パッタイはタイ料理の人気メニューです。このレシピを考えてくださった鈴木都先生のタイ料理教室にも、このパッタイを作りたくて、教室に通い始めた生徒さんがいるそうです。
パッタイの「パッ」は炒める。タイはタイ王国のタイです。日本に置き換えると「日本炒め!」とか「焼きそば日本!!」と言う位の、なかなか、気合の入った名前です。
海老のピンク、にらの緑、たくあんの黄色のコントラストの美しい料理です。
味付けの中心はナンプラー=魚醤です。それと、シーズニングソース、ケチャップ、酢と砂糖で味を決めます。これからの、暑く湿度が高い季節にも美味しく食べれる料理です。
このパッタイにテースティングメンバーが選んだイチオシワインはロス ヴァスコス ソーヴィニヨン・ブラン、シャトー ラフィットを擁するDBR(ドメーヌ バロン ド ロートシルト)がチリで手がけるソーヴィニヨン・ブランでした。
ロス ヴァスコスのワイナリーはコルチャグアにあります。首都サンチアゴから南西に200Km行ったところです。敷地面積はなんと4000haもあります。現在580haで葡萄が栽培されています。ソーヴィニヨン・ブランはコルチャグアのほかにもカサブランカとレイダ ヴァレーで栽培されており、2012年はカサブランカ、コルチャグア、レイダ ヴァレーの順で収穫が行われました。収穫は早朝に手摘みで行われます。いち早く、ワイナリーに運ばれ、選果台で選果が行われます。爽やかなソーヴィニヨン・ブラン種特有のアロマが華やかです。ほどよいコクとすっきりした酸味が心地よい、切れ味のいい白ワインです。
パッタイと合わせます。パッタイを口に運ぼうとすると、ナムプラーの旨味を伴った複雑な香りと、シーズニングソースのスパイシーな香り、ライムの柑橘系の香りが渾然一体となって上がってきます。
口にいれます。味わいも様々な要素が組み合わさって複雑な旨味を、かもし出しています。
ロス ヴァスコス ソーヴィニヨン・ブランを合わせます。爽やかな香りが、より強調される気がします。海老や豚肉などの素材の旨味も、よりくっきり判る気がします。
「シーズニングソースのスパイシーな味わいとロス ヴァスコス ソーヴィニヨン・ブランのフレッシュハーブを連想させるような爽やかな香りが良くマッチしますね」
「胡椒を強めに振ると更に相性アップしますよ」
「タクアンのぱりぱりが楽しいです」
「ライムを搾り忘れて実験していたのですが、このロス ヴァスコスは搾らなくても爽やかさ満載で美味しいです」
複雑な味わいのパッタイに、一見シンプルそうな味わいの構造に見えるロス ヴァスコス ソーヴィニヨン・ブランがピタリと合った、素敵なマリアージュでした。