グルメ
掲載日:2019/08/02|千葉
回転寿司評論家・米川伸生さん独自の目線で、回転寿司の魅力やハイボールとの相性などを紹介していく連載企画「米川伸生の人生は回転寿司とハイボール」。今回は房総エリア「回転寿司 やまと 君津店」をご紹介いただきます!
では、さっそく米川さんのレポートをお楽しみください!
房総半島には約70の漁港があり、春夏秋冬いつでもおいしい地魚が楽しめる。回転寿司では「漁港が多いところに名店あり」という格言があるほど鮮度抜群の地魚が大人気なのだが、今回訪れた「回転寿司 やまと」はまさに房総中の朝どれ地魚が集まる名店である。なにせこちらでは水産卸売会社を保有しており、毎朝、自社で競り落とした魚を店に配送しているのだから間違いがない。どんな魚たちと出会えるのか?期待を胸に昨年末にリニューアルされた君津店へとお邪魔させていただいた。
入店するとまず目につくのが店の中央に設えられた大きな水槽だ。こちらに朝どれの魚たちが生きたまま届けられる。今日はかなり珍しい真はたが多数泳いでいた。
まずはビールで乾杯、と思ったのだが、店内ポスターを見ると「オールフリー樽詰」があるではないか!これまた珍しい!喉越しも良く、すっきりした味わいで、樽生ビール同様に楽しめた。ノンアルコールビールもどんどんと進化している。
おつまみに「海鮮ミックス」と「なめろうつまみ」をいただく。
「海鮮ミックス」は通称バクダンとも呼ばれ、居酒屋でも大人気のメニューだ。これらを混ぜ合わせてネバネバ状態でいただいているとどうも白飯が欲しくなる。いや、回転寿司なのでこのまま軍艦で食べても面白そうだ。軍艦のシャリだけ追加なんてシステムがあったら子供も喜ぶだろう。
「なめろう」は房総で生まれた漁師料理。船上でとれたばかりの魚を味噌や薬味と一緒にたたき合わせて作られる。アジのなめろうが有名で、千葉県では一般家庭でもよく食べられていると聞く。名前の由来には諸説あるが、皿を舐めたくなるほど美味いから、という説が個人的には気に入っている。こちらのなめろうももちろん自家製で皿を猫のようになめ尽くしたくなった。
そして、うれしいことに7月末から「回転寿司 やまと」全店で「寿司ハイボール」が登場するというではないか!
今回は「寿司ハイボール黒糖&すだち」と「寿司ハイボールゆず」の2種類が「ジムビーム」バージョンで提供される。しかも8月末までは198円(税抜)というお手頃価格なのでこれはもう飲むしかないでしょ!
「黒糖&すだち」にピッタリとのことで「アジフライ」を注文。
こちらは大きなアジがまるごと一尾使われており、揚げたてサクサクがたまらない。「黒糖&すだち」は黒糖のほんのりとした甘味にすだちのパンチが加味され、飲みやすくてグッとくる。寿司にも合わせたくなったので聞いてみると「とろ金華いわし岩塩炙り」をすすめられた。
金華いわしは宮城県気仙沼の金華山付近で獲れるいわしだが、ここは暖流と寒流がぶつかる良い漁場で、普通のいわしよりもふっくらとしており脂のりも良いことで知られている。このいわしの片身まるごと使って一貫を握るだけあって、食べ応えは十二分。揚げ物や炙り系に黒糖&すだちは鉄板である。
寿司のイチ押しは「やまと五貫」。
こちらは大トロ、中トロの2貫に日替わりの白身魚3貫のセットだ。朝競り落とした房総の地魚が登場することが多く、これさえいただけば店の実力がわかるというもの。今日はカンパチ、ハマチ、ヒラメの3種だ。うーん、旨い......。仕込みの丁寧さ、握りの正確さなど文句のつけようがない。鮮度感もしっかりと伝わってくるし、マグロの質もなかなかのものである。実力、よーくわかりました。
もう一つ、活貝も店の名物だと聞いたので、「活とり貝」をいただく。
活とり貝ですよ、活とり貝。回転寿司店では春先の短い間に愛知県の一部の店や超こだわりを持つオーナー店長がいる店でしかお目にかかれないという幻の貝。しかも地元、船橋産を殻付のまま仕入れ、店内で剥いて提供するというのだからこれはもうね、知っている方ならたまらないですよ。湯引きして時間の経ったとり貝はゴムのような感触がやたらと気になるが、こちらはシャッキリとした歯ごたえでさわやかな甘味も感じる。素晴らしい。
そう、こういう食材をおいしい状態で仕入れ、おいしい状態で提供しているところがなんとも素晴らしいのだ。メニューに「活とり貝」としか書いてなかったとしてもそこには様々な取り組みや物語があることを是非、知っていただきたい。
「活貝三貫」ももちろんおすすめである。
仕事をした寿司といえば「こはだ」であろう。
回転寿司では自家製のこはだを提供している店自体が極めて少ないが、こちらはその数少ない店の一つ。
しっかりと酢がきいており、塩梅もいい。
「天候などによって酢や塩の量、漬ける時間を変えていますから」と教えてくれたのは回転寿司部門を仕切る藤本真史部長だ。
「ほら、こんな感じで仕込んでいます」
大ザルにきれいに並べたこはだの切り身を見せてくれた。仕込みに手間がかかりすぎるのと職人としての腕がものを言うだけに並みの回転寿司店では提供できないのだ。
そして〆にはこの夏、イチ押しの「真はた すだち握り」をいただこう。
水槽から取り出した真はたの元気なことと言ったら!なにせはた科の魚ではクエと並ぶ高級魚であり、白身のうまさといったらそりゃもう間違いない!脂のりはいま話題ののどぐろには負けるが、しっかりとした身とこと旨みに関してはのどぐろを凌駕している。
こちらでは少し寝かせた、おいしい状態で提供している。真はたには、「寿司ハイボールゆず」を合わせてみよう。
ゆずつながりで相性はバッチリ。白身にハイボールには柑橘系がとにかく似合う。ゴチでした。
鮮度が味に直結する青魚はすべて店内仕込み。朝、生簀で神経締めした房総の地魚を提供することにこだわり、房総ブランドの素晴らしさを広めている回転寿司店。元祖江戸前寿司に使われていた赤酢を使用し、本物の味わいと仕事の丁寧さを追求している。こんな店で寿司と一緒に「寿司ハイボール」が楽しめるのは、なんとも幸せなことだと思う。
8月31日まで、寿司と相性バツグンの「寿司ハイボール」がおトクに楽しめる「寿司ハイフェア(250円→198円)」を実施中です。この機会をお見逃しなく♪
▼「寿司ハイフェア」の詳細はこちら
<回転寿司 やまと 君津店>
住所:千葉県君津市南子安6-21-2
営業時間:11:00〜22:00
電話:0439-57-5969
定休日:無休
▼関連リンク
・「ジムビーム」のサイト
・「オールフリー」のサイト
対象都道府県 | 千葉 |
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タグ | 人生は回転寿司とハイボール |
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