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ウイスキーは自然(麦、水、酵母、樽)の恵みであり、歳月(貯蔵・熟成)からの贈りものです。と同時に匠の技の結晶です。とりわけ、ウイスキーのおいしさは、その最終工程の「ブレンド」で、ブレンダーの技によって引き出されるのです。ブレンドによって、さまざまなモルトウイスキーの強い個性と穏やかなグレーンウイスキーのやさしさが調和し、単色では表現できない重層的な世界が出現します。ウイスキーにとって重要な役割を果たすブレンドの意味を振り返ってみましょう。
ブレンドには、3つの大切な役割があります
つまり、ブレンドによって、さまざまな香り・味の材料から、これまで存在しなかった新しい香り・味が創出され、製品に個性化と品質向上をもたらしているのです。
ウイスキーのおいしさは、ブレンダーの優れた技術によって、はじめて姿を現すことができます。通常のブレンデッドウイスキーでは、20〜40種類の原酒が混ぜ合わされています。しかし、ブレンドさえすればどんなやりかたでも必ずおいしくなるというものでもありません。どんな原酒とも調和する優等生的なモルトウイスキーもあれば、中には個性が強烈なために、うまくブレンドしないとその個性が生きてこないものもあります。ブレンダーは、こうした原酒の個性を見抜いて、慎重にブレンドし、優れた製品を創りだしています。
ウイスキーばかりでなく、香水やタバコ、紅茶、コーヒーでもブレンドの技が大切な働きをしています。ブレンドの創造力が、官能の新しい世界を拓いているのです。