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知られざる貴腐ワインの世界

知られざる貴腐ワインの世界

◆貴腐ワインとは?

貴腐ワインは、独特な香りと凝縮された甘みが特徴のワインで、「ワインの帝王」とも呼ばれています。貴腐ワインの原料となる貴腐ぶどうはボトリティス・シネレア菌という灰色カビがぶどうに感染することによってできます。この菌に感染したぶどうは、果実から水分が蒸発し、糖分が凝縮された干しぶどう状の貴腐ぶどうができあがります。そして、このカビが貴腐ワイン特有の芳香・甘味・コクを生み出します。

しかし、この貴腐ぶどうができるには、気温・湿度・感染時期などいくつもの複雑な条件が揃わないといけません。また、貴腐ぶどうは水分が少なく、糖度が高いため、圧搾に時間を要し、発酵が進みづらいという特徴があります。このような特徴が貴腐ワインの価値を高めるとともに、世界中で愛される要因にもなっています。

貴腐ぶどうを作る灰色カビは、灰色カビ病菌という病原菌でもあります。未熟なぶどうに感染すると灰色カビ病となり、ただの腐敗したぶどうになってしまいます。現在は、このカビについての研究が進み、人工的に接種して貴腐ワインをつくる試みも行われています。将来的に技術が進めば、自由に貴腐ワインが造れる日が来るかもしれません。

貴腐ワインの代表的な産地で言うと、「フランスのソーテルヌ」「ハンガリーのトカイ」「ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼ」などがあります。今挙げた3つの産地は、「世界三大貴腐ワイン」と呼ばれています。

◆貴腐ワインとは?

日本で初めて貴腐ぶどうが作られたのは1975年のこと。場所は「サントリー登美の丘ワイナリー」です。

サントリーの貴腐ワイン造りは偶然から始まりました。1974年夏、その年は全国的に気温が低く、9月には雨が多かったことから、「サントリー登美の丘ワイナリー(当時サントリー山梨ワイナリー)」では、ぶどうの収穫量が予定の半分の量にも満たしませんでした。当時の所長大井一郎を含めたワイナリーのスタッフたちは猛反省。その年の会議で、「来年は一粒たりとも腐らせない」ということが目標として決定しました。

翌1975年は、ぶどう一房一房に傘をかけ、徹底した栽培管理でぶどうは見事に成長。糖度もぐんぐん上昇していきました。収穫も近づいた9月の後半。所長の大井は、畑で褐色化した粒を持った房を見つけました。それをおもむろに取って一粒食べてみたところ、腐敗の酸っぱさではなく、独特の甘みを感じたそうです。これが、サントリーの貴腐ワイン造りの始まりでした。

農園を全て調べると、貴腐化したぶどうをいくつか発見。会議の末、「登美の丘ワイナリー」で貴腐ワインをつくることが決まりました。それは、当時の考えでは異例のこと。貴腐ぶどうは世界でも限られた地域でしか収穫できない、特に日本のような多湿な地域での貴腐化は起こりにくいと考えられていたからです。そこからは試行錯誤の繰り返し。収穫も貴腐果一粒一粒をピンセットで収穫するなど大変な苦労の末、翌年の2月ようやく日本産の貴腐ぶどうを使った日本初の貴腐ワインが完成したのです。

そこから約三年後の1978年10月、日本初の貴腐ワイン「登美 ノーブルドール 1975」がリリースされ、国内だけでなく海外でも話題を呼び、同商品は瞬く間に売り切れてしまいました。その後も、気候が良い年には、毎年サントリーの貴腐ワインは製造され、海外からも高い評価を受けています。

ここで、サントリーの貴腐ワイン「登美 ノーブルドール」のコンクール受賞歴を紹介します。

・「登美 ノーブルドール 1987」
『金賞受賞』2011年国産ワインコンクール(現日本ワインコンクール)

・「登美 ノーブルドール 1992」
『日本ワイン特別賞/金賞』2012年 レ シタデル デュ ヴァン(ボルドー)

・「登美 ノーブルドール 1997」
『銅賞受賞』2011年国産ワインコンクール(現日本ワインコンクール)

・「登美 ノーブルドール 2002」
『銀賞受賞』2014年 International Wine & Spirit Competition (英)
『金賞受賞2012年 レ シタデル デュ ヴァン(ボルドー)

今年の6月からは、数量限定で「登美 ノーブルドール 2006」の新ヴィンテージが発売されています。貴腐ワイン特有の蜜やナッツなどのエレガントな香りと、深みのある芳醇で甘味な味わいがする希少価値の高い最高品質の貴腐ワインです。

また、今年の5月26日・27日、三重県で行われた「G7伊勢志摩サミット」において、サントリーの貴腐ワイン「登美 ノーブルドール1990」がデザートワインとして各国の首脳に振る舞われました。伊勢志摩サミットでは、提供される料理に合う日本ワインの数回の審査の末、「登美 ノーブルドール1990」が選ばれたことは大変名誉のあることです。

サントリーが日本の貴腐ワインの生産を始めたことで、現在では、他のワイナリーでも貴腐ワインが造られています。

◆貴腐ワインのマリアージュ

まず、貴腐ワインには、ブルーチーズがよく合います。貴腐ワインには、はちみつの香り・甘さがあるので、はちみつをかけて食べるような塩分の強い料理と好相性です。
また、デザートワインとしてケーキやアイスにもよく合います。
さらに、お正月のおせち料理に貴腐ワインを合わせることもオススメです。おせち料理は甘い味付けのものが多いので、甘い貴腐ワインとよくマッチします。お正月というハレの日に、希少価値の高い貴腐ワインを飲んで、特別感をアップさせてみてはいかがでしょうか。

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◆登美の丘ワイナリーでは、貴腐ワインの試飲が可能

貴腐ワインを一度飲んでみたいという人は、登美の丘ワイナリーに行ってみてはいかがでしょうか。様々な日本ワインを試飲でき、中には希少性の高い「貴腐ワイン」もテイスティングすることが可能です(有料)。

2016年8月11日(木・祝)~16日(火)のお盆期間は、JR甲府駅南口より登美の丘ワイナリー行き路線バス(有料)が毎日運行しています。

ぜひ、登美の丘ワイナリーにお越しください。
http://www.suntory.co.jp/factory/tominooka/