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HIBIKI special report 響35年 有田焼・九谷焼スペシャルボトル2016 制作現場レポート 現代の名匠たちが挑んだ、伝統と現代“美”の融合

HIBIKI special report 響35年 有田焼・九谷焼スペシャルボトル2016  制作現場レポート 現代の名匠たちが挑んだ、伝統と現代“美”の融合

日本が誇る磁器の産地、有田・九谷の匠たちとともに、美装の追求を続けてきた「響」。日本磁器の誕生から400年を迎えた本年、先人たちが受け継いできた伝統に敬意を表し、日本の美が永遠に繁栄することを願った珠玉のコラボレーションボトルが誕生しました。

幸福や富貴を意味する「牡丹」と長命への想いを込めた「蝶」。共通のモチーフを描いた個性溢れる2つのボトルの制作現場を訪ねました。

有田焼

現代の技と感性で初期有田の再現に挑む

岩尾對山窯の匠が創業期に思いを馳せ、初期有田の趣を纏うボトルを再現しました。『今の磁器は光沢があってつるっとしていますが、昔は青味かかった白さとくすんだ磁肌が特長でした。当時は灰釉を使い薪窯焼成したため少しくすんだ雰囲気になったんですね。そのため絵付けされた青紺が、とても深みのある趣がありました。』と、匠は語ります。

その白磁に配したのは、有田伝統の藍色を用いた染付(そめつけ)の「牡丹」と「蝶」。さらに、白磁の美しさを際立たせるように白の凹凸で施した牡丹唐草文には、匠ならではのモダンな感性が光ります。幾度もの試作を重ねようやく完成した、はじめての技法となりました。ボトルを近くで見ると、その繊細さには驚かされます。

『飾るだけでなく、ぜひ手にとって触れてもらいたい』と話す匠が、熟思を重ねた有田焼ボトル。初期有田の伝統美と現代の技と感性が美しく融合しています。

  • 有田磁器の伝統的な加飾方法である染付は、今も愛され続ける代表的な技法です。素焼きされた素地表面に、コバルト成分を含む青紺顔料の呉須(ごす)で線を描いていきます。

  • 細い筆の先端で輪郭線を施し、太い濃筆で色を重ねていきます。筆を持つ指先で呉須の加減を調整し、濃淡を表現するこの技法は“濃み(だみ)”と呼ばれるもの。全体に釉薬をかけ、十分に乾燥させたあと1300度前後の窯で焼くことで、美しい藍色に発色します。

  • 白の凹凸で施された牡丹唐草文。あらかじめ描かれた輪郭線の中に白色の加飾を施し、再度窯に入れて焼成することで、白の模様が見事に浮かび上がります。

<岩尾對山窯のご紹介>

山の谷間に並ぶ窯場と商家、空に向かってそびえ立つ煉瓦の煙突。日本磁器生誕の地 佐賀県有田町にて、古窯大樽窯を継承する名門・岩尾對山窯。これまで、幾つものコラボレーションボトルを手掛けてきました。時代の要求に合わせた変化に対応し、伝統を現代に活かす多彩な作品を創り続けています。

響35年 <初期有田 染付牡丹蝶図筒形瓶>

容量:700ml
度数:47度
価格:700,000円(税別)
発売地域:全国

400年前の有田に想いを馳せ、名門 岩尾對山窯の匠が、“白き黄金”と称される気品溢れる初期有田の白磁を再現しました。白磁の美しさを際立たせるように配したのは、有田伝統の染付で描いた繊細な「牡丹」と優美な「蝶」。さらに、白磁に白の凹凸で模様を施し、初期有田ならではの趣に、現代の技と感性を重ねました。

九谷焼

古九谷の伝統を継承し、
新たな伝統美を創りだす

17世紀頃に全盛期を迎えた古九谷は、日本で作られた色絵磁器の中でも品位風格があり豪放華麗な作風として高く評価されていました。大胆な構図と華麗な色使いが魅力の古九谷伝統の絵柄「古九谷色絵亀甲牡丹蝶文」を模し、銀泉窯の匠の細密な筆の妙技で「牡丹」と「蝶」が描かれました。

五彩と言われる緑・黄・紫・紺青・赤の五色で、厚く盛り上げて塗るのが古九谷の特長。独自の調合でつくり出す五彩は、銀泉窯が誇る唯一無二の色彩です。『紫は熱に溶けにくく、緑は溶けやすい。焼いたあとの発色を想像しながら色をのせていくんですよ』と話す匠の技は、まさに手仕事の真髄。

透き通るような濃厚な彩色が映える九谷焼ボトルには、絢爛豪華な古九谷の美が見事に再現されています。

  • 素焼したボトルに釉薬を浸しかけ、約1300度の高温で長時間焼成します。かけた釉薬が焼成中に溶けて、ガラス質の膜になります。

  • ガラス質になった磁器表面に絵付けをするのが上絵付け。能登呉須(上絵用の呉須)で描いた絵柄の輪郭線の中を、色分けした絵具で大胆に塗り潰していきます。橙に見える絵具は、焼くと透明感のある黄色に発色します。

  • 最後に磁器を焼き上げるのは上絵窯。800度前後で焼くことで、呉須の線と五彩に発色した色が重なり合い、透明感、表面の艶、層の厚さが醸す深みのある複雑で美しい色彩が生まれます。

<銀泉窯のご紹介>

九谷焼のまち・能美市は、南側になだらかな能美丘陵、北部には手取川が流れる自然豊かな場所。素地づくりや絵付けなど、工程ごとに異なる職人が行う九谷の産業スタイルは、能美がはじまりだったといわれます。この地で代々絵付けに従事する銀泉窯は、調色の技を継承し色絵を究めてきました。匠が創りだす数々の作には、職人仕事の尊さを感じさせられます。

響35年 <古九谷写し 色絵牡丹蝶図筒形瓶>

容量:700ml
度数:47度
価格:700,000円(税別)
発売地域:全国

古九谷の伝統的な絵柄である「古九谷色絵亀甲牡丹蝶文」を模し、おおらかな大輪の「牡丹」と柔らかく翻る「葉」、優美に舞う色鮮やかな「蝶」を描きました。九谷銀泉窯の匠が生み出す大胆な筆致、肩周囲を埋め尽くす亀甲文、濃艶濃厚な五彩手の描画は迫力に満ちています。絢爛豪華な九谷焼の魅力が光る逸品です。

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