用していました。その伝統を受け継ぎ、2005年に「雪室」を再建し、現在、ワイン樽貯蔵庫の冷房に活用しています。
また、同じく豪雪地域に立地するサントリープロダクツ(株)天然水奥大山ブナの森工場でも、「雪室」を導入しており、春季の冷熱負荷の一部をまかなっています。

サントリープロダクツ(株)
天然水奥大山ブナの森工場の雪室

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