- 2012年
- 1
- 月
- 2011年11月
被災地の1日も早い復興をお祈りいたします。

〔写真 2011.12.27撮影〕

〔写真 2011.12.27撮影〕
登美の丘では、2011年の収穫は、11月16日の貴腐ぶどうを最後におわりました。
ぶどう園では、今年新たに植え付けたプチヴェルド、メルロの木たち、収穫を終えたぶどうの木たちが落葉を終え、休眠に入りました。
一方で、植替えを進めている畑では、来年の春植付に向けて、勢力的に整地作業を進めています。
昨年は栽培者にとっては苦労の多い1年でした。
おもえば寒かった休眠期、発芽に影響がないか幾度もぶどう園を観察した春、その後も低温傾向でゆっくりとした生育で、6月中旬から下旬にかけての開花しました。6月下旬に入ると一転暑い日がつづき、空梅雨傾向で8月8日時点では、高い健全性が確保できました。
ところが、お盆をはさんでぶどう園を観察すると、いのしいや鹿にかなりのぶどうが食べられてしまってました。
春先から柵を張る等、警戒はしてきたのですが。
一方でべレゾンは遅れ気味でしたが、順調に進みました。振りかえればべレゾン前後の好天と9月中旬の好天が赤系品種には、まずまずの着色とタンニンをぶどうに蓄えるのに良い影響を与えました。
収穫は、ほぼ平年並み8月26日からスタートをしました。
収穫開始してまもなくして、台風12号が上陸、登美の丘にも200mmを超える雨をもたらしました。
この雨の影響で、収穫直前のよく成熟したリースリングフォルテやビジュノアールが玉割れをおこし、被害をうけました。
このぶどうを収穫するため、収穫の遅れをすこしでも取り戻すため従業員が総出で、収穫もしました。
その後、好天がつづいたのですが、9月20,21日と台風15号が登美の丘の真上を通過、150mmを超える雨と強い風をもたらしました。
この雨でぶどうの生育が減速し、その後完熟をまって11月まで収穫をねばりづよく続けた年となりました。
苦労は多かったですが、収穫量もまずまず充分で、得られてぶどうの質は高く、赤は凝縮感と柔らかさを兼ね備えたワインに、白はバランスのよいワインに仕上がっています。
天候が予測できないビンテージが続いてます。
2012年も予測が難しい天候、自然と共存しながらこの土地の特徴を引き出す品種を増やし、最適な栽培を行い「造りたいワインのスタイル」を追求していきたいと思います。
2012年もよろしくお願いします。
渡辺直樹
エノログ(ワイン醸造士:フランス国家認定)。
登美の丘ワイナリーにて栽培技術開発、醸造技術開発を担当。
ボルドー大学留学後、ふただび登美の丘ワイナリーで栽培、醸造、中味設計を担当。ワイン生産部を経て、2007年4月より登美の丘ワイナリー栽培技師長、技術開発・商品開発担当技師長。
- ■2012年
- 1月




