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蒸溜方式
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単式蒸溜
単式蒸溜器(ポット・スチル:Pot still)による蒸溜方法。 蒸溜原液(モロミ)を入れて加熱蒸発させる「釜」と、蒸気を凝縮させる「冷却機」およびこのふたつをつなぐ「ラインアーム」の三つの部分から成る蒸溜器で行う最も単純な蒸溜方法で、日本、スコットランドのモルト・ウイスキー、アイルランドのウイスキーに使われます。
この方式の蒸溜ではアルコール以外の多くの成分も同時に蒸溜されます。
そのため香気成分に富んだ、とても個性の強い蒸溜酒になります。加熱され蒸発した成分は釜の上の空間(かぶと)を上昇しますが、この間に壁面で冷却され、一部の蒸気は凝縮して再び釜に戻ってしまいます。この現象を分縮と言います。この分縮の程度(分縮率) が成分の溜出度合いに関係し、ウイスキーの香気に微妙な影響を与えます。
普通蒸溜は2回行われます。第1回目の蒸溜を初溜と言い、アルコール分約20%の初溜液(ローワイン)として取り出されます。この初溜液はアルコール度数が低く、雑味成分も多いのでもう一度蒸溜します。これを再溜、この時使用する釜を再溜釜と言います。
再溜で出てくる始めの部分をヘッドまたは前溜、後の部分をテール又は後溜と言います。これらを除いた真ん中の部分の蒸溜液はハートまた は中溜、ニューポットと呼ばれ、透明で荒々しい個性のアルコール度数約65〜70度のモルト原酒になります。ヘッドとテールは、再溜釜に戻されます。
加熱には直火加熱と蒸気加熱の方式が用いられます。
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連続蒸溜
連続蒸溜器(パテント・スチル:Patent still)による蒸溜方法で、日本やスコットランドのグレーン・ウイスキーにこの方式が使われます。
連続式蒸溜器はモロミ塔と精溜塔の2つの部分からなり、塔の中には数十段の棚があります。
モロミ塔の塔頂からモロミを送り込み、同時に下部から上部へ蒸気を送り込みます。そしてこの蒸気によって加熱されたモロミ中の揮発性成分が取り出され、冷却されて溜出液に戻ります。
原料のとうもろこしの個性に合わせて非常に高濃度(94度)まで蒸溜するため香味成分が少なく、くせがありません。口当たりをなめらかにし、モルト・ウイスキーの強い個性を柔らげます。
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