
その晩行ったレストランはスコットランドの2001年ベストシーフードパブに選ばれた地元の有名店であった。まずはボウモアで乾杯。魚のチャウダー、ムール貝の白ワイン蒸し、シーブリーム(鯛の一種)とスズキのグリル。アイラ島産鹿肉のキノコ添え、などなどといった生唾ものの料理が並んだが、ここでとにかく一番に食べるべきは牡蠣である。アイラ島産の生牡蠣にシングルモルトを垂らして食べるのだ。本日は当然ボウモアをたらりたらり。生まれて初めての食べ方だが、いやはやそれがまたもや申し訳ないほどうまいのなんの。我が人生で今まで食べてきた生牡蠣の全てを、あらためてこのシングルモルトがけで食い直してみたい、と思うほどの衝撃的なうまさであった。
ひと息ついて窓の外を見ると夜の海が青く光っている。波が穏やかに静まって風も止まっているようだ。
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