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映画とウイスキー

『わたしのグランパ』
MY GRANDPA TAUGHT ME A LOT ABOUT LIFE

オムレツとウイスキーのオン・ザ・ロックス。お気に入りの真心メニューは、
この町の人々の変わらない温かさのように心を暖めてくれる

(2002 日本) ; 監督/東陽一 原作/筒井康隆
出演/菅原文太、石原さとみ、浅野忠信、波野久里子、宮崎美子

わたしのグランパ

(ストーリー)
わたしのグランパが刑務所から帰ってくる。五代家の一人娘・珠子(石原さとみ)は中学一年生。珠子の日常に突然、ムショ帰りの祖父、五代謙三(菅原文太)は入り込んできた。まるで長い旅から帰ってきたかのように、謙三を温かく迎える商店街の人たち。ある日、天井裏に謙三が珠子を手招きする。そこには、札束のぎっしり詰まったトランクケースが…。
それは13年前、ヤクザから奪った金だった。金の行方を追って、町を牛耳るヤクザが動き出す。


13年ぶりに五代家に戻ってきた謙三は、の友人の息子慎一(浅野忠信)がマスターをしているスナック「じゃすみん」がお気に入りのようで毎日のように顔を出す。

厨房の中から美味しそう匂いが漂ってくる。慎一がプレーン・オムレツを作っているのだ。

「いいんですか、こんなもので? 夕べも同じ物だったですよ。他にも出来るんですよ、この店」と言われても謙三は、「あんたのオヤジさんの頃からこれが好きだったんだ」とつものようにオムレツを注文する。出来上がるまでウイスキーのオン・ザ・ロックスを飲みながら待っている謙三。慎一はできあがったオムレツを皿に乗せ、緑色野菜を添えていつものように謙三の前に置いた。

「あんたのおやじのこの味が好きだったんだ」と昔の味を懐かしむ謙三に「ただの卵の味ですよ」と言う慎一。「あいつには心があった。慎ちゃんもそれを受け継いでいるよ」とあつあつのオムレツを頬張る謙三に慎一は「昨日、オヤジの墓参りをしてくれたそうですね」と話し掛ける。「いろいろと思い出すことがあってね、墓の前で」とオムレツを食べるフォークを右手で持ちながら、左手でオールド・ファッションド・グラスを手にするとグラスの中を見つめながら、謙三はウイスキーを口にした。一口飲んでグラスをカウンターに置くと、間髪いれずに慎一がウイスキーを注ぐ。まるで親しい家族と家で晩酌をしているような絶妙なタイミングだ。慎一は父代わりの謙三に最近気になっているこの町の出来事を話し出すのだった。


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