ローラン・ペリエ ブリュットL・P
いいワイン
ローラン・ペリエ社は1812年の創業ではありますが、「第二次世界大戦が終わり自分がメゾンを引き継いだ1949年当時の販売量は第100番目のメゾンだった」と亡くなった前会長のベルナール ドゥ ノナンクール氏は、話していました。その当時のシャンパンメゾンの数が百余りであった事を考えると最も小さいメゾンだった、と言うことです。それを一代で世界第5位(*インパクト データブック2012)のビッグブランドに育て上げたのは、まさに故ベルナール ドゥ ノナンクール氏の功績です。ノナンクール氏の目指したローラン・ペリエの味わいは「フレッシュ」であること「エレガント」であることそして「バランス」が良いことです。この3つのテーマのうち「エレガント」であること、「バランス」が良いことは瓶内二次発酵後の熟成期間を長くとれば達成できることに気がつきましたが、そうするともうひとつのテーマである「フレッシュさ」が失われます。それを乗り越える為に2つの変革を行いました。1つ目がステンレスタンクの導入、もう1つがシャルドネを多く使う事でした。今では当たり前のステンレスタンクの導入ですが、ローラン・ペリエはシャンパーニュ地方で最も早くステンレスタンクを導入した会社のひとつなのです。またシャルドネは、シャンパンを醸す3つのブドウ品種のなかで最も高価な品種です。現在ローラン・ペリエ ブリュットL・Pにはシャルドネが50%使用されています。これはスタンダードクラスのシャンパンでは非常に高い数字になっています。
軽やかな口当たりで、余韻が長く続きます。まさにメゾンのテーマである「フレッシュ」であること「エレガント」であることそして「バランス」が良いことを体現したシャンパンなのです。
いいチーズ
第53回のデリス・ド・ブルゴーニュは牛のフレッシュタイプ、
第100回のローヴタンは山羊原乳を少し熟成させたものにタイムの小枝を刺したチーズです。
第105回のブリ オ グラン マルニエは牛のフレッシュタイプにグラン マルニエを効かせたもの。
第128回のブリヤ サヴァラン アフィネ ア ラ トリュフは牛のトリプルクリームに、なんとトリュフをはさみ、それを熟成させたものです。
いずれもちょっとリッチで豪華なチーズで年末年始の乾杯にふさわしいマリアージュです。是非ご覧くださいませ!!
次回からはカジュアルなワインとカジュアルなチーズの相性を試す「チャレンジ!気軽にマリアージュ」をお届けします。ご期待ください!