循環型社会の構築に寄与するため、副産物・廃棄物の排出量削減と100%再資源化に取り組んでいます。
副産物・廃棄物排出実績2020年
エリア | 排出量(千t) |
---|---|
日本 | 228 |
米州 | 154 |
欧州 | 95 |
アジア | 31 |
オセアニア | 7 |
アフリカ | 0 |
計 | 516★ |
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※国内生産26工場、海外生産64工場が対象
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※うち、サントリー食品インターナショナルグループの国内・海外の生産工場の副産物・廃棄物排出量は150千t★
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※KPMGあずさサステナビリティ株式会社による第三者保証を受けています。第三者保証の対象となっている数値を★で示しています。
再資源化率100%を維持
サントリーグループの国内工場では、生産工程で発生する副産物・廃棄物の排出量削減と100%再資源化に取り組んでいます。2020年は、国内工場から発生した副産物・廃棄物は合計228,355トンとなり、前年より総量で9.2%、原単位で7.2%減少しました。再資源化率は100%を維持しています。
副産物・廃棄物の排出量

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※国内生産26工場が対象
生産の各工程で発生する副産物・廃棄物の再利用の流れ

副産物・廃棄物の排出量、再資源化率および用途
排出物の 種類 |
主要用途 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
排出量 (t) |
再資源 化率(%) |
排出量 (t) |
再資源 化率(%) |
排出量 (t) |
再資源 化率(%) |
排出量 (t) |
再資源 化率(%) |
排出量 (t) |
再資源 化率(%) |
||
植物性残さ(糖化粕・茶粕・コーヒー粕など) | ・飼料 ・肥料 |
185,227 | 100 | 195,334 | 100 | 187,818 | 100 | 181,524 | 100 | 164,185 | 100 |
汚泥(余剰汚泥など) | ・肥料 | 27,547 | 100 | 30,351 | 100 | 30,472 | 100 | 31,245 | 100 | 30,275 | 100 |
木くず(樽材、パレット) | ・家具材 ・合板原料 |
2,123 | 100 | 1,314 | 100 | 4,435 | 100 | 2,458 | 100 | 5,186 | 100 |
ガラス・陶磁器くず | ・ガラス材料 ・路盤材 |
3,772 | 100 | 3,508 | 100 | 3,216 | 100 | 2,825 | 100 | 2,285 | 100 |
紙くず(段ボール、紙ラベルなど) | ・再生紙 ・段ボール原料 |
5,184 | 100 | 6,349 | 100 | 6,228 | 100 | 6,429 | 100 | 5,520 | 100 |
廃プラスチック類 | ・パレット ・固形燃料 ・補助燃料 |
4,956 | 100 | 5,918 | 100 | 6,138 | 100 | 6,338 | 100 | 6,033 | 100 |
金属くず(アルミ、鉄) | ・アルミ ・スチール原料 |
3,039 | 100 | 2,958 | 100 | 3,240 | 100 | 3,270 | 100 | 3,314 | 100 |
その他 | 12,729 | 100 | 12,632 | 100 | 16,405 | 100 | 17,365 | 100 | 11,558 | 100 | |
合計 | 244,604 | 100 | 258,365 | 100 | 257,951 | 100 | 251,454 | 100 | 228,355 | 100 |
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※国内生産26工場が対象
種類別に再資源化の用途を開拓
サントリーグループから発生する副産物・廃棄物は、さまざまな用途で再資源化しています。
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樽キャビネット
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樽ものがたり byカリモク
ブレンドシリーズ
ダイニングセット -
バレル テイスティングセット
役目を終えたウイスキーの樽材からつくられた「樽ものがたり」の商品群
食品廃棄物の循環利用サイクルの構築――井筒まい泉(株)
井筒まい泉(株)では、貴重な自然の恵みを無駄にしないために、食品ロスの削減と再利用に積極的に取り組んでいます。その象徴的な取り組みが、パンの耳の循環利用サイクルの構築です。
同社の人気メニューであるヒレかつサンドの製造工程では、パンの耳の切れ端が発生します。このパンの耳は、従来から飼料としてリサイクルできる業者様に引き渡していましたが、パンの耳を混合した飼料が豚の飼育に適していることから、2012年からはこれを飼料として育てたオリジナルブランド豚「甘い誘惑」を開発し、再び同社のとんかつなどの原料として循環利用する取り組みを行っています。

オリジナルブランド豚「甘い誘惑」