この料理に合うワイン

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1st

ボッラ アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ クラッシコ

ボッラ
アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ クラッシコ

イタリア
ぶどう品種 コルヴィナ、ロンディネッラ、モリナーラ

寒いですね!
寒い季節には温かい煮込み料理で温まりましょう!!
当然の事ながら、寒い国の温かい料理は、この季節にぴったりです。今回はボルシチです!!

ボルシチはロシア料理のイメージがあります。当然ロシアでも良く食べられますが、実はウクライナの郷土料理だそうです。ウクライナでは数多くのレシピのバリエーションがあり、さまざまな具材が使われるようです。ただ、ボルシチとしての「外せない一線」があります。それは、ビーツを使うこと、サワークリームを使うことの二点です。ビーツはビートとも記されます。ビーツには大きく分けて3つの種類があります。今日使う赤いテーブルビート、そして北海道とかで栽培されている砂糖大根=シュガービート、葉っぱを食べるリーフビート(フダンソウ)の3つです。ビーツは北の植物の印象がありますがリーフビート(フダンソウ)は沖縄でも栽培されています。赤いテーブルビートはちょっと見た目、蕪の外見に似ています。また、お仲間の砂糖大根も大根の名前を冠されていたりして蕪や大根の仲間と間違ってしまいそうですが、全く別の種類のようです。生のテーブルビートは手に入れるのが難しいエリアもあるので今回は缶詰を使いました。肉は羊の肩肉を使いましたが、豚肉でも、とっても美味しく出来ます。煮込み終わったボルシチをお皿に盛ると、まず、美しい色に目が惹かれます。赤に少し橙色と紫色とが含まれて居ます。暖かい湯気と共にビーツの特徴的な香りがしてきます。まさに大地の香り、豊かで肥えた畑の土の香りです。

このエネルギーに満ち溢れ、体の芯からあったまりそうなボルシチにテースティングメンバーが選んだイチオシワインはイタリアの銘酒ボッラ アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ クラッシコでした。アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラは2010年の3月にD.O.C.Gに昇格しました。「アマローネ」は「苦い」という意味ですが、陰干しして糖度を高めた葡萄を甘味が無くなるまで発酵させて辛口に仕上げます。アルコール度数が14%を超える力強いワインで、ワイン法では2年間の樽熟が義務付けられていますが、ボッラ社のものは最低4年もの長期熟成をした逸品です。 深いガーネット色。ブラックチェリーやブラックベリーのジャムを連想させる香りやスパイシーさがあります。西洋杉を思わせる香りも感じられます。 ボルシチと合わせます。

ボルシチを口に運びアマローネのグラスを鼻に近づけた瞬間、マリアージュが始まるのが判ります。ボルシチの大地の香りやディルの香りとアマローネのスパイシーな香りが溶け合います。ハーブのニュアンスが強調され、アマローネの複雑な香りが更に引き立ちます。「凄いですね」「ワインだけでも複雑だと思いましたが、ボルシチと合わせると一段二段奥行きが広がります」 ワインを口に入れます。

「!」

羊から出た複雑な旨みと、ビーツの味わい深さと厚みのあるアマローネのコクとが渾然一体となります。「ボルシチが力強い料理だから、濃厚な美味しさのアマローネとがっぷり四つって感じですね」「力と力とのガチンコ勝負といった印象です」 強いもの同士がぶつかり合い、鬩ぎ合い、じりじりと「旨さの高み」に昇っていく・・・・そんな印象のマリアージュでした。

二番手に選ばれたのがバロン ド レスタック ボルドー(赤)。
「手頃な価格で高品質のボルドーワインを消費者の手に届けたい!」というカステル社の会長ピエール カステル氏の情熱で完成した欧州最大級の樽熟庫で贅沢にそしてじっくりと樽熟されました。
複雑な樽香と芳醇な味わいでボルシチの旨みをがっちりと受け止めます。

2nd

バロン ド レスタック ボルドー(赤)

バロン ド レスタック
ボルドー(赤)

フランス
ぶどう品種 カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ

イチオシと二番手が力同士のガチンコマリアージュならマテウス ロゼはスッと寄り添うマリアージュでした。繊細なロゼながら曲者のビーツをしっかりと引き立てています。羊肉にも負ける事無く、ちゃんと自分自身のマテウスとしての味わいを出しながら調和していました。ビーツから出る、ほのかな甘味とマテウスの心地良い甘さのコンビネーションも抜群でした。

3rd

マテウス ロゼ

マテウス
ロゼ

ポルトガル
ぶどう品種 バーガ、トゥリガ・ナショナル、ティンタ・ロリース

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