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水のサステナビリティ

「天然水の森」(水源涵養/生物多様性の保全)

「天然水の森」活動~水と生命(いのち)の未来のために

サントリーは水の会社です。
良い水がなければ、ビールも、清涼飲料も、ウイスキーも、なにひとつつくることはできません。
水―――特に「地下水」は、サントリーという会社の生命線なのです。
その貴重な地下水(天然水)は、もとをたどれば、森で育まれます。

「地下水」の安全・安心と、サステナビリティ(持続可能性)を守るために私たちは、『工場で汲み上げる地下水の2倍以上の水』を、工場の水源涵養エリアの森で育んでいます。そのために、弊社水科学研究所を中心として工場の水源涵養エリアを特定し、その周辺の行政や森林所有者と森林整備の中長期的な協定を結び、「天然水の森」を設定しています。
サントリー「天然水の森」は、2003年熊本県・阿蘇からはじまり、2019年3月に「天然水の森 北アルプス」(長野県大町市)を新たに加え、15都府県21箇所、約12,000haまで広がっています。

サントリー「天然水の森」活動について

<天然水の森>整備目標

  1. 水源涵養林としての高い機能を持った森林
  2. 生物多様性に富んだ森林
  3. 洪水・土砂災害などに強い森林
  4. CO2吸収力の高い森林
  5. 豊かな自然と触れ合える美しい森林
    (次世代環境教育などのフィールドとして活用)
  • ※1
    1つの展開地で複数の契約・協定期間がある場合は、そのうちの長い期間を表記しています
  • ※2
    5年ごとに自動更新
  • ※3
    京都府長岡京市では、「西山森林整備推進協議会」のメンバーとして、地域の方々と協働して森林保全活動にあたっています。この活動の面積は「天然水の森」の総面積に算入していません

地下水を見る試み―シミュレーションモデルと現地調査の“対話”

「天然水の森」の活動では、森の水源涵養(かんよう)機能の向上が大きな目的の1つです。
その成果を評価するひとつの方法として、サントリーでは地下水流動シミュレーションモデルを用いた地下水涵養量の定量評価を、2006年から試みており、ようやく利用可能なモデル精度に近づきつつあります。地下水流動シミュレーションによって、地下水がどこを通って、どれくらいの歳月をかけて工場に届くのかなどのシミュレーションを試行し、それに現地調査の情報を併せることで、目に見えない地下への理解を深めています。これらの結果を整備計画に反映し、より効果的な水源涵養活動につなげていきたいと考えています。

シミュレーションだけでなく、水文調査などの現地情報を併せた効果検証が重要

50年、100年先を見据えた森づくり

同じ森はひとつとしてありません。それぞれの「天然水の森」がどんな特徴や課題を抱えているのか。
まずは科学的根拠に基づいた調査・研究(Research)をベースに、その森に最適なビジョン=活動整備計画を立て(Plan)、プロによる整備作業(Do)、結果の検証(Check)、改善や再調査(Action)といった、R-PDCAのサイクルを回しています。
「天然水の森」活動が対象とする調査・研究の領域・分野は多岐にわたり、そのひとつひとつが有機的に結びついています。そのため、各分野の専門家や地元の人々の知恵や技術のご協力が必要不可欠です。知恵や技術を継承するための人材育成支援(道づくりや獣害対策など)、水を育む森の大切さを体感する次世代環境教育「水育」、サントリー社員による森林整備体験など、実践の場としても「天然水の森」を利用しています。
そうした様々な問題に、まず謙虚に耳を傾け、地元の皆さんとともに知恵を絞り、かけがえのない自然の恵みを子どもたちや孫たちの世代へ、その先の未来へつなげるために、サントリーは「天然水の森」活動を続けていきます。

森づくりの詳細はこちら

健やかな森は、生きものでにぎやかな森<生物多様性の保全>

植物の種類が豊富だと、それを食べる小動物の種類も増え、さらにそれを食べる動物が集まり・・・と、健やかな環境には、多様な生物が形作るピラミッドが出来上がります。
 「天然水の森」では、鳥類を含む動植物や昆虫などの継続的な生態系モニタリングによる計画的な管理を行っているほか、2011年1月には、経団連の「生物多様性宣言推進パートナーズ」に参画し、生物多様性の豊かな社会づくりに向け、率先して行動しています。

  • 森林の生態系ピラミッド:
    土壌、草木を守ることは、
    生態系全体を守ることにつながります

その他の「天然水の森」の生きものの映像はこちら

鳥類の目から見た「天然水の森」の多様性

 森林が本来持っている機能を回復すれば、そこに生育する動植物相にも変化があります。環境のバロメーターといわれる野鳥たちに注目することで、彼らを支える生態系全体の変化の状況を総合的に把握できると考え、専門家による野鳥調査を「天然水の森」で毎年行っています。
 また、2020年目標では『国内すべての「天然水の森」において、生態系の最上位に位置するワシ・タカ類の営巣・子育ての実現(ワシ・タカ子育て支援プロジェクト)』を掲げており、「天然水の森」 を鳥類の目から見つめ、生物多様性豊かな森づくりを進めることを目指しています。

サントリーの「愛鳥活動」について

「天然水の森」をもっと身近に

育林材プロジェクト

森を健やかにするためには、木を伐ることも必要です。サントリーグループでは、「天然水の森」活動から生まれた木材を「育林材(いくりんざい)」と名づけ、間伐や道づくりなどの整備によって出てきた針葉樹や広葉樹を、無駄にすることなく大切に利活用しています。

育林材プロジェクトについて

育林材の社内外活用の事例

  • 研究拠点:サントリーワールド
    リサーチセンターのエントランス
    (フローリングなど)

  • 西脇市日時計の丘公園に
    設置されたテーブル・椅子

  • 動画:育林材プロジェクト

天然水の森フォーラム2018

このフォーラムは、〝水と生命(いのち)を育む森づくり〟という一つの目標のもと、「天然水の森」活動についてご指導・ご協力いただいているさまざまな分野の専門家の方々をお招きし、最新の知見や今後の活動方針などを共有する場です。2011年からスタートし、2018年で通算8回目となりました。

講演者に質問や意見交換ができる
ポスターセッション

天然水の森フォーラムについて

社員による森林整備体験研修

「天然水の森」では、2013年までは多くのグループ従業員とその家族がボランティア活動として、2014年からは、サントリーの「自然との共生」の価値観を従業員一人ひとりが自ら体感し、理解することを目的にサントリーホールディングス(株)とサントリー食品インターナショナル(株)在籍の社員を中心としたサントリーグループ会社社員を対象に、森林整備体験“研修”として、延べ約7,400名(ボランティア参加約800を含む)が「天然水の森」における森林整備体験に参加しました。

東京大学「水の知」(サントリー)総括寄付講座 

サントリーホールディングス(株)は、東京大学総括プロジェクト機構「水の知」(サントリー)総括寄付講座を2008年4月に設立し、5年間にわたり実施しました。水に対する社会的な関心を高めることで、水問題の解決と豊かな水環境の創成を推進するとともに、学術分野における研究者の育成に寄与することを目的として、両者の知見を活かしたさまざまな活動を行いました。

東京大学「水の知」(サントリー)総括寄付講座について

活動の事例

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