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環境経営

事業活動と環境影響

商品のライフサイクル全体での環境負荷低減活動を実践していきます。

商品のライフサイクル全体で環境負荷低減

サントリーグループでは、多岐にわたる事業活動を通じてさまざまな副産物や廃棄物を排出しています。1つの商品が企画・開発されて、廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通じて、環境に与える影響を定量的に把握し、環境負荷の低減に取り組んでいます。
また、海外における事業拡大に伴い、グローバルでの環境負荷を捕捉するため、海外生産拠点の環境負荷の把握などを進めています。サプライチェーン全体での環境負荷低減のため、サントリーグループと取引を行っているサプライヤーにも積極的にコミュニケーションを図り、環境負荷に係る適切な報告と削減に向けた取り組みの実施を推奨しています。

商品のライフサイクル

水リスクの評価

水のサステナビリティの追求を「サントリーグループ環境基本方針」の重点課題に掲げているサントリーグループは、水科学研究所において水に関するさまざまな評価を行っています。持続可能な事業活動を見据え、水に関するリスク評価を実施しており、環境経営の推進にも役立てています。また、新規事業の展開に際しても、水リスク評価を勘案しています。

サントリーグループ自社工場の水リスク評価

全世界の拠点を全球レベルで共通に評価できる指標である、World Resources Instituteにより開発されたAqueductで採用されているBaseline Water Stressの国別スコアを活用し、自社工場※の立地国からの水ストレスの高い国を確認しています。
(※サントリーグループ売上高の9割を占める事業会社群が所有する国内生産26工場、海外生産64工場が対象)

Baseline Water Stress  
極めて高い
(Extremely high)
インド

(High)
メキシコ、スペイン
中~高
(Medium-high)
フランス、タイ、インドネシア、オーストラリア
低~中
(Low-medium)
日本、アメリカ、イギリス、フィリピン、ナイジェリア

(Low)
カナダ、アイルランド、台湾、ベトナム、マレーシア、ニュージーランド

World Resources InstituteによるAqueductで採用されているBaseline Water Stressの国別スコアをもとに作成。
https://www.wri.org/applications/aqueduct/country-rankings/
Hofste, R., S. Kuzma, S. Walker, E.H. Sutanudjaja, et. al. 2019. "Aqueduct 3.0: Updated Decision-Relevant Global Water Risk Indicators." Technical Note. Washington, DC: World Resources Institute. Available online at: https://www.wri.org/publication/aqueduct-30.

さらに、 Baseline Water Stressに加え、気候変動などの将来シナリオに基づいて2040年の水ストレスを評価する2040 Water Stressを採用し、Baseline Water Stress と2040 Water Stressのいずれかのスコア(5段階)が「極めて高い」または「高い」工場を、サントリーグループの水リスクの高い工場と評価しています。なお、水リスクの高い工場の占める取水量の割合は、グループ全体の19%にあたります。
サントリーグループでは、水リスクの高い工場を中心に、現地調査およびアセスメントを行っています。また、主要サプライヤーを対象に、水に関するアンケート調査を2016年から継続的に行っています。

自然資本による定量評価

原料に農産物を使用する食品・飲料会社は、自社内の水使用に対してサプライチェーンでの水使用が圧倒的に多いといわれています。サントリーグループは、サプライチェーン上流の自然資本への負荷「水使用量」 および「GHG(温室効果ガス)排出量」について算定しました。

サプライチェーン上流における水使用量の原料別および地域別比率(2015年)

  • 対象は国内生産拠点で使用する原料
  • ウォーターフットプリント・ネットワーク(WFN)のデータにより算定
  • グリーンウォーター(雨水など)とブルーウォーター(灌漑水など)の合計

サプライチェーン上流におけるGHG排出量の調達品目別比率(2015年)

  • 対象は国内生産拠点で使用する調達品
  • 多地域間産業連関表Eora MRIOデータベースにより算定

事業活動と環境負荷の全体像(対象期間:2020年1月1日~12月31日、国内生産拠点(委託先を除く))

  • ※1
    BOD(Biochemical Oxygen Demand):生物化学的酸素要求量。水の汚染度を表す指標の1つ
  • ※2
    温室効果ガス排出量の算出係数は下記のとおり。
    燃料:省エネ法、温対法で定められた係数
    電力由来CO2:温対法で定められた電力会社別の調整後排出係数
    CO2以外のGHG:温対法で定められた係数

サントリー食品インターナショナル(株)がCDPが実施した調査において「気候変動」「ウォーターセキュリティ」の2分野で最高評価のAリストを獲得

CDP※1が世界の上場企業に対して行っている環境活動調査「CDP気候変動2020」「CDPウォーターセキュリティ2020」において、サントリー食品インターナショナル(株)が高い評価を受け「Aリスト企業」に選定されました。

  • ※1
    企業や都市の重要な環境情報を測定・開示・管理・共有するための国際NPO

サントリー九州熊本工場が「Alliance for Water Stewardship(AWS)」認証を取得

サントリー九州熊本工場が、工場周辺流域の持続可能な水利用に関する「Alliance for Water Stewardship(以下AWS)」認証を取得しました。2018年12月にサントリー天然水 奥大山ブナの森工場が日本で初めてAWS認証を取得し、九州熊本工場の取得は、日本で2番目となります。

今回のAWS認証にあたっての評価ポイント

AWSは、世界自然保護基金(WWF)やThe Nature Conservancy(TNC)等のNGOと企業が共同で設立した、水のサステナビリティをグローバルに推進するための機関です。AWS認証は、世界中の工場を対象とした持続可能な水利用に関する認証で、水の保全やスチュワードシップ(管理する責任)の推進を目的としています。

サントリー九州熊本工場では、同工場の水源涵養エリアにあたる約420haの森を「天然水の森 阿蘇」とし、森林整備活動を展開。さらに工場周辺の水田で湛水(たんすい)農地「冬水田んぼ」と呼ばれる地下水涵養活動を実施し、「天然水の森」と一体となった涵養活動を行っています。今回の認証においては、サントリーグループの「水理念」に沿った、工場周辺流域における水収支の把握、科学的データに基づく水源涵養活動、工場での節水や水質管理の取り組み、流域内のステークホルダーとの連携や適切な情報公開が高く評価されました。

  • 肥沃土の生成や雑草の減少を目的とし、休耕する冬季の田に水を張る伝統農法。水が地下に浸透することによる効率的な地下水涵養が期待されている。サントリーグループはより幅広く地下水涵養を機能させるべく、2010年から行政や地域の協力のもと熊本県上益城郡益城町にて活動を実施。

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