| ウイスキーミュージアム > ウイスキーと文化 > 映画とウイスキー > 2004年 最新エッセイ 10作 > オーシャンズ11 |
(2001 アメリカ) ;
監督/スティーヴン・ソダーバーグ
出演/ジョージ・クルーニー、アンディ・ガルシア、ジュリア・ロバーツ、ブラッド・ピット
(ストーリー)
仮釈放中のオーシャン(ジョージ・クルーニー)は、配線のプロやアクロバットの名人などさまざまな仲間を集めて、ラスベガスの3大カジノの金が収められている地下金庫を狙う壮大な計画を企てる。カジノのオーナー、ベネディクト(アンディ・ガルシア)が、離婚寸前の妻テス(ジュリア・ロバーツ)の恋人であることを知り、オーシャンは大金だけでなく、テスの愛もベネディクトから奪おうとする。しかし仮釈放中に州外に出たことで再逮捕され、もう一度刑務所へ。現金は奪えたものの、はたしてテスの愛は・・・。数ヵ月後、出所したオーシャンを出迎えるのだろうか・・・。
赤い薔薇の花がさりげなく飾られたテーブル。一人白ワインを飲みながら、誰かを待っているのはテスだった。オーシャンがテスの肩に手をかけると、恋人ベネディクトが現れたとばかりに嬉し そうに顔をあげた。
「やあ、テス」と親しげに声をかけると「なぜ」と不愉快な顔をするテス。オーシャンのテスへの思いは今も変わってはいない。久しぶりに会った妻は前にも増して美しい。なのに「もう行ってよ、今から・・・」とテスはつれなく言う。
「ベネディクトか?」が間髪入れずに尋ねると、彼女は驚きだけではなく呆れた表情を見せた。
そんな彼女の反応もお構いなしに「ウイスキーをストレートで」と指でグラスをかたどって注文するオーシャン。
「はっきり言おう。きみを迎えに来た」とストレート・ウイスキーのような強さで切り出した。
しかし彼女はオーシャンのことなど眼中にない様子で「私の恋愛に口をはさまないで」と彼の言葉を拒絶するのだった。何しろ今のテスはベネディクトにぞっこん、オーシャンがプレゼントした指輪も売ってしまったという。
注文したストレート・ウイスキーをオーシャンが一口味わい、グラスをテーブルに置いたところでベネディクトが登場する。オーシャンは「ちょっと挨拶しただけ」と、まだたっぷりとウイスキーを湛えたグラスをテーブルに残したまま、その場を立ち去る。まるで、テスへの愛情をそのグラスに託したとでも言うかのように。オーシャンの彼女への思いは、グラスのウイスキーのようにストレートで熱い。オーシャンは憎き恋敵ベネディクトから、大金だけでなくテスも奪おうと行動に移すのだった。