チーズとワイン

世界のチーズ事典

世界のチーズから、それに合うワインをお探し頂けます。

スティルトン

Stilton

2006年02月

濃厚な口あたりと蜂蜜のような甘味、さらに個性の強いコクを持ち、なお繊細かつ上品なチーズ。世界三大ブルーの一つであり、数々の逸話を持つ。

スティルトン

女王の愛するチーズに、お母さんの愛するワイン
スティルトンと赤玉の歴史的なマリアージュ

かつてエリザベス女王が来日されたおり、「毎朝スティルトンがなければ一日が始まらない」といって急遽空輸で取り寄せたという話を聞いたことがあります。世界三大ブルーのひとつとして有名なスティルトンですから、エリザベス女王だけでなく、英国人にとっても、このチーズに対するこだわりはなみなみならぬものがあるのでしょう。

 スティルトンのデビューは、ロンドンより北にあるスティルトン村の「ベルイン」という旅籠でした。ここで食べたチーズに感動したジャーナリストのデフォー氏が小説に紹介したことで、英国中にその名を知らせることになったのです。実際にスティルトンが生まれ現在も作られているのは、さらに北のレスターシャー、ノッティンガムシャー、ダービーシャーの3州だけです。

 スパイシーでタラゴンのような、または若いセロリの葉のような、苦みと甘みが混じり合った濃厚なコクが魅了するチーズだからか、「初老の男だけが、一杯のポートと一緒にスティルトンを味わう楽しみがある」と言われた時代もあったそうです。でも、今の時代では、男性だけの愉しみにしておくにはもったいないですよね。

 このポートとスティルトンの組み合わせは、17世紀末の対仏戦争で、それまで輸入されていたフランスワインが入らなくなったことが、そもそもの始まり。ポートはもともと酒の税率も低く、よく飲まれていたのですが、英仏の関係の悪化からポートを飲むことは愛国的行為となったのです。

このチーズに合うワイン

ところで、幅広いファン層がいる日本の懐かしい「赤玉」を組み合わせたら、果たしてどのような結果になるだろう、と興味本位で実験を行ないました。赤玉スイートは、来年100歳を迎えるのだとか。高級ポートには及ばないまでも、手頃な価格で「甘しょっぱい」王道マリアージュを楽しめるのですから、毎晩赤玉ポートを楽しんでいらっしゃる方には、ぜひスティルトンもお供に添えて頂きたいと思いました。 続きを見る

この記事はフェルミエ監修の元に作成しております。
株式会社フェルミエ 取締役社長:本間るみ子 執筆:本間るみ子
東京都港区愛宕1‐5‐3 愛宕ASビル
Tel:03‐5776‐7722 Web:www.fermier.co.jp

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