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樽の一生

オークの古木からつくられた樽は、何十年もウイスキーを育み、そしてさらに家具などに姿を変えて100年以上も使いつづけられます。
オークの森
ウイスキーは「森の王」と呼ばれるオークの木でつくった樽で熟成されます。ウイスキーの樽によく使われるのは、北米のホワイトオーク。樹齢100年以上の樽材に適したものを選んで伐採し、樽がつくられます。
 
樽づくり
オーク材を柾目にとり、自然乾燥させ、側板と鏡板をつくり、組み合わせて火入れをし、帯鉄で締めて最後にダボ穴をあけて樽ができあがります。樽は板と帯鉄だけでつくり、金釘や接着剤は一切使いません。40年〜60年使う樽だから、すべては熟練の職人の手できっちりとつくるのです。
 
ウイスキーの熟成
生まれたてのウイスキー、ニューポットは、無色透明です。香味もまだ未熟で荒削り。これを樽に詰めると、3年、5年と経つうちに琥珀色に染まって行き、同時に、香りも味わいも深く複雑になっていきます。この「熟成」という不思議なプロセスは、オークの樽で貯蔵しないと起こりません。樽はまさにウイスキーを育てるゆりかごなのです。
 
樽の修理
ウイスキーの樽は、バーボンを例外として、同じ樽を何回も貯蔵に用います。一仕事終えた樽は樽工場に送って、オーバーホール。このとき、輪の緩んだ樽や、材部に折れ・割れのある部分は樽職人さんの手によって修理され、漏れのない完全な樽として再び貯蔵庫に送り出されます。樽の修理に駆使するプロの道具をみていると、職人さんたちが樽に寄せる愛情が伝わってきます。
 
1空き、2空き
繰り返して利用されるウイスキー樽は、使用回数を経るに従って性格も変わっていきます。初めてウイスキーを貯蔵する新樽は、木香が強く、熟成も速く進みます。オバーホールされて2回目の貯蔵に使う樽は、「1空き」と呼ばれます。同様にして3度目の貯蔵に使う樽を「2空き」、4度目を「3空き」と呼んでいます。使いこむほど樽は練れて、木香が上品になり、長期熟成モルトの熟成に用いられます。こうして4回、5回とウイスキーを貯蔵すると、さすがに樽材の成分も枯れて、木香がとても穏やかになるため、その後はグレーンウイスキーの貯蔵や、後熟樽として用いられます。
 

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