(1959
アメリカ)
製作・監督・脚本/ビリー・ワイルダー
出演/マリリン・モンロー、ジャック・レモン、トニー・カーチス
(ストーリー)
禁酒法時代のシカゴ。失業中のミュージシャンのジョー(トニー・カーチス)とジェリー(ジャック・レモン)は、殺しの現場を目撃してマフィアの追手に追われ、女装して女性だけのバンドにもぐり込む。2人を乗せた列車は一路フロリダへ。2人は女装していることを忘れてバンドの歌手シュガー(マリリン・モンロー)に熱をあげ、扮装してはシュガーの気をひこうとする。やがてマフィア一味の抗争がフロリダに飛び火して・・・。 |
フロリダに向かう夜行列車の車内。ジョンとジェリーのベッドにやってきたシュガーに「バーボン、飲む?」と勧める女装した男2人。お酒と男は御法度という女性だけのバンドだけれど歌手シュガーは大のお酒好き。お酒を小瓶に入れてこっそりストッキングに隠したり、時にはシャンプーの瓶に入れ換えたりして、お酒を愛し続けている。特に彼女のお気に入りはカクテルの女王と呼ばれるマンハッタン。ウイスキーとヴェルモットをミキシング・グラスに入れて作るものだが、夜行列車の中では誰もミキシング・グラスを持っていない。そこで代わりに使ったのが氷枕。これなら10人分以上のマンハッタンが一度にできる。
バンドのメンバーはそれぞれチーズ、クラッカー、サラミなども持ち寄り、寝台車のジョンとジェリーの2段ベッドは、あっという間にパーティー会場に早変わり。
列車の洗面台で氷を砕きながら、身の上話を始めるシュガー。テナーサックスにメロメロなこともつい口から出てしまう。
「あなたは船長で、私は氷山を見張り、カクテルを作るの」
なんてチャーミングな夢を語るシュガー。マンハッタンを愛したかわいい女、マリリン・モンロー。夜行列車の中で「気が滅入ると飲むの」と呟いたシュガーのセリフが、今となってはマリリン・モンロー自身の真実の告白だったような気がする。 |