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缶詰で季節をおいしく味わう
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おつまみにおかずに大活躍

缶詰で季節を
おいしく味わう

05 JUN. 2020

フードスタイリスト 黒瀬佐紀子

フードスタイリスト

黒瀬佐紀子

ここ数年でぐっと種類が増えた缶詰。
味付けのバリエーションだけでなく、食材にもこだわっていたりして、
そのまま食べるのはもちろん、ちょっと一手間加えることで、
気の利いた一品として食卓に華を添えてくれます。

「缶詰は、開ければすぐに食べられるようにつくられたもの。
ゆえに、細かな調味や調理は基本的に必要ありません。
ありものの食材とさっと組み合わせるだけでも、
手軽に本格派な味に仕上がることが、人気の秘密です」
と教えてくれたのは、「缶づめ料理研究家」として活躍されている、
フードスタイリストの黒瀬佐紀子さん。
今回は黒瀬さんに、缶詰で季節を味わうポイントを教えていただきました。

季節感は器で演出する
季節感は器で演出する

季節感は器で演出する

「まずは食材を何も組み合わせず、缶詰そのものを楽しむ場合です。
最近は、料理として完成度の高い缶詰がたくさんあります。
そういう缶詰を楽しむときは何も足さず、季節感は器で楽しむ。
夏なら薄い色や繊細な器、ガラスの器で涼やかに、
秋冬は、ぽってりした質感のもので温かみを演出します」(黒瀬さん)

例えば、と黒瀬さんが用意してくれたのは、牛肉の赤ワイン煮。
「色の濃い温菜ですが、初夏だから軽やかに見せたいので、
陶磁器でも縁が薄いものやグリーンの器で軽やかに。
また、パンや薬味の器をガラスや明るい色のお皿にして、爽やかな印象をプラスします」

季節感は器で演出する2
季節感は器で演出する2

缶詰をそのまま和えるだけ

「先述の通り、缶詰は缶を開けるだけで食べれられる完成品なので、
調理しすぎると、缶詰のよさがなくなってしまいます。
だから冷蔵庫に残っている野菜をザクザク切って缶詰と和えるだけでOK。
十分おいしいおつまみになります」
と、黒瀬さんがつくったのは、和えるだけの簡単おつまみ2品。

「秋刀魚の蒲焼きときゅうりとカマンベールチーズの和え物」は、
甘しょっぱい蒲焼きとチーズのコクにきゅうりの食感の楽しさが抜群の組み合わせ。
そして、「夏野菜のコンビーフパテ」は、コンビーフの旨味にプラスしたスパイシーなカレー粉、
目にも鮮やかな夏野菜のトッピングが、食欲をそそります。

「どちらも、基本的に缶詰の味付けのままですが、大葉や生姜、
ネギやセロリなどの香味野菜や、胡椒、山椒、カレー粉などのスパイスをプラスすることで、
ぐっと格上げされた一品になるんです」(黒瀬さん)

缶詰をそのまま和えるだけ
缶詰をそのまま和えるだけ

味付け缶詰で野菜や豆腐をおいしく

「缶詰は原料の食材が旬の時に、その旨みや栄養価をぎゅっととじこめたもの。
ですから缶詰には、旨味がたっぷり閉じ込められています。
そんな缶詰をうまく使えば、とても手軽においしいおかずをつくることができるんです」(黒瀬さん)

「麻婆豆腐風煮込み」は、鯖の味噌煮の缶詰の汁と豆板醤で豆腐を煮立て、そこに鯖の身を加えたもの。油で炒めたナスとシシトウには、鯨の大和煮を加えて「大和煮の野菜炒め」。

「味わいの淡白な夏野菜や豆腐は、こういった旨味たっぷりな味付け缶詰と相性がいいんです。
炒め物や煮物が、簡単においしく仕上がります。
どちらも、塩や醤油など追加の味付けはしていませんが、缶詰なら具はもちろん、
汁もそのまま使うことで、しっかりと料理の味が決まるんです」(黒瀬さん)

味付け缶詰で野菜や豆腐をおいしく1
味付け缶詰で野菜や豆腐をおいしく2
味付け缶詰で野菜や豆腐をおいしく

「缶詰は、本当に何とでも合うので、飲みながら『あ、あれとも合うかも』とひらめいて、
試してみるのもいいですね。
そんなふうにつくりながら食べる前菜的なおつまみと、本格料理を組み合わせれば、
缶詰料理でおもてなしのテーブルができます。
ぜひ、缶詰で季節感たっぷりのオリジナル料理を楽しんでくださいね」(黒瀬さん)

味付け缶詰で野菜や豆腐をおいしく3
味付け缶詰で野菜や豆腐をおいしく2

※この記事は2017年6月に掲載されたものを編集して再掲しております。
プロフィールは初掲載当時のものです。

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黒瀬佐紀子

黒瀬佐紀子SAKIKO KUROSE

フードスタイリスト。雑誌、テレビ、広告の料理スタイリングをレシピから提案。缶詰にひと手間加える「缶づめ料理」の研究家でもある。著書に「缶つま」(世界文化社)、「缶詰食堂」(文化出版局)、「さば缶ダイエット」(主婦と生活社)など。
http://www.omeletyellow.net/

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